
メジャーリーグを舞台に、その華やかな選手たちの関係を捉えながら、そこに渦巻く閉鎖性によって浮彫りになる様々な実情にスポットを当てた『Take Me Out』。日本では2016年・2018年に上演され、今回再演となる。この約7年ぶりにの開幕に先立ち、製作会見が行われた。会見に参加したのは演出の藤田俊太郎と、レジェンドチームより玉置玲央、三浦涼介、章平、原 嘉孝、小柳 心、渡辺 大、陳内 将、加藤良輔、玲央バルトナー、田中茂弘、本間健太と、ルーキーチームより富岡晃一郎、八木将康、野村祐希、坂井友秋、安楽信顕、近藤頌利、島田隆誠、岩崎MARK雄大、宮下涼太、小山うぃる、KENTARO、大平祐輝。またレジェンドチームの辛源はビデオ参加をした。
本作が野球をテーマにした舞台のため、この製作会見の前に実際にレジェンドチームvsルーキーチームで野球の試合をが行われその後製作会見が行われた。今回はその製作会見の写真をお届けする。
レジェンドチーム












ルーキーチーム












あらすじ
男たちの魂と身体が燃え滾る、「ロッカールーム」。彼らにとってそこは、すべてをさらけ出せる楽園だった。ひとりのスター選手による、あの告白までは――。
黒人の母と白人の父を持つメジャーリーグのスター選手、ダレン・レミングは、敵チームにいる親友デイビー・バトルの言葉に感化され、ある日突然「ゲイ」であることを告白。それは、150年に及ぶメジャーリーグの歴史を塗り替えるスキャンダルであった。
ダレンのカミングアウトに対し、チームメイトのキッピーをはじめ、キャッチャーのジェイソンやダレンの理解者である会計士のメイソン、監督のスキッパーらは好意的であった。しかし、セカンドのトッディや、ドミニカ人選手のマルティネスとロドリゲスらは怪訝な態度を示す。そして、日本人選手のタケシ・カワバタは相変わらず何も語らなかった。ダレンが所属する「エンパイアーズ」内には軋轢が生じ、次第にチームは負けが込んでいく。
そんなときに現れたのが、天才的だがどこか影のある投手、シェーン・マンギット。圧倒的な強さを誇る彼の魔球は、暗雲立ち込めるエンパイアーズに希望の光をもたらしたのだが――。
シニカルとコミカルが絶妙に混ざり合い、圧巻の展開が待ち受ける……!!!
日本初演の2016年には第51回紀伊國屋演劇賞団体賞の対象作品となり、2018年に再演した本作。7年の時を経て、装いも新たに再始動される本作。再演を支えたオリジナルメンバーに新メンバーを加えた経験豊富な「レジェンドチーム」と、一般公募330人の中から完全オーディションで選び抜かれた実力派の「ルーキーチーム」による、2つのチームで熱い公演を繰り広げる。
5/17(土)~6/8(日)東京・有楽町よみうりホールで開幕後、愛知、岡山、兵庫の全国ツアーで上演される。21世紀初頭に書かれた名作の再演にぜひ注目したい。

