“今月の”優先順位高めです【2025年7月号】

2025.07.01

今月の「優先順位高めです」今年も半分終わっちゃいました…。上半期は個人的に「こりゃいいな」って作品にたくさん出会えた気がします。下半期もたくさんそういう出会いがあればいいな。というわけで今月の「優先順位高めです」です。よろしくどうぞ。

俳優・東野良平の優先順位高め!

2025年も折り返し。今日から後半戦突入です。
上半期、心に深く残った舞台は…入江雅人グレート一人芝居『帰郷』、サモ・アリナンズ『蹂躙さん』、趣向『パンとバラで退屈を飾って、わたしが明日も生きることを耐える。』、ケムリ研究室『ベイジルタウンの女神』、劇団普通『秘密』、イキウメ『ずれる』…どれも素晴らしくて、大好きでした。
下半期はどんな演劇と出会えるでしょうか。

カワモとメイメイ企画『トレマーズとバック・トゥ・ザ・フューチャーの同時上映を観に行った僕のその後の話』
川面千晶さんと菊池明明さんによる演劇ユニット6年ぶりの本公演。
少年時代、映画『トレマーズ』を観たことで「少し変わったものを好きに」なったCMディレクター田中聡監督。田中監督に実際に起こった出来事を描く”過去の悲しみと下半身を巡る旅”…これは、おもしろい半生を覗ける予感。
主人公・田中監督役は劇団普通『秘密』でも圧倒的だった用松亮さん。ナイロン100℃より吉増裕士さん、眼鏡太郎さんら手練揃いの座組による、”どうしようもない人生”の演劇。かなり楽しみです。

セビロデクンフーズ『みんなノーフューチャー』
前回本公演『ユーのモ熱132』で、わけわからん!が爆ぜ倒してて嬉しくなった若手劇団。
ところで、きたる2025年7月5日に地球は滅亡するそうです。(そんな予言があるそうな。)
ちょうどその週に本番を迎える本作は、7月6日千秋楽のみ【滅亡を回避したその後のお話】として別作品を上演するらしい。そんなの、最高すぎるじゃないか。
本公演だというのに(滅亡したら)上演されない戯曲まで稽古している若い演劇人が、この東京にはいます。
セット券は6,666円。3,333円分しか観れなかったとしても、それもまあ、いっか。

桃尻犬『グロリアストラベル』
今年上半期だけでも、テアトロコント・短編集公演と次々に上演を重ねる桃尻犬。
満を持しての新作本公演は”旅する家族”の物語。フライヤーの青いワゴンがかわいい。
演劇表現としてのドライブ(並べた椅子を車内に見立て、小道具のハンドルを握ったり握らなかったりする)って色々観てきたのですが、桃尻犬のドライブがなんか好きなんですよね。今回も観れそうでワクワク。
「誰かが死んじゃう前に、旅に出よう」。悲惨を背負ってなお輝く人間模様を期待せずにはいられません。

『きみは一生だれかのバーター』
こちら東野が出演いたします。
今、最も勢いのある若手作家、コンプソンズ主宰・金子鈴幸くんによる新作公演。
タイトルが最高ですよね。金子節炸裂を期待させる、これだけで「うわ観たい…!」ってウズウズさせるタイトル。
現代社会のみならず、自分自身の創作に対しても常に鋭いアンテナを巡らせる金子くんが、スクラップ&ビルドを繰り返す果てに辿り着く現在地。心より楽しみですし、心して芝居します。

今回で僕のコラム参加は最終回となります。
半年間ありがとうございました!
下半期はけっこう舞台出演します。また劇場でお会いしましょう!

東野良平
俳優。劇団「地蔵中毒」所属。
★次回出演
『きみは一生だれかのバーター』7月31日(木)〜8月11日(月・祝)@浅草九劇
東京にこにこちゃん『ドント・ルック・バック・イン・マイ・ボイス』10月3日(金)〜10月13日(月・祝)@三鷹市芸術文化センター 星のホール
Twitter:@lycoris1210

脚本家/演出家/俳優・滑川喬樹の優先順位高め!

海とか花火とかフェスとかに縁のある人生を送ってきたらもう少し人当たりのいい人間になれたかもしれないなと考えるこの頃です。とりあえず扇風機がないので買おうと思います。7月の優先順位高めです。
 
アー(旧明日のアー) 元映画館
他の団体さんとはまた違った動きをして常に僕たちを楽しませてくれるアー。今回はシットコムという映像コンテンツの一挙上映会が元映画館で行われます。いろんな人を巻き込んでどんどん新しい領域に挑んでいく姿はかっこいいですね。7月13日(日)の1日のみの開催です。
 
街裏ぴんく新作漫談会「壇」 渋谷ユーロライブ
四ヶ月連続新作漫談会の三回目。R-1チャンピオンになって多忙に違いないのにすごい頻度で新作公演しててそのバイタリティーと創作意欲に恐れ入ります。キテレツな内容なのに何故か引き込まれるあの話術を生で体験しに行きましょう。
 
