佐々木蔵之介×上田竜也で中世ヨーロッパの壮大な物語が動き出す!!『破門フェデリコ~くたばれ!十字軍~』上演決定

2024.04.21


規格外の天才・神聖ローマ皇帝フェデリコに佐々木蔵之介が挑む!
その息子ハインリヒ役を演じるのは上田竜也!
佐々木×上田で中世ヨーロッパの壮大な物語が動き出す!!

この度、2024年8月に東京・PARCO劇場にて、その後9月に愛知、大阪、福岡にて、PARCO PRODUCE 2024『破門フェデリコ~くたばれ!十字軍~』の上演が決定しました。


実の息子も敵に回し、全世界を敵に回しても、前人未到の道に進もうとした皇帝フェデリコの物語

佐々木蔵之介が立ち上げ主宰する演劇ユニットTeam申の第5回本公演として上演された「君子無朋(くんしにともなし)」(2021年8月)。以来3年ぶりに、待望の佐々木蔵之介×阿部修英×東憲司のコラボレーションで、全てにおいて規格外の“神聖ローマ皇帝フェデリコ”の実像に迫ります。

脚本を手掛ける阿部は、ドキュメンタリー番組のディレクターでもあり、世界の歴史の彼方に埋もれ隠れた偉人たちに光を当て続けています。演出を手掛ける東は「劇団桟敷童子」の主宰を務め、ダイナミックな舞台美術で、人間関係を時に大胆に時に繊細に描き出す手腕は常に演劇界に光芒を放っています。「君子無朋」では、執務室にこもって20時間以上毎日働き続け、過労死したと言われている皇帝雍正帝の真実に迫り、真のリーダーとは何かを問う硬質な舞台として大きな評判を呼びました。

今回は、キリスト教に支配されていた中世ヨーロッパで、当時の最高権力者のローマ教皇から最大の罪である「破門」を三度!言い渡されながら、たった一人で時代の門を破り、次の時代をこじ開けた皇帝フェデリコ、実の息子をも敵に回し、敵である異教の君主と友情を育むなど誰も思いもよらない方法で前人未到の道に進もうとした男の真実とは何かを描き出します。時代の閉塞感を一気に貫き、開かずの「門」を「破る」。現代にこそお届けしたいエンターテイメントです。

そして、己の道を突き進むフェデリコにとって唯一人思い通りに動かない男、フェデリコの息子でドイツ王ハインリヒを上田竜也が演じます。ハインリヒは父とは正反対の道に進み、老獪なるローマ教皇グレゴリウスと結託。父に叛旗を翻し、皇帝の座を奪い取ろうとします。この父子の対立と確執はどこへ向かうのか。佐々木×上田の競演にもご注目ください。


異端の皇帝フェデリコに佐々木蔵之介、その息子ハインリヒには上田竜也が登板!共演には那須凜、栗原英雄、田中穂先、石原由宇、六角精児と豪華実力派キャストが集結!

本作品で、主演を務めるのは、情熱溢れる演技で多くの人を魅了し、ドラマ・映画・舞台と数多くの作品で活躍し続ける、日本演劇界には欠かせない存在の佐々木蔵之介。既存の権威は全て無視、己の眼で見た事しか信じず未来への重き扉を1人で無理やりこじ開けた、破門皇帝・フェデリコを演じます。そして、フェデリコと対峙する息子ハインリヒを演じるのは、アーティストとしてはもちろん、俳優としてもドラマ・映画・舞台と幅広く活躍する上田竜也。初共演の佐々木と父子の確執を描き出します。さらに、この豪華な二人の競演に花を添えるのは、イスラム教の聖地エルサレムを奪還すべく十字軍の遠征に執念を燃やす、カトリック最高権威者ローマ教皇グレゴリウスを、その確かな演技力とおかしみで独特の存在感を放つ六角精児。また、時空を超え、世界の行く末を見守り続ける常闇の一族の末裔イザベルを「第29回 読売演劇大賞杉村春子賞受賞」の那須凜。フェデリコが唯一人心を通わせ、心震わせた心の友イスラムの君主アル・カーミルを栗原英雄が、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で見せた哀愁と知性を漂わせながら演じます。さらに近年話題の舞台への出演が続く「劇団柿喰う客」の田中穂先、東演出の舞台でひときわ活躍する石原由宇と、独特様々なジャンルで活躍する豪華実力派キャストが集結しました。

未だかつて描かれたことのない前人未踏の皇帝の物語。キリスト教徒とイスラム教徒の戦争、200年にわたる十字軍の遠征、この果てしないと思われた戦争を10年という限定ではあるものの、フェデリコは一滴の血も流さず、とめてみせました。そこにどんな真実が隠されていたのでしょうか!!

