「HERO」「アンフェア」等、幅広いフィールドと絶大な支持を持つ秦 建日子が脚本を担当!
23年刊行の新作がいち早く舞台化!執筆中の続編も舞台開幕までに刊行予定!
この度、2024年6月8日(土)より16日(日)まで東京・サンシャイン劇場にて、『Change the World』の上演が決定いたしました。「HERO」「アンフェア」などの大ヒット作を次々と生みだし、小説家・劇作家・演出家・シナリオライターの肩書を持ち、日本脚本家連盟会員、劇団秦組主宰、OFFICE BLUE代表を務める等、幅広いフィールドと絶大な支持を持つ秦 建日子。秦が23年に発表した小説『Change the World』(河出書房新社刊)を秦自らが脚本を書き下ろし、「アンフェア」のタイトルでおなじみの『刑事・雪平夏見』シリーズ、『トムラウシ』と過去に何度もタッグを組んでいるAsk主催により、最速で舞台化を果たします!
本作は、『サイレント・トーキョー』というタイトルで映画化もされ話題となった『And so this is Xmas』の続編で、三部作構成の二作目となります。とある大事件が起きた『And so this is Xmas』で描かれた世界から二年後の東京。すでに二年前の大惨事を忘れたかのような日々を送る人々と、それに怒りをもおぼえる二年前の事件の担当刑事たちが、新たな事件に巻き込まれる様を描きます。既に三作目も執筆が始まっており、本公演の開幕には、三部作が揃って劇場に並んでいる予定です。演出は、演劇プロデュースユニット、Moratorium Pants(通称:モラパン)の主宰、橋本昭博。自身も俳優として活動しながらモラパンを旗揚げし、全作品のプロデュース・演出・出演を手掛ける気鋭の演出家で、秦とは初タッグとなります。初顔合わせとなる秦×橋本が起こす化学反応に、ぜひご期待ください!
秦作品に共鳴した松岡 充を筆頭に、辰巳雄大、剛力彩芽ら豪華キャストが集結!
主人公のベテラン刑事・世田志乃夫を演じるのは松岡 充。渋谷ハチ公前テロ事件から二年後、新たな相棒と共に不可解な事件の連鎖に巻き込まれていく役どころです。今年はボーカルをつとめるロックバンドSOPHIAが結成30周年を迎え、来年はデビュー30周年という節目の年でもある松岡の熱演にご注目ください。
さらに、自他ともに認める型破りなアイドルグループ“ふぉ~ゆ~”のメンバーとして活躍する辰巳雄大、モデルとしてデビューし女優としてだけでなく歌手、バラエティ番組の司会などあらゆる方面で活動する剛力彩芽、19年に「ハイパープロジェクション演劇『ハイキュー!!』」に出演し注目を浴び、以降年に何本もの舞台に出演し続けている日向野 祥、声優として人気を博す傍ら劇団クロジを旗揚げし精力的に活動を続ける福圓美里、18年「ハイパープロジェクション演劇『ハイキュー!!』」、19年『僕のヒーローアカデミア』シリーズなど2.5次元作品を中心に出演し多くの支持を得る田中尚輝、20年舞台『刀剣乱舞』に出演し注目を集め以降2.5次元作品だけでなくストレートプレイなどジャンルにとらわれず活躍する塚本凌生、13年に乃木坂46としてデビューし21年の卒業後は舞台作品を中心に活躍する渡辺みり愛、お笑いコンビ“かもめんたる”として活動する一方「劇団かもめんたる」を主宰するなど幅広いジャンルで活動する槙尾ユウスケ、オリンピック3大会に出場するなどバレーボール界を牽引し、引退後はキャスターをはじめ女優、歌手と多方面で第一線に立ち続けている大林素子、スーパー戦隊シリーズの主役を務め脚光を浴び幅広く様々な作品に出演、印象を残す金子 昇と、幅広いジャンルから確かな実力を持つ俳優陣が集結いたしました!