ロロ いつ高シリーズ『校舎、ナイトクルージング』 武蔵野芸能劇場小劇場
6月に引き続きいつ高シリーズを武蔵野芸能小劇場で観られます。『校舎、ナイトクルージング』は初演をこまばアゴラ劇場で観て役者さんの素晴らしさに感動したのを覚えています。また初演とは違ったものが見れそうで楽しみです。キュンキュンしに行きましょう。
 
シベリア少女鉄道『ギフト オア アライブ ~ふれあい夏祭り~』吉祥寺シアター
面白い団体さんが東京の西の方に来てくれるのは武蔵野市民として嬉しいです。今回は前情報だと感情移入できる人間ドラマ?になるらしいので、そうしたら人間ドラマもあっていつも通りの会話のおもしろもあって伏線回収の気持ちよさもあって最高かもしれません。
 
劇団4ドル50セント×東京にこにこちゃん『となりの奪言ちゃん』 上野ストアハウス
東京にこにこちゃんとは違う役者さんで行われる今回の公演。どういう面白さになるのか非常に楽しみです。ギャグの多さは相変わらずどの演劇よりも多いのでしょうか。奪言ってどういう意味なんでしょう。
 
武蔵野ハンバーグ「御陣乗太鼓まゆみの生涯」 下北沢OFF・OFFシアター
こちらもすごい頻度で公演を重ねている武蔵野ハンバーグさん。しっかりナンセンスコメディーを貫いていて素敵です。観劇後はきっと清々しい気持ちで帰れると思います。
 
浅草九劇プロデュース「きみは一生だれかのバーター」 浅草九劇
作・演出はコンプソンズの金子鈴幸さん。東野良平さんや南海キャンディーズのしずちゃんこと山﨑静代さんなど面白そうな方々が出演するとのこと。浅草九劇さんのラインナップいいですよね。これからの演劇の中心地になっていくのかななんて勝手に期待しています。

滑川喬樹
脚本家・演出家・役者。
「エトエ」主宰。
X(旧:Twitter):@nametakaki
エトエ公式HP:https://etoe.amebaownd.com/

脚本家/演出家・海路の優先順位高め!

海路です。みろって読みます。
いよいよ本格的な夏ですね。先月の時点であんなに暑くて、今年の夏はどうなっちまうんだと思ったりしますが、頑張って生きます。
てなてなことで、7月の優先順位高めな作品はこちら!!

カワモとメイメイ企画『トレマーズとバック・トゥ・ザ・フューチャーの同時上映を観に行った僕のその後の話』
俳優の川面千晶さんと菊池明明さんによるユニットの本公演。短編『うまれる』では国内外の映画祭にて15冠獲得もしている、CMディレクターの田中さんの、悲しき過去と下半身のお話とのこと。何といっても本作、キャストが普段ハイバイやナカゴー、劇団普通、ヨーロッパ企画などに出演する、小劇場選抜みたいな面々が名を連ねており、それだけでまず絶対に面白い。加えて脚本を田中さんご本人、演出を川面さんが担当されるとのことで、王道ナンセンスクセ強みたいな薫りが勝手にしてます。個人的にはこの面々で、阿佐ヶ谷でやる、というのも何か良い。田中さんの人生の旅を是非!

アレクサンダー・エクマン パリ・オペラ座『PLAY』
ミラノ、ロンドン、ニューヨーク、ウィーンなどと並び称される由緒ある歌劇場、パリ・オペラ座の2017年に初演された本作。「いわゆるクラシックバレエとは一線画す、奇想天外なコンテンポラリーダンスで話題となった演目」ということで、初演の30秒くらいのダイジェスト動画を見てみたのですが、何だこれは、と衝撃を受けました。今まで自分が観てきた様々な作品どれにも当てはまらない、「PLAY」の世界観。これは、観たい。6万個の緑の玉が天井から落ちてくるなど、様々なものが舞台上で入り交じる中、ダンサー達が表現する”遊び心”とは。超注目です!

『きみは一生だれかのバーター』
浅草九劇プロデュースで、昨年には岸田國士戯曲賞の最終候補にノミネートされるなど、今注目のコンプソンズの金子鈴幸さんが作・演出を務める本作。個人的な感覚の話なのですが、ここ最近、浅草九劇が熱い!というのも、勢いのある劇団や作家のプロデュース公演などが多く上演されていて、王子や三鷹、下北などに追随する、小劇場のホットスポットになりつつあるのでは、と思ってます。そんな九劇のプロデュースとのことで、エネルギッシュかつ面白いに違いない。キャストには自ら企画から参加している尾上寛之さんはじめ、小西桜子さん、井上向日葵さん、東野良平さんなど、実力派揃い。先日公開されたメインビシュアルも可愛い。とても楽しみな一作です!

