11月に渋谷、Bunkamuraシアターコクーンで上演される「市川海老蔵 第五回自主公演 ABKAI 2019~第1章 FINAL~『SANEMORI』」。
9月上旬に製作発表会見が開かれ、本作では自身で演出も務める市川海老蔵が登壇した。初共演となるSnow Manの宮舘涼太、 阿部亮平との共演理由や、今回の題材「実盛物語」についてその想いを語った。
【市川海老蔵コメント】
今回、海老蔵としての最後となりますので、「第1章FAINAL」と銘を打たせていただくことになりました。
――今までのABKAIの一番の思い出は
(2017年の)6月に石川五右衛門をやらせていただいている時に色々とありまして、その時の舞台というより私の人生の中で忘れない出来事になりました。今後ですが海老蔵なので“ABKAI”と思っている方も多くいらっしゃると思いますが、私も倅もAB型なので、“AB型の会”と変えまして名を変えずに続けていけたらな…と冗談です。(笑)
――今回初共演のSnow Manについて
今まで三宅健さんなどジャニーズの方々とご一緒してきましたが、立ちまわりなど動きの中で私達も学ぶべきものがありました。歌舞伎の所作や伝統的な動きは難しいとは思いますが、宮舘さんや阿部さんには動きの面で活躍してもらえたら嬉しいなと今の段階では思っております。お二人との共演はご縁ですね。
――今回の題材について
今まで、実盛を何百回も演じてきましたが、現代人の皆さまには源平合戦の中での「白旗の重み」というものがあまり理解されていない気がしており、歌舞伎の良さ(演出方法)でもあるのですが、白旗を守るために命をかける人々をクローズアップはしていないので、この面白さを自分も見てみたいと思っていました。今回、「実盛物語」「源平布引滝」「御座船」や市川家にある新歌舞伎十八番にある「白髪の実盛」など分かりやすく創りたいと思っています。白旗を人々が命がけで守る姿、人のドラマが何重にも重なってくるのが見どころじゃないかと。
――「第1章FAINAL」に込めた想いについて
ちゃんと演出として名前をだすのは初めてなので、今回「第1章FINAL」を自分で演出するのは、市川海老蔵最後の仕事として、ABKAIとして大きな意味があると思っています。