今に生きる私たちのそばにある「戦争」そして「平和への願い」。求めるべき答えを探すきっかけになる壮大な物語に、どうぞご期待ください。

 

13世紀、中世ヨーロッパ。
神聖ローマ皇帝となったのがフェデリコ2世 (1194~1250)。
100 年やっても決着しない戦争の無駄に気付き、得意のアラビア語を駆使し敵の長と「文通」。
十字軍を停戦し奇跡の平和を築く。だが神の意に沿わぬ和平は教皇の怒りを生み、中世最大の罰「破門」(戸籍抹消。社会的な死刑)を受ける事に。
“神の代理人”教皇との罵詈雑言の応酬や、父が天才すぎて理解できぬ息子の悲哀と確執。
その父子の対決と理解の長い旅路は、世界に何をもたらすのか…
『破門フェデリコ』の壮大な物語が始まります。

 

作・演出コメント

阿部修英(あべ・のぶひで)
大国の侵攻?またか。無差別爆撃?またか。AIが進化しても人類は愚かなまま、平和への糸口すら見えぬ今。この物語を描きたかった。中世、誰もが終わると思わなかった戦争「十字軍」に奇跡の平和をもたらした皇帝・フェデリコ。決して聖人ではない。約束は?破れ!愛は?疑え!息子は?敵だ!「破門=人でなし」の烙印を幾度も受けし大罪人。だがそんな神を恐れぬ者にしか平和は築けなかった。クレイジーかつジーニアスな皇帝を演じる佐々木さん。彼に最も苦しめられ、最も苦しめるプリンスに上田さん。豪華出演陣と綴る物語。戦争は人の宿命か?否!宿命に中指を突き立てた者たちのドラマを、今、見てほしいです。


東憲司(ひがし・けんじ)

破門フェデリコ…この題名を聞いた時、興奮しました。演劇畑とは別の世界で生きている阿部修英氏が描く、皇帝として生まれた男とその息子の物語。光と影、夢と狂気…きっと演劇の枠に収まらない作品となる筈です。これは歴史の闇を貪りながら、現代の光を見い出す冒険の旅。佐々木蔵之介さん、上田竜也さん、那須凜さん、栗原英雄さん、六角精児さん、他…魅惑的なキャストと共に、どんな冒険になるのか…今から楽しみです。

 

キャストコメント

佐々木蔵之介(ささき・くらのすけ)
フェデリコって誰⁈って聞いたところ、人類史上最も長く続いたキリスト教とイスラムの戦争を、一滴の血も流さず「エルサレム無血開城」で終わらせたリーダー。しかも、クイズと文通で。ローマ教皇に生涯3度も「破門」された王。レッドカードを出されて退場だと3度も言われてるのに、ボール蹴り続けて試合してた無法者。あと、マッドサイエンティストばりの実験や、8カ国語を話し、8角形の謎の城を建てたり、とか。まあ、兎にも角にも破格に天才で狂人で悪魔の様なフェデリコを演じます。脚本の阿部修英さん、演出の東憲司さん、キャストの上田竜也さん始め信頼できる仲間達と、時代を変え、限界を超え、奇跡を起こした人たちの物語に挑みます!劇場にて、皆さまのご来場をお待ちしております。


上田竜也(うえだ・たつや)

ハインリヒを演じます上田竜也です。舞台経験豊富な方々に囲まれて良い刺激の中、勉強させていただきながら、この作品を楽しみたいと思っています。そしてどんな現場になるか、それも楽しみです。また新しい世界へファンの方を連れていけると思うので、楽しみに震えて待っていてください。


那須凜(なす・りん)

佐々木蔵之介さん演じるフェデリコに仕える女官イザベルを演じます那須凜です。蔵之介さんほど皇帝、キング、が似合う俳優さんは中々いないと思います。勝手に憧れている俳優さんとご一緒できること凄く光栄です。イザベルは「世界全ての書物の記憶を受け継ぐ闇の一族の末裔」という、設定モリモリの人物…!難しいけれどわくわくするような役。屈強な男性陣に負けない強かで賢い女性を演じられるように、精進したいと思います!


栗原英雄(くりはら・ひでお)

本作へのオファーを頂き企画書(プロット)を読んだ時、これは主人公フェデリコを中心に壮大なドラマになるぞ!とワクワクしました。そして、主演の佐々木蔵之介さん、演出の東憲司さん、脚本の阿部修英さんのチームという事で緊張しました。素晴らしいスタッフキャストの皆さんと力を合わせて作品を創って行けたらと思っております。


田中穂先(たなか・ほさき)

きっと、力強く勇気の湧くような作品が立ち上がる予感がします。熟練の素敵なキャストの皆様と共に、体と心を目一杯使って、今作に挑みたいと思います。時代の閉塞感を打ち破り、ひたむきに突き進んだ皇帝フェデリコに導かれながら、作品を作り、そして皆様にお届けできることが楽しみです。劇場でお待ちしております!!


石原由宇(いしはら・ゆう)

前回「君子無朋」で阿部さん、東さん、蔵之介さんとご一緒させて頂いて、自分の想像を超えた舞台が出来上がったことにビックリしました。今回はその御三方をはじめ、魅力的な方々とご一緒出来るのがとても嬉しいです!舞台で取り上げられる事が珍しいローマ皇帝を描くこの作品は、必ずや観客の皆さんにとって刺激的であり楽しんで頂ける作品になると、今からワクワクが止まりません。劇場でお待ちしております!


六角精児(ろっかく・せいじ)

今回僕が演じる役は、蔵之介さん演じるフェデリコと対立する役柄なので、蔵之介さんの息を感じながらお芝居をしていきたいです。東さんとは15、6年前に一緒にお芝居をしたことがありますが、稽古を重ねるうちに東さんの人柄をどんどん好きになりました。今回も演出を通して東さんの人柄に触れられることが楽しみの一つです。劇場に足を運んでいただき、実際に人間が演じている芝居を観ると、映画やテレビとはまた違った迫力や深みを感じることができると思います。そのような迫力や深みをたくさん表現していきたいと思いますので、ぜひ楽しみにしていてください。