その他にも蜷川幸雄七回忌追悼公演『ムサシ』や、イキウメ『奇ッ怪 小泉八雲から聞いた話』など貴重な映像公演を劇場で上映する『EPAD Re LIVE THEATER in PARCO~時を超える舞台映像の世界~』なども個人的注目のイベントです!

海路
脚本家。演出家。監督。
劇団papercraft主宰。アミューズ所属。『檸檬』にて第29回劇作家協会新人戯曲賞を受賞。
1999年7月20日生まれ。
X(旧:Twitter):@nonde_miro

俳優・田代明の優先順位高め!

みなさんこんにちは、田代明です。
暑さがどんどん増している今日この頃、避暑地・劇場へこんな作品を観に行かれるのはどうでしょう。

舞台『みんな鳥になって』
世田谷パブリックシアター×ワジディ・ムワワド×上村聡史さんによる第四弾。「森フォレ」を観た時の衝撃が頭から離れず、ワジディ・ムワワドという名前がずっと記憶に刻まれています。
壮大な歴史的な視点と登場人物たちの普遍的な人間ドラマが、ムワワドならではの美しい詩的な台詞で綴られるこの戯曲を、8名の豪華な俳優の皆様と、上村聡史さんの演出で作り上げます。

舞台『消えていくなら朝』
新国立劇場のフル オーディション企画第7弾。2018年に蓬莱竜太さんが新国立劇場に書き下ろし、第6回ハヤカワ「悲劇喜劇」賞を受賞した話題作に、2,090名の応募者から選ばれた6人の出演者が挑みます。
本音をぶつけあった先、その家族に何が起こるのか、何が残るのか…
日常の人間関係を丁寧に描き、笑いとともに誰もが共感できる心の中の暗闇や、善悪を判断することの難しさを繊細に描く蓬莱竜太さんの今作は、今、現在、身の回りで起こりうる問題について私達に問いかけてきます。

ミュージカル『ジェイミー』
英国BBCのドキュメンタリーに基づいた大ヒットミュージカル。ドラァグクイーンを夢見る高校生ジェイミーが、差別や偏見と闘いながらも自分らしく生きていく様を見て、周囲の価値観が変わっていくサクセスストーリー。
多数派と少数派の争いが今も絶えないこの世の中ですが、ジェイミーは社会に対するメッセージ性を込めつつも、明るくポップに私達にミュージカルの楽しさも届けてくれます。
ドラァグクイーンのミュージカルといえばキンキーブーツやラ・カージュ・オ・フォールがパッと思い浮かびますが、このジェイミーも、きっと私達に、ありのままでいる勇気と明日を生きる強いエネルギーを与えてくれます。
7月も観たい作品たくさんで困っちゃいます!

塩分補給、水分補給、そして劇場内の冷房対策の薄めの上着も忘れずに!
今月も観劇ライフをエンジョイしましょう。

田代明
俳優・歌手
北海道札幌市出身。東京藝術大学声楽科卒業。
X(旧:Twitter):@akkarindays
公式Instagram:@akkarindays

脚本家/演出家・萩田頌豊与の優先順位高め!

暑くなってきましたね。どうでしょうか?皆さま半袖で街に出てみては。
皆様が無事に夏を乗り切れますようにそう願っております。
そしたらローソンチケット演劇部が7月のおすすめ演劇を紹介していきたいと思います。
ローソンチケット演劇部一同より残暑見舞い申し上げます。

カワモとメイメイ企画『トレマーズとバック・トゥ・ザ・フューチャーの同時上映を見に行った僕のその後の話』
田中聡さんの自叙伝のようなあらすじとタイトルで、とても素敵な物語の予感がギャンギャンに伝わってきます。
全然おそらく関係ないですが、王子でバック・トゥ・ザ・フューチャーときいて、ナカゴーの「ノット・アナザー・ティーン・ムービー」を連想しました。ETだし、自叙伝でもないので何も違うのですが、なんか直感的に思い出したので懐かしくなったので記述しときます。
とても楽しみ。

桃尻犬『グロリアストラベル』
同じ大学の先輩の野田お兄やんの新作公演です。
この前お会いして色々大学のこととか懐かしい話をしました。
10年以上も一緒にお芝居の中にいてくれる先輩です。しかも今回僕の公演の本番時期も被ってて、場所も近いので、どっちがどっちだかお客さんもわからなくならないようにお願いします。
お互い体調だけは無事にと祈っております。
ぜひ皆様観に行ってください。

4ドル50セント×東京にこにこちゃん『となりの奪言ちゃん』
なんかずっとお芝居してます。大好きなんでしょうね?
今回は4ドルさんとのコラボ公演です。
言葉を奪われ続けた高校生たちの物語。
14人と大所帯ですが、全員が輝くハッピーエンドにします。

最高の夏の幕開けを、この3本の公演でしてみては如何でしょうか?
萩田頌豊与でした。

萩田頌豊与
脚本家。演出家。
日本で最もチケットの取れる劇団『東京にこにこちゃん』主宰。
1991年1月4日生まれ。
身長193cm
体重110kg
X(旧:Twitter):@CollinesBar
公式HP:東京にこにこちゃん 公式サイト

俳優・佐久間麻由の優先順位高め!

