撮影/宮川舞子
人間の欲望が滑稽に描かれる心理サスペンス開幕!!
4月13日(土)、東京・本多劇場にてM&Oplaysプロデュース倉持裕の新作公演、『帰れない男~慰留と斡旋の攻防~』が開幕した。
本作は、ある出来事をきっかけに、不思議な屋敷に誘い込まれた主人公がその屋敷の主人と若妻に翻弄され、もてなしを受けるうちに、本来の自分を見失ってゆく様を描くサスペンスとして企画された倉持裕の新作。
今回主演を務めるのは、2016年に東京・Bunkamuraシアターコクーンで行った倉持裕演出のM&Oplaysプロデュース『家族の基礎』で初舞台を果たした林遣都。初舞台以来、継続して舞台に立ちつづけ、今話題の作品に次々と出演する林を主演に迎え贈る新作書下ろし公演となっている。共演には、今回倉持とは初顔合わせの藤間爽子、柄本時生、新名基浩、佐藤直子、山崎一など魅力的なキャスト陣が集結した。
招かれた屋敷にて、 帰り方を忘れて滞在し続ける男。引き留める代わりに、目で共謀を訴えかける若い女。度々留守にして、男と妻の時間を作る屋敷の主人。遠くの宴と、呆れるほど長い廊下を背にした幻想譚。人気と実力を兼ね備えた俳優達が謎多き物語に挑む。
なお、本作は東京公演の後に、愛知、島根、富山、大阪、宮城と全国へ巡演されることも決定している。倉持裕の新作心理サスペンスに乞うご期待!
そしてこのたび、東京公演の開幕に際し、作・演出の倉持裕と主演・林遣都のコメントと舞台写真が到着した!
開幕コメント&舞台写真
作・演出:倉持裕 コメント
目論見通り、男女間の嫉妬心、猜疑心、復讐心が漂う幻想的な芝居になったと思う。
稽古中、俳優たちには素直な感情表現をなるべく抑え、理性的に努めることを求め、それでも漏れ出てしまう欲や本音を大事にしたいと説明し、皆、それに見事に応えてくれた。
あえて選んだ古風な演劇的表現に関し、スタッフも素晴らしい仕事をしてくれた。
皆様、劇場でお待ちしています。
林遣都 コメント
充実感でいっぱいの稽古でした。倉持さんには毎日のように新しい気づきや学びを与えてもらいました。観に来てくださる皆様にも、この本の面白さを存分に感じていただけるよう、精一杯の力で挑みたいと思います。頼もしい共演者の方々と共に、本多劇場でお待ちしています。
舞台写真