そして、平山佳延、杉江優篤、長谷川里桃、高橋明日香、岩崎楓士、宮岡大愛、林 千浪、甲斐千尋、塩出純子、石井真司、塩見奈映、亀岡孝洋、ぎたろー、吉田晃太郎、藤原習作、築山万有美と若手からベテランまで多岐にわたり活躍する実力派キャストが揃い、総勢27名で誰にでも起こりうる社会派ミステリ作品を創り上げます!
また、主演の松岡 充がボーカルをつとめるロックバンドSOPHIAの「あなたが毎日直面している 世界の憂鬱」(TOY’S FACTORY)が本舞台のテーマソングに決定!詳細は続報をお待ちください。
[あらすじ]
日本史上最悪と云われた渋谷ハチ公前広場の爆弾テロ事件から二年。
錦糸町にあるとある公園で、小学校の女性教師が殺害された。
かつて、渋谷テロ事件解決の立役者となった刑事の世田志乃夫は、元警視庁サイバー班の奇抜すぎる女性刑事・天羽史(あもうふみ)とともに、その女性教師殺害事件を追ううちに、AR爆破シミュレーション「アイコ」というスマホ用アプリケーションの存在を知る。
二年前のテロ事件の真犯人と同じ名前なのは偶然なのか?
やがて、被害者と関わりのあるらしいレストラン経営者の自宅が目の前で爆破され、その家で家庭教師をしていた世田のかつての相棒・泉の恋人が重傷を負う。
連鎖する事件。難航する捜査。
事件のキーワードは、どうやら世界的な人気を誇る漫画『ツリー・ブランチ』。その『ツリー・ブランチ』の大規模イベントが、近々、東京ドームで行われるという。
新たなる爆弾テロを予感した世田は、必死に真犯人を探すのだが……
コメント
原作・脚本:秦 建日子(はた・たけひこ)
「いつ現実化してもおかしくない社会の危機」をテーマにした秦建日子のミステリ・シリーズ。第一作は、東京のど真ん中で爆弾テロが起きるというストーリーが衝撃的だった『And so this is Xmas』。こちらは『サイレント・トーキョー』というタイトルで、佐藤浩市、西島秀俊、石田ゆり子ら豪華キャストで映画化されました。そのシリーズ続編であり、より深刻な「社会に潜む危機」をテーマにした第二作が、この『Change the World』です。AIの進化がテロと結びついた時に起きるであろう、人類が不可避の悲劇を描いたこの作品は、ChatGPTなどの登場が連日ニュースになる現在、もっともリアリティのある社会派ミステリと言えるでしょう。既に、第三作、『Across the Universe』も執筆に入り、シリーズ全体での多様な展開を目指す中、いち早くアスクさんの主催で舞台化が実現すること、心より嬉しく思っております。この作品が素晴らしいキャストと出会い、極上のミステリー・ステージとなることを心より願っております。
松岡 充(まつおか・みつる)
SOPHIA結成30周年アニバーサリーイヤーの真っ只中でのオファーとなったので、最初は今作を含め他の舞台作品には参加しない方針でいました。ただ、原作があるという事を聞いて拝読し、今僕たちが音楽でメッセージしたいこととすごくテーマが似ているなと思いました。その後、プロデューサーや秦先生、演出家の橋本さんともお会いしていろんな話をしていくうちに、SOPHIAの30周年であり松岡充の舞台俳優としての20年目に相応しい作品になるんじゃないかと、出演を快諾させていただきました。
<人間が人間らしくいられなくなってしまった時代において、どうやって人間としての尊厳を守っていくのか>ということを考えさせる、それが秦先生の作品の共通メッセージだと思っています。人間の温かさ、ぬくもり、そんなものが最終的に伝わる作品になっているんじゃないかなと。これは僕が音楽で今まさに表現したいこと、リスナーに伝えたいことと同じで。そういう人間らしさを出せば出すほど生きにくい世の中にはなっているけれども、そこを諦めたくないというようなことを僕も歌いたいと思っています。この作品は、役者1人1人が意義を持って取り組むべきテーマの作品だと思います。出演する全員に、単純に一つの演劇作品に参加するのではなく、この作品で表現者として革命を起こすんだという気持ちをもって参加して欲しいですし、僕自身そのつもりで挑みます。