こんにちは!7月の私的優先順位高めを書き並べてみたところ、どれも作品タイトルが最高で、わたしはもう、観劇はタイトルで決めているのかもしれないなと、思い始めてます。だいじ!タイトル!あと、あらすじ!と、ビジュアルも!もちろんキャスト・スタッフも劇場もなにもかも全部!7月分、もしも宜しければ、ご参考までに…。

カワモとメイメイ企画『トレマーズとバック・トゥ・ザ・フューチャーの同時上映を観に行った僕のその後の話』
タイトルだけじゃなく、ビジュアルや予告動画もとっても好み!「最も個人的なことが、最もクリエイティブなこと」というポン・ジュノ監督の言葉をお守りにしてる私は、【CMディレクター田中聡は、小学生の時、映画館で『トレマーズ』を観てしまって以来、普通のものより、少し変わったものを好きになる。そんな性格ゆえに実際に田中に起こった様々な出来事を描きます。家族や友人、そして風俗嬢までも巻き込んだ田中の過去の悲しみと下半身を巡る物語】というあらすじを読んでしまったら、観ないわけにいかないです。

らんぶる第一回公演『晩節荒らし』
激渋かっこいいタイトル!共に62歳という佐藤誓さんと山西惇さんが、2人で計30役以上を演じ分けるとのこと。あらすじには、「世の中の役に立ちたくなった男と、誰かの役に立っていたかを知りたくなった男が、それぞれの土地と時空を激しく右往左往した結果、垂直固定してみえるクランプ系物語!」と。ん?クランプ系物語?新しいものとの出逢いこそ人生、と思ってる私は観ないわけいかないです。

桃尻犬『グロリアストラベル』
タイトルのみならず、【誰かが死んじゃう前に、旅に出よう】というリード文から想像する物語に、胸がぎゅうっと締め付けられます。観劇後、どんな気持ちになっちゃうのだろうと少しこわいほど。でも、人生とは自分の中にある知らない感情に出逢う旅!と思ってる派のわたしにとって、見逃しちゃならないと思ってます。

劇団4ドル50セント×東京にこにこちゃん『となりの奪言ちゃん』
あらすじには、【言葉が無くなる現象に立ち向かう高校生達の奪言型冒険アドベンチャー活劇】と!萩田作品ファンの方は、すでにこの一文だけで心踊っていることかと思います。初見の方も安心して下さい!特に、くだらないことの連続の中に骨太な切実が鎮座する物語が好きなあなた様とわたしにとっては、きっと最高の観劇となること間違いなし。

神谷圭介と石蓮華<偏愛>
テニスコート / 画餅の神谷圭介さんが俳優・電線愛好家・文筆家・ラジオパーソナリティの石山蓮華さんと新たな企画をスタート。わくわくする活動をし続けるお2人のタッグ、大好きな友達同士が結ばれたみたいで、勝手にうれしくなっております。まだ観劇もしていないのに、ずっと続いてほしいな、なんて勝手なことまで思ってしまってます。

以上、7月分でした!日々のお守りになるような作品にたくさん出逢えますように…。

佐久間麻由
俳優・企画制作。劇団「スリーピルバーグス」所属。企画ソロユニット「爍綽と」主宰。
次回出演作品→爍綽と vol.2『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・バルコニー!!』作・演出:萩田頌豊与(東京にこにこちゃん)@浅草九劇
X(旧:Twitter):@mamamayuuuu
Instagram:@mayusakuma221
公式サイト:https://www.lespros.co.jp/artists/mayu-sakuma/

ライター・中川實穗の優先順位高め!

7月の福岡は山笠です。山笠のあるけん博多たい!(地元の人だけがわかる呪文)。
 
今月の福岡は旗揚げ公演が多い印象です。堀内葵さん・春乃さん姉妹で立ち上げた劇団「245」の旗揚げ公演『245』は、葵さんが脚本・演出、春乃さんが脚本を手がけます。山口ミチロウさんが立ち上げた「ウンガッツ」の 旗揚げ公演は、北村想さんの『碧い彗星の一夜』が上演されます。音響照明の技術スタッフの方が立ち上げた劇団「座LILEON座始動」の旗揚げ公演『ビミガ・バリデ・グー!』は新作でラーメン屋のお話。これはどれも気になる!
 
