梅田芸術劇場×チャリングクロス劇場 兼島拓也脚本×河井朗演出 『刺青/TATTOOER』稽古場レポート

2024.09.10

9月20日に開幕!日本在住と英国在住の俳優がコラボレートして、
日英両公演へ挑む稽古場の様子をいち早くお届け!

脚本家・兼島拓也と演出家・河井朗が初タッグを組む新作『刺青/TATTOOER』。2024年10月のロンドン上演に先駆けて、日本の若手クリエイターと英国クリエイター、日本在住の俳優と英国在住の俳優がコラボレートして東京・アトリエ春風舎で上演。両公演とも全く同じキャストが出演し、日本では日本語で、ロンドンでは英語で上演する。キャストは、英国を拠点に活躍する俳優、LEO ASHIZAWAとAKI NAKAGAWA。そして、日本在住のド・ランクザン望と蒼乃まをと、国際的に活躍する精鋭たちが集結した。更に、墨絵師として糸のような墨の線で描く「墨画」の肌絵を描き続ける東學が加わり、『刺青/TATTOOER』の世界を観客の目の前で立ち上げる。

この日の稽古は、キャストの投げかけた質問に、演出の河井と脚本の兼島が細かく説明を加え、互いにディスカッションを重ねながら丁寧に稽古が進められていた。
日本と英国両公演へのチャレンジについて、出演者のAKI NAKAGAWAは「同じ作品でも、英語と日本語では感情の出方が違ってくるので、稽古を重ねながらその未知なる影響と変化を楽しみたい」と語り、LEO ASHIZAWAは「“刺青”に対するアイデンティティの違いから物語に対する捉え方まで全然違う。両方の観客からどんな反応が返ってくるのかに興味深々」と言葉を重ねた。ド・ランクザン望は「海外の方が興味を持つ日本文化について、実際ロンドンに住んだことで沢山の発見があった。この舞台でそれを自分たちが見せるというチャレンジにワクワクする」とそれぞれがインターナショナルな視点を覗かせた。出演とドラマトゥルグを担当する蒼乃まをは「日本人には自然に身についている日本ならではの所作や仕草などについて、些細なところで明らかな違いがあることを海外の観客に楽しんでいただけると思う」と、どのキャストも意気込むというよりは、自然体で挑む姿が印象的だった。

稽古を見守る脚本の兼島拓也は「日本語版英語版どちらも掘り甲斐があり、作家として書いたものが役者の声と身体により世界が広がっていく面白さを既に感じている。更に舞台芸術との向き合い方の異なる日英の観客がどんな反応で観てくれるのか、今まで体験したことのない未知の世界との出会いを純粋に楽しみにしている」とコメント。

演出を手掛ける河井朗は、「基本的に新作はどこで上演しても世界初演と考えると、日英上演への気負いは特にない。原案となっている谷崎潤一郎作品の本質やそれをアップデートした兼島さんの脚本を日英両言語を操るキャスト達がどう取り扱っていくかを綿密に演出として示せたら、この作品は世界中のどの観客の前でも面白くなる」と自信を覗かせた。
無限の可能性を秘め世界に羽ばたく本公演に乞うご期待。

ローチケでは本日9/10(火)よりチケット発売開始!
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