辰巳雄大(たつみ・ゆうだい)
芝居をしたいが全く芝居の仕事を出来なかった時代に秦さんの『Pain』という作品を下北で観劇しました。貪欲さの塊だった僕はその日、いつか秦さんの作品に出なければいけないと勝手な使命感を抱きます。それが15年近い時を経て今回叶います。人生全て繋がっているとこの出来事からも今回の脚本からも感じています。初めてご一緒する方も多いので松岡さんはじめ個性豊かなキャストの皆さんから沢山の刺激をもらい、稽古期間、本番を過ごすのが楽しみです。初めて共演する後輩の岩崎くんと宮岡くんが、舞台が終わる頃には『憧れの先輩は辰巳くん』と言ってくれていますように。
台本を読み、映画の様なスケールと場面展開のテンポ感、登場人物の数にこれが舞台上で橋本さんの演出のもと、どのように描かれるのか心が高鳴りました。そして、今この時に起こりうる事件の真相に触れた時、自分が平和ボケしていないか考えました。僕が演じる泉大輝は本作の2年前渋谷テロ事件、現場にいた刑事です。泉の沢山の想いを台本から感じました。この壮大なミステリー作品がどの様な形で舞台『Change the World』として劇場で生を味わう空間になるのか今から楽しみです。それぞれの正義、痛みが交錯してストーリーが進んでいきます。タイトル『Change the World』の意味とはなんなのか?是非劇場で共に事件の真相を追いましょう。お待ちしています。
剛力彩芽(ごうりき・あやめ)
大好きな秦さんの作品にまた参加させていただけて幸せの極みです!今回は舞台…スピード感や緊張感をどんな風に表現しようか今からドキドキ、ワクワクです!先日ビジュアル撮影をしましたが、まず見た目がえぇぇ!という感じでビックリしました!(笑) 原作を読まれていらっしゃる方はご存じだと思いますが…もうそれだけで役作りとか警察という概念とか色々なことが豊かになるなぁと感じました。秦さんの作品は伏線の使い方とかストーリーの流れとか、何気なく読んでいると、あれっ!となる瞬間があり、ずっとドキドキさせられっぱなしです。ただ、お芝居する上では理解していなければいけないことがたくさんあるので、しっかり読み込んで、観に来てくださる皆様をどう秦ワールドに引き込もうか考え中です!
1日の中の大切な時間を有意義に過ごしていただけるよう、原作者、演出家、スタッフ・キャスト一同、心を込めて作品を作りお届けします!観に来てくださるあなたとたくさんの想いや愛を共有できたら嬉しいです。ぜひ楽しみに待っていてください!
福圓美里(ふくえん・みさと)
今まで出演したどの舞台とも毛色が違く、こんな面白い作品にお声がけいただいたこと、とても嬉しかったです。ミステリー作品への出演がほぼなかったので、まず前作にあたる「And so this is Xmas」原作の映画「サイレント・トーキョー」を観ました。開始すぐ引き込まれて誰がどんな思惑で動いているのかを探っているうちに夢中になりました。秦さんの作品は無駄がなく、テンポが良く、普通の道を一歩曲がったら狂気、というイメージです。気が付いたらもう世界の中にいます。舞台という場所でどのように立体化するのか楽しみです。ビジュアル撮影では、想像していなかった衣装、想像していなかったポーズ。そして面白い小道具や、撮った写真のびっくりな使い方。わくわくしました。細部に拘りのある座組は素敵な作品になる!と思っております。
まだお稽古前なのでどう演じよう…と頭の中であれやこれやとイメージを膨らませております。役者さんスタッフさん共に新しい方々にも出会えることも楽しみです。脚本の面白さを損なわないよう、さらに肉厚なものになるようみなさんと良き作品を作りたいと思っております!