九州初登場になるのは、「老いと演劇」OiBokkeShi 『恋はみずいろ』。久留米シティプラザの「知る/みる/考える 私たちの劇場シリーズ」vol.7として上演されるものです。俳優で介護福祉士の菅原直樹さんと、看板俳優の岡田忠雄さん(98歳)を中心に演劇公演やワークショップを行う岡山県奈義町の劇団「OiBokkeShi」による公演です。特別養護老人ホームを舞台に、〈母親とのわかりあえなさ〉に思い悩む息子、〈信頼〉を巡って母親の”友人”に不信感をあらわにする娘などが登場し、家族という他者とのコミュニケーションのあり方について問い、〈相手を受け入れる〉までの道のりが描かれるそうです。
 
さらに北九州では、人やまちの“記憶”を演劇作品として継承していくことを目的に、2012年にスタートした北九州芸術劇場オリジナル事業「Re:北九州の記憶」の第2章が始動します。地域の劇作家が市内7区のまちやそこに住む人々へ取材を行い、“まちの記憶”の物語を創作するという企画で、今回は、門司編『カラオケ喫茶 キミ』を「ブルーエゴナク」の穴迫信一さんが、若松編『若松積日物語』を「block」の寺田剛史さんが作・演出を手がけます。会場も門司編は「カラオケ房 夢こころ」、若松編は「ウイングプラザ」と、いわゆる“劇場”とは違う場所なのでたのしそう!

中川實穗
ライター。日本の戯曲が多めですが、ジャンル問わずに観ます!
X(旧:Twitter):@miho_sgt

ライター・井ノ口裕子の優先順位高め!

6月からすでに猛暑、夏が来たら気温はどこまで上昇するのやら怖いですが、
熱い舞台は大歓迎ですよね。今月も胸熱な作品がラインナップ!
 
ミュージカル『ジェイミー』
イギリス発のミュージカル。ドラァグクイーンを夢見る高校生ジェイミーが、差別や偏見と闘いながらも自分らしく生きていく様を見て、周囲の価値観が変わっていく感動のサクセスストーリーです。主人公・ジェイミー役は、2021年の日本初演に引き続き演じる髙橋颯さんと今回から参加の三浦宏規さんのWキャスト。タイプの違う2人なので、見比べてみたいなと思っています。
 
舞台『怪人21面相』
昭和の犯罪史に残る「グリコ・森永事件」を題材に、劇作家・野木萌葱氏が描きおろしたオリジナル作品。2017年に上演されたウォーキング・スタッフプロデュース版で第25回読売演劇大賞優秀作品賞を受賞した骨太な演劇に、2.5次元作品で活躍する演出の古谷大和さんが挑むということで注目しています。登場人物4人のみで繰り広げられる緊張感あふれる会話劇をどう観せてくれるのか、楽しみです。
 
今月おススメの2.5次元作品はこちらの3本です。
 
ミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン 全国大会 青学vs氷帝
『テニミュ』の中でも特に人気の高い、青学vs 氷帝の全国大会2戦目の模様が描かれる作品。今公演から、人気キャラクターの氷帝の部長・跡部景吾役で新キャストが出演するので要チェック。『テニミュ』はしばらく観ていなかったので、新たな推しを探しに行きたいと思います☆
 
舞台『刀剣乱舞』士伝 真贋見極める眼
殺陣好きにはたまらない「刀ステ」。今作は、悪名高い“天保の改革”で有名な1843年天保時代の江戸が舞台。蜂須賀虎徹を隊長とした五振りがどんな活躍をするのかワクワクします。
 
舞台『日本三國』
原作は、マンガアプリ「マンガワン」&WEBコミックサイト「裏サンデー」で連載されている、松本いっか氏の漫画作品。文明が崩壊した近未来で三つの国に分裂した日本を舞台に、日本再統一を目指す青年・三角青輝の活躍を描いた架空戦記。脚本・演出が歴史ものや群像劇の演出に定評のある西田大輔氏、主演の三角青輝役の橋本祥平さんはじめ実力派2.5次元俳優が顔を揃えた座組。また、カッコいい2.5次元舞台が誕生する予感です。

井ノ口裕子
エンタメ系雑誌の編集者を経て、フリーライター&編集者に。観劇の入口は中学生のときの宝塚で、それから観劇は一番の趣味。小劇場からグランドミュージカルまで、ジャンルは問わず面白そうと思ったら何でも観ます。

ライター・釣木文恵の優先順位高め!

暑いですね。暑い時期は劇場ですよね。
 
ランジャタイ国崎 大単独スーパー単独ライブ「そ~なの」
行かなきゃ、と思わされるライブがあります。先日伊藤さんが復帰してコンビでの活動が再開できることになったランジャタイ、しかしこちらは国崎さん一人の単独ライブ。「会場キャパを大幅に間違え、決してお笑いでやるキャパじゃないところを予約してしまいました」というコメントに、それは行かなきゃ! と……。しかし蓋を開けてみれば1200席完売。配信もなし。残念! そこで代わりにというわけではないですが、前回初演が気になっていたこちらのチケットを取りました。
 
