ONWARD presents 劇団☆新感線『髑髏城の七人』Season 月 Produced by TBS <上弦の月> 福士蒼汰 インタビュー

「自分らしさを出すことで魅力的な捨之介になっていったら嬉しいです」

デビューから7 年目、俳優として着実に成長を遂げてきた福士蒼汰。そんな彼が、劇団☆新感線『髑髏城の七人』という演劇界最大の話題作で、待望の初舞台を踏む。
福士「舞台に対しては面白いな、やってみたいなという気持ちはもっていたんです。でもそれが新感線で、『髑髏城の七人』で、回転する劇場でって、これはすごいことだなと。だからまだ緊張もできていない状態ではあるんです。自分がどう変わるのか、もしくは変わらないのか、まったく想像がつかないので。自分にいい意味でのプレッシャーをかけつつ、その場その場で感じることを大切に、取り組んでいけたらなと思います」

 

本作の脚本は、福士が主演した『仮面ライダーフォーゼ』も手がけた中島かずき。その存在を「心強い」と切り出し、さらにこう続ける。
福士「仮面ライダーのときもすごく胸の熱くなるような脚本を書いてくださったんですが、『髑髏城の七人』もまさにそう。何より登場人物がみんな生き生きしているなって思うんです。みんな何かに向かって走っていて、キャラクターの魅力と個性がものすごく強い。そのなかで捨之介は一見止まっているようで、実は誰よりも走っている男。それでいていつも余裕があって、豪快なところもある。自分の生きたいように生きている姿は、自分にとって憧れでもあります」

 

そんな憧れの捨之介をいかに自分のものにしていくのか。そのために福士が今、実践していることがある。
福士「普段から雪駄を履いて過ごしているんです。それで捨之介に近づけているかは分かりませんが(笑)、慣れるってやっぱり大事なことだと思うんです。そこに違和感を覚えないようになることが。ただ先日ビジュアル撮影があって、捨之介の衣裳を着てメイクをしたときに、あっ捨之介だって思えたんです。つまり外見をはじめすごく個性が強いので、ある程度中身を自分色に変えても、捨之介から外れることはない。だから下手に捨之介らしく演じようとするのではなく、自分らしさを出すことで魅力的な捨之介になっていくのかなと。一番難しいことではありますが、そこを目指していきたいと思います」

 

“Season月”では新感線史上初の試みとして、「上弦の月」、「下弦の月」というダブルチーム制を導入。同じ捨之介を一方では宮野真守が演じるなど、キャストの違いをはっきりと楽しむことができそう。
福士「宮野さんは声優としても大活躍されているので、声というものに対してすごく意識が高いと思うんです。だから盗めるところは盗んでいきたいです。また同じチームに早乙女太一さんがいらっしゃるので、新感線ならではの殺陣というものを教えていただきたいなと。すでに“Season鳥”に出られている経験者でもありますし。ただ『あそこまでを目指さなくていい』とは言われています。太一さんの殺陣はすごすぎるので(笑)」

 

若手男性キャストが多く集う“Season月”。女性ファンにはたまらない顔ぶれだが、福士は「男性の方もぜひ!」と強くプッシュする。
福士「男性が憧れる魅力を持った男たちが出てきますし、すごく胸が熱くなる、少年マンガのような物語。だから男性にもおすすめですし、やっぱり一度は新感線の舞台というものを体感してほしいと思います」

 

インタビュー・文/野上瑠美子
Photo/村上宗一郎

 

※構成/月刊ローチケHMV編集部 9月15日号より転載
※写真は本誌とは異なります

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【プロフィール】
福士蒼汰
■フクシ ソウタ ’93年5月30日、東京都出身。映画「曇天に笑う」(2018年3月21日)、「ラプラスの魔女」(2018年)「、BLEACH(」2018 年夏)「、旅猫リポート」(2018年)の公開が控える。