撮影/塚田史香
松崎史也の脚色・演出、Casual Meets Shakespeareシリーズの最新作『MACBETH SC』が9月26日(水)東京・新宿村LIVEにて開幕した。2018年に上演された『MACBETH SC』の再演となる本作は、シェイクスピア作品の四大悲劇の一つである「マクベス」を題材としたストーリーとなり、悲劇と喜劇は裏表というコンセプトの元、S(シリアス)、C(コメディ)の2バージョンで上演する。
主人公であるマクベスを鯨井康介が演じ、マクベス夫人には西葉瑞希【S】・椙山さと美【C】を迎えた本作には豪華で個性的な出演者が顔を揃えた。
シリアスは出演者全員、黒を基調とした衣裳を身に纏い、まさに悲劇の世界に。観客を『MACBETH』の世界に引き摺り込んでいく。
対照的にコメディは、白を基調としたコンセプトとなっており、観客を巻き込みながら他では見たことのない『MACBETH』の世界に目が離せないだろう。
シリアス・コメディ共に、芝居にアクションと見どころある作品に仕上がった本作。どちらも同じストーリーのはずなのに、まるで異なる作品を見ているかのようなCasual Meets Shakespeareの世界。ぜひ両バージョンとも目撃していただきたい。
上演時間は約2時間。公演は東京・新宿村LIVEにて10月6日(日)まで。10月3日(水)13:00公演【C】と18:00公演【S】にはライブ配信も決定している。なお、ローソンチケットでは本日10月1日(火)より、当日引換券を販売!詳細は概要欄記載の「チケット情報はこちら」よりご確認ください。
松崎史也 コメント
高尚で難解なものでなく
あくまでエンターテイメントとして、の思いで
「カジュアルミーツシェイクスピア」と銘打ち
細々とこっそりと勝手に楽しみながら10年やってきました。
一緒に遊んでくれる、共感してくれる仲間が増え
一緒に遊んでくれる、待っててくれるお客様が増えました。
人の悩みは苦しみは、おかしみは愛おしさは
時が経っても全く変わらない。
そう、シェイクスピアが教えてくれます。
皆で一緒に、人間を見つめましょう。
ストーリー
スコットランドの勇敢な将軍マクベスは、三人の魔女から自分がいつかスコットランドの王になるという予言を受ける。
野心に駆られ、妻にそそのかされたマクベスはダンカン王を殺害し、自らが王位に就く。
しかし、その行為により罪悪感と妄想に苛まれるようになる。
自身の地位を守るため、さらに多くの殺陣を犯すことになり、やがて暴君と化す。
血の惨劇とその後の内戦は、マクベスと彼の妻を狂気と死へと追いやる。
Casual Meets Shakespeareとは
「普段着でシェイクスピア」がコンセプト。
シェイクスピア作品を「高尚かつ難解なもの」としてではなく、話の骨格や魅力的なセリフ回しを生かしつつ、あくまで現在の日本で上演する演劇作品として脚色、上演していくシリーズ。これまでに「夏の夜の夢」「ロミオとジュリエット」「十二夜」「マクベス」「じゃじゃ馬ならし」「ハムレット」「オセロー」を上演。