あぁ~しら喜劇 アンコール公演
国崎さんの盟友、あぁ~しらきさんが座長を務める喜劇公演。明治座で歌手の方が座長を務める二部制公演よろしく、一部はネタ、二部は喜劇でお送りされるようです。二部制なのに90分というコンパクトさもすごい。
 
テアトロコント特別編「破壊ありがとうのテアトロコント」 
コントと演劇のボーダーを探る公演「テアトロコント」、調べたら2015年にスタートしていました。第1回はナカゴー、劇団トリコロールケーキ、巨匠、ロビンソンズ。見た見た、覚えてます。あれから10年。1組30分ずつ×3枠という現在のテアトロコントの枠組みを利用した特別編が行われます。テアトロコントに史上初となる冠をつけたのは芸歴2年目の男女トリオ、破壊ありがとう。ゲストには家族チャーハン江頭さん、もめんと竹田さん、かもめんたる槙尾さん。文学座所属の俳優から漫才師へ転身した江頭さんの演技、観てみたかったんです!破壊ありがとうがどんなふうに3枠を使ってくるのか、楽しみです。
 
 加藤啓さん、ブルー&スカイさん、サルゴリラ児玉さん、ラブレターズ塚本さんの脚本を俳優の皆さんが演じる「加藤啓アワー『私、鬼になるね』」も観ておきたい。「タブー大喜利 ニッポンの社長辻vsケビンス山口コンボイ」は、その場でお題を見て答えを出す辻さんvs事前にお題を知らされて練っていくコンボイさんの対決。大喜利というエンタメの根本を揺るがすライブになるや否や。立会人にケンドーコバヤシさん、MCにケビンス仁木さんと、見届ける側も大喜利が強い人たち、というところもポイントです。
 
ちなみに私はダンス公演も好きなのですが、7月はパリ・オペラ座の『PLAY』東京公演のチケット、とってしまいました。まさに清水の舞台から飛び降りるチケット代でありました。

釣木文恵
演劇を中心にインタビュー記事などを執筆。最近はお笑い関連の仕事も増えてきました。
X(旧:Twitter):@troookie

ライター・吉永美和子の優先順位高め!

これを書きはじめたちょうど1週間前に、台湾旅行から帰ってきていた吉永です。自分が元気なうち&日本が平和なうちに、再び旬のマンゴーと生ライチを食べに行くというのを、面白い芝居とともにこれから生きていくモチベーションにしたいと思います。

ダンス公演 ポスト舞踏派『魔笛』@神戸文化ホール 中ホール
舞踏界の生きる伝説・笠井叡が、コンテンポラリーダンスの最前線を走るダンサーたちと組んだ「ポスト舞踏派」の最新作が、関西でも上演されます。モーツァルトのオペラ『魔笛』を、ラストの大団円からプロローグに向かって、あえて逆回転状態で見せていくという趣向。以前観た『カルミナ・ブラーナ』は、非常に美麗で野獣的な動きの中に、あけすけなツッコミ台詞が入ったりするという、神々しくも人間臭い空間に感動したので、今回もそんな舞台になるんじゃないかと。『カルミナ……』では「舞踏界のミック・ジャガー」と私しか呼んでいない(笑)笠井さんが休演されていたので、今回はぜひ元気なお姿を拝見したく存じます。

地域公共劇場連携事業『りすん 2025 edition  リ・クリエイションツアー』@名古屋市千種文化小劇場[ちくさ座]、ほか
昨年逝去した名古屋の奇才・天野天街は、主宰する「少年王者舘」以外でも数多くの舞台を手掛けてましたが、中でも個人的にベスト5に入る作品が『りすん』です。原作の諏訪哲史の小説は、難病もの+妹萌えという一見キャッチーな題材を装いながらも、登場人物の兄妹たちが、自分たちを都合よく動かす作家&それを読んで勝手に感動する読者に「それでいいの?」と迫ってくるという、メタフィクション物の傑作です。天野天街はさらにそこに、演劇ならではのメタな仕掛けを存分に盛り込んで、小説世界を原作者絶賛の形で立体化してみせただけでなく、天野自身の永遠の主題だった「アタシはここにいるのか いないのか」という感覚も重ね合わせるという大技まで決めたのでした。小熊ヒデジの演出は、天野版をほぼ踏襲すると思うし、なんと5都市もツアーで回るので、ぜひこれは観ていただきたいです。あと、できれば原作の小説も読んでください。比較するとメッチャクチャ楽しいです。

