
3月9日(日)、PARCO劇場にて、パルコ・プロデュース 2025『グッバイ、レーニン!』が開幕しました。東京PARCO劇場を皮切りに、福岡、大阪と巡演いたします。
映画『グッバイ、レーニン!』は、2003年にドイツで公開され、本国ドイツだけでも600万人以上を動員、大ヒットした名作です。ドイツ国内外の映画賞を数多く受賞し、ゴールデングローブ賞の外国語映画賞にもノミネートされ、ここ数十年の間で最も成功したドイツ映画の1つと言われています。
東西ドイツが統一されてから三十数年が経ち、ドイツ国内でも東ドイツの記憶が薄れつつある中、東ドイツを知らない世代も、あの時代を懐かしむ世代も親しみをもてるよう、国家の政治的な背景ばかりでなくコメディ要素も織り込んだ家族にまつわる普遍的でハートフルな演劇作品として、2021年に初めて舞台化されました。舞台版は、映画の脚本を手掛けたベルント・リヒテンブルク自身による舞台化でありながら、映画にはない、演劇ならではの仕掛けも盛り込まれた作品となっています。
開幕に先駆けて開催されたプレスコール及び開幕前会見のコメントとフォトセッション写真、舞台写真が到着しましたので掲載します。
コメント
相葉雅紀/アレックス・ケルナー 役
この作品は東ドイツと西ドイツが分かれていた頃のお話ですが、社会主義や資本主義などについても知ることができますし、母のためにつく温かいウソやフィクションを、家族だけじゃなくて近所の人たちもファミリーとしてみんなで作り上げていくところに愛を感じます。
このカンパニーは本当に仲が良く、実家でこんなことがあったとか言わなくていいことも口が滑っちゃうくらい何でも話していました!浅利くんがみんなの行ける日をメモに正の字で書いて調整してくれて全員でご飯に行きましたね(笑)。諸先輩方もみなさん本当に仲がいいのでその中に入れていただけてとても居心地がよかったですし、たくさんの大先輩に囲まれてとても素敵な経験をさせていただいています。そんな素敵なみんなで作る愛のあるフィクションの世界に一緒に入っていただけたら嬉しいです。
堀内敬子/クリスティアーネ・ケルナー 役(アレックスの母)
とてもハートフルな作品で、戦争のことなど昨今いろいろと考えることもあると思いますが、身近にいる人を大切にするということが伝わればいいなと思える作品です。とても温かい作品なのでぜひ皆さんに観ていただきたいです。今回は相葉さんのセリフが多く本当に大変なのに、稽古が始まったときからセリフがしっかり入っていて、スムーズに稽古ができました。みんなが手を取り合って一丸となって作った作品なので、その雰囲気がお客様に伝わったらいいなと思いますし、温かい気持ちになっていただけたら嬉しいです。ぜひ楽しみに観に来てください。
トリンドル玲奈 /ラーラ 役(アレックスの恋人)
アレックスと出会って彼の家族や周りの人たちと関わっていく看護師の役を演じます。アレックスがつくウソについて、いろんな思いを抱えながら演じさせていただきます。1か月と少し稽古していたんですが、とても楽しくてあっという間でした。歴史のことや時代背景など一見難しい作品だと思われるかもしれませんが、劇中のみなさんの会話などからなにか感じ取って、気楽に楽しんでいただけたら嬉しいです。頑張ります!
浅利陽介 /デニス・ドマシュケ 役(アレックスの同僚)
デニス・ドマシュケという映画監督とプロデューサー志望で西と東が統一された後パラボラアンテナを売る営業でアレックスと一緒になる同僚の役です。母のために嘘をつくという話ですが、自分の母親、父親が笑って過ごせるのが1番良いなと思うという所に共感できます。相葉くんのアレックスは柔らかくてチャーミングなのでそういう部分が見どころだと思います。展開が早いので自分が出てないシーンの緊張感、流れの波に乗っかって自分がやるべきことをしっかりとお客様に伝えられたら良いなと思っています。クスクス笑えるところがあるのでそこも見つけていただけたらと思います。
西尾まり /ハンナ・シェーファー 役(ケルナー家の近所の住人)
ご近所さんとして、家族にかかわるハンナ・シェーファー役を演じます。色々と起きる騒動に巻き込まれつつ、それを楽しみに参加している役どころです。テンポがとにかく速い芝居なので、お客様も一緒になって巻き込まれていく所が見どころだと思います。次のシーンへバトンを渡していって、バトンをもらった人は任せろといった感じで展開していくので皆のチームワークの良さを観ていただけたらと思います。
山崎一 /ロベルト・ケルナー 役(アレックスの父)
アレックスの父親ロベルト・ケルナー役を演じます。ロベルトは、唯一西ドイツに亡命してしまいますが最後に彼が1番大切なものが何だったのかが、わかっていただけると思います。西とか東、というイデオロギーの話も出てきますが「愛」や「家族」の話で、結局西も東もないんだということを感じていただけたらと思います。とにかく頑張ります(笑) お客様には少しだけでも幸せになって帰っていただけたら嬉しいです。
◆ストーリー◆
主人公アレックスは、母と姉と3人で、東ドイツの首都ベルリンに暮らしている。
父はアレックスが幼いころに西ドイツに単独亡命していた。東ドイツ建国40周年記念日である1989年10月7日の夜、アレックスは家族に内緒で反体制デモに参加、警官ともみあっていたところを、偶然通りかかった母に見つかってしまう。
母はそのショックから心臓発作を起こし、昏睡状態に陥ってしまうが、ある日突然目を覚ました母に、アレックスはある”ウソ”をつく……
舞台写真