写真左から)松井愛莉、高岡早紀、忍成修吾、高地優吾、羽場裕一、岡本玲
撮影/阿部章仁
10月3日(木)、東京・新国立劇場 中劇場にて舞台『Come Blow Your Horn~ボクの独立宣言~』が開幕した。小粋なセリフとハートフルな作風で日本でも人気が高い、アメリカを代表する劇作家ニール・サイモンが3年半の歳月をかけ何度も何度も書き直しを重ねて完成させたブロードウェイのデビュー作『Come Blow Your Horn』。映画化もされ、日本でも幾度となく上演された人気作品を宮田慶子の演出で上演中だ。
控えめで自分に自信がなく内気な弟バディと、プレイボーイで独身生活を謳歌する兄アラン。兄弟二人の対照的な性格や行動が劇の後半に入れ替り笑いを呼ぶというニール・サイモンらしい本作。
主演は、SixTONESのメンバーとして音楽活動も行いながら、俳優としての活躍も目覚ましく、今作が初の単独主演となる高地優吾。プレイボーイで独身生活を謳歌するバディの兄アラン役に忍成修吾。アランの本命の恋人コニー役に岡本玲。女優志望でバディを誘惑するペギー役には、本作が舞台初出演となる松井愛莉。そして、バディとアランの母ベーカー夫人役に高岡早紀。バディとアランの父ベーカー氏役には羽場裕一と豪華な俳優陣が揃った。
この度、東京公演初日となる10月3日(木)に行われた公開ゲネプロから舞台写真、初日前会見にて届いた出演者からのコメントを紹介する。
高地優吾 コメント
昨日の夜まで役と向き合っていたのですが、ゲネプロが始まったら楽しくできたので良かったです!
稽古場では皆さん大人な感じでグループとは大違い、同じ6人なのにこんなに静かなんだ…と思いました(笑)。最初は僕で大丈夫かな?と不安な気持ちもありましたが、台本が面白かったので、そこに頼って頑張ろうと。台詞も多かったですが日常会話がベースなのでそんなに苦ではなく、言葉遊びの部分は難しくもあり楽しかったです。
変貌する前の小心者のバディ君の方が得意かな?と思っていたのですが、やってみるとお調子者の方が入り込めました。新しい自分に気づけましたね。
でも実際はプレイボーイではないです。みんなで仲良く楽しく作り上げた作品です。ふらっとした気持ちで劇場に来て、笑って帰っていただければと思いますので、お待ちしております!
忍成修吾 コメント
アランと自分には共通点が全くと言っていいほどなく、役を作るにあたってはアランを見つけては失い、もう一度立て直しての繰り返しでした。
最初に登場した時は心臓がバクバクしたけれど、舞台に立てば今まで稽古してきたことを信じて走りきるだけです。東京21公演でどれだけ心臓がもってくれるか心配ですが(笑)、お客さんに楽しんで観てもらいたいと思います。
羽場裕一 コメント
やっと今日開幕しますが、この舞台は子供達の成長物語だと思っているので、しっかりと壁になっていきたいなと思います。
いつも難しいことを言っている強面な父親役なので、稽古を引きずってしまって家でも奥さんに何かその言い方きついよね…なんて言われてしまって、家庭不和です(笑)。
高岡早紀 コメント
散々!稽古を重ねてきて、息子二人が悩んでいる姿も散々!見てきまして(笑)、パパと一緒に温かく見守りながら今日の初日を迎えました。
稽古中、皆さんが苦しんでいる姿を見るのは楽しかったです(笑)。でもそれ以上にお互いの癖を見つけて、どこか似てきて、家族になっていくのが素敵でした。皆さんに楽しんでいただける作品をお届けします。
岡本玲 コメント
本作は1960年代を舞台としたコメディなので、頭で考えず純粋に楽しんでもらえる作品だと思います。
女性が社会進出し始めた時代ということもあるため、シナを作ったり、ぶりっ子にしたりと女性らしさを意識して演じました。
私自身も楽しみながらワクワクして演じており、お客さんの反応も毎公演変わっていくと思うので、それも楽しんでいただけたら嬉しいです。
松井愛莉 コメント
稽古が始まってからあっという間に初日が来たなという感じです。
私は今回が初舞台なので、楽しみながらできたらいいなと思っています。
可愛らしくてぶりっ子なキャラ作りを一所懸命やっているつもりでも足りないと言われ、ちょっと苦戦しました。
みなさんが温かくて沢山アドバイスなど話しかけてくださったので心が救われました。