ヨーロッパ企画 イエティ『WHO CARES -大歳を王とし 三択クイズロワイヤル ザ・ステージ-』@インディペンデントシアター2nd、ほか
あのコロナウイルスの蔓延で最初の緊急事態宣言が出た時、多くの劇団が配信番組やオンライン演劇などに着手していたけど、中でも最も熱心だったのがヨーロッパ企画でした。鬼のように存在する劇団コンテンツを活かして、生配信番組をかなりの頻度で発信していたけれど、そこで特に人気が高かったのが「大歳を王とし 三択クイズロワイヤル」。「王」を名乗る大歳が出題する三択クイズに、ほかのメンバーが挑戦するという内容で、大歳の作る世界観や王様キャラにツッコミどころが多いのも含めて、毎回楽しみにしていたコンテンツでした。そのクイズ番組が、まさかの舞台化! 人が生きていくうえで、いろんな選択をしていくことをドラマ形式で見せるのだろうけど、あの緊迫してるのかゆるいのかよくわからない空気感が、舞台でも再現されていることを期待します。あ、その番組は今もヨーロッパ企画の公式チャンネルで観ることができるので、よろしければぜひ予習を

吉永美和子
フリーランスのライター&編集者。関西の情報誌「SAVVY」や「Meets Regional」などで演劇の連載を持つ一方、映画やグルメや旅行などノンジャンルで活動中。
X(旧:Twitter):@Yoshine_A
note:yoshine_a

ライター・河野桃子の優先順位高め!

7月はまずおすすめしたい3本の再演があります。

アン・ラト(unrato)『受取人不明 ADDRESS UNKNOWN』は第二次世界大戦下にドイツとアメリカにそれぞれ暮らす親友の往復書簡によるふたり芝居。手紙のやりとりから浮かび上がる、情勢の変化、ふたりの変化。幸せな思い出も、恐ろしい感情も、手紙が運ぶ90分。世代の異なる3キャストで上演されます。これまでに異なるキャストで何度も見ましたが、毎回、終演後に膝に力をいれるのが難しくなっていました。

Bunkamura『泣くロミオと怒るジュリエット2025』。5年ぶりの再演。鄭義信さんの作・演出に、桐山照史さんのロミオと柄本時生さんのジュリエットが再び集いました。関西弁でオールメールのロミジュリが歴史の波のなかで描いたラブストーリーに、初演観劇時、後半息ができなくなりそうでした。ラストのシーン、今も脳裏に焼き付いています。

新国立劇場『消えていくなら朝』再演は、第6回ハヤカワ「悲劇喜劇」賞を受賞したこの戯曲です。観劇当時、その巧さに、はっと言葉が胸を貫くという経験をしました。前回は作家と演出家が別だったこともあり客観的に描かれた印象でしたが、今回は作家・蓬莱竜太さん自身が演出することでまた印象が変わるだろう楽しみもあります。

気になる新作は、浅草九劇『きみは一生だれかのバーター』。コンプソンズの金子鈴幸さんがはじめて劇団以外に書き下ろします。金子さんの戯曲は、笑いも悲しみも悔しさもプライドもいろんなものがごちゃまぜに脳内に撃ち込まれる感覚がして好きです。

最後に「もしも劇場での公演中に災害が起きたら…」ということで、KAAT神奈川芸術劇場で行われる『避難体験』をご紹介します。1日目は上演途中で災害が発生、2日目は避難訓練はなし、という設定の2日間。企画・構成・演出は小林賢太郎さんのスタジオコンテナ。さて、今回はどんな災害で、どんな訓練なのでしょう。
たとえば劇場で地震が起こったら……個人的には、頭上の灯体には気をつけながら劇場の丈夫さを信じてスタッフさんの誘導に従うしかないのではと思っており、むしろ発災後に劇場を解散してからどうすればいいのかが気になっています。電車……乗れるのかな……
夏にかけては出水期なので、大雨や台風にも気をつけたいですね。皆様ご安全によい観劇をお過ごしください!

河野桃子
ライター。翻訳戯曲と小劇場を中心に、ミュージカルやコンテンポラリーダンスなど「舞台」と名がつくものはなんでも観に行きます!
X(旧:Twitter):@momo_com

ライター・岩村美佳の優先順位高め!

いよいよ過酷な猛暑の夏がやってまいります。その暑さをくぐり抜けてたどり着く劇場で、どんな感動に出会えるのか。今月は海外ミュージカル作曲家のコンサートが目白押し。作曲家ご自身が来日されるコンサートや、はじめてのこころみの公演もあります。どれも多くはない公演数ですが、スケジュールを併せて伺いたい希少なコンサートばかり。

まずは、『ディズニー・ブロードウェイ・ヒッツ feat.アラン・メンケン』。ディズニーミュージカルの名曲を、ブロードウェイスター達の歌声と共に堪能できて、さらに、ディズニー音楽の巨匠アラン・メンケンさんもご出演。日本でこんな豪華なコンサートを堪能できるなんて。以前、国際フォーラムホールAの二階一番後ろの席で同公演を観劇したことがあるのですが、壁が壊れそう、、、と戦きました。今年はどんな楽曲が聴けるのか楽しみにしています。

続いて、『モーリー・イェストン生誕80周年記念コンサート「Life’s A Joy! Life Goes On!!」』。『グランドホテル』『ファントム』『TITANIC』『NINE』『DEATH TAKES A HOLIDAY』各作品の日本の歴代出演者が集結して開催される初のこころみ。モーリー・イェストンさんの美しい音楽を浴び、本役の皆さんのパフォーマンスを拝見できる、贅沢な機会になりそうです。

さらには、『Brandon Lee ミュージカルシンフォニーコンサート』。今年再再演された『フランケンシュタイン』をはじめ、日本未上陸の『ベン・ハー』と『ベルサイユのばら』の楽曲も披露されます。 Brandon Leeさん自らが指揮、東京フィルハーモニー交響楽団の演奏で堪能できます。韓国のミュージカルスター、キュヒョン(SUPER JUNIOR)さんとキム・ジウさんが来日し、日本からは加藤和樹さんが参加します。Brandon Leeさんの音楽をフルオーケストラで聴ける喜びよ再び、、、泣。

そして、柚香光さんがゲスト出演する『バーン・ザ・フロア 2025』も楽しみ。はじめてこの来日公演を観た時、あまりの興奮に追いチケしたほど。こんなにアグレッシブなダンス公演があるんだなと魅了されました。柚香さんのゲスト出演という親和性に膝を打ちつつ、新たなコラボレーションに期待が高まっています。

岩村美佳
ライター。フォトグラファー・ライター。初観劇は小学生の時に観た宝塚。ミュージカルを中心に色々と観劇しています。配信観劇も存分に楽しめるようになりました。超絶猫好き。
X(旧:Twitter):@nyanyaseri

批評家・山﨑健太の優先順位高め!

6月からこんなに暑いんじゃこれからどうなってしまうんだ思いながらオランダ・アムステルダム出張へ。こちらは気温20度前後でとっても過ごしやすいです。か、帰りたくない……。

と言いつつ見たい作品もあるので帰らないわけにも行かない7月の優先順位高め、1本目はロロのいつ高シリーズ再演版の第二弾『校舎、ナイトクルージング』。6月の第一弾『いつだって窓際でわたしたち』で改めていつ高シリーズの戯曲のよさを実感。フレッシュな俳優陣も素晴らしく、第二弾も期待しかないです。

優先順位高め2本目はオクシモロンシアタークラブ『ノーマンズランド』。イギリスの劇作家ハロルド・ピンターの戯曲を元・情熱のフラミンゴの島村和秀の演出、朝比奈竜生の新訳で上演。新国立劇場で上演されたりナショナル・シアター・ライブで上映されたりと日本でも人気の高い作品だがどちらとも違った味わいの上演になるはず。

3本目は浅草九劇プロデュース『きみは一生だれかのバーター』。2022年に上演した『われらの狂気を生き延びる道を教えてください』で浅草九劇に立つ俳優に「じぇじぇじぇ」とか言わせてたコンプソンズの金子鈴幸が浅草九劇のプロデュース作品で作・演出を担当というだけですでに面白い、のだけどそれがなくとももちろん金子鈴幸の新作となれば見逃せません。劇団以外の公演でどのような作品を繰り出してくるのか楽しみです。

山﨑健太
批評家・ドラマトゥルク。演出家・俳優の橋本清とともにy/nとして舞台作品も発表しています。
X(旧:Twitter):@yamakenta

ローチケ演劇部_白の優先順位高め!

7月。暑い。そんな7月。個人的に激熱ウィークがあります。7月14日(月)週の週末。この週は熱い!

まずは、劇団4ドル50セント×東京にこにこちゃんコラボ公演『となりの奪言ちゃん』
個々での活動はあれど、4ドル50セント自体は久々の公演で、そこに今飛ぶ鳥を落とす勢い?の東京にこにこちゃんの力をお借りします。萩田頌豊与さんが描くナンセンスの世界とセリフのスピード感。劇団員が手練れの客演陣に負けじと、必死に食らいついてくれるはずです。わたしは稽古初日に少し見学しましたが、いやーこれ面白い。萩田頌豊与作品は見逃しちゃダメですよ。公演は7月17日(木)~7月21日(月・祝)まで。わたしはこちらに掛かり切り。

そして、桃尻犬『グロリアストラベル』
今乗りに乗っている(と私は思っている)野田慈伸さん率いる桃尻犬の新作公演。旅モノですよ。何より今回初めてローチケで販売させてもらってるんですよね。嬉しい。これは全力で売らねばなるまい。というわけでみんな、浅草九劇にまでトラベルです!

そして観れないと分かっているのに書いちゃうの2つ。(ぜひ観れる方は観て欲しいので)
まずは、画餅・神谷圭介さんが、石山蓮華さんと組んだユニット(?)<偏愛>。名古屋愛さんを含めた3人のどんな<偏愛>が観られるのか興味深々。(とはいえわたしは観られません)

そして、松森モヘーさんが脚本・演出の劇団ドラハ『阿佐ヶ谷に死す』も観たい。絶対変わると書いてあるあらすじが本当に変わるのか!?気になって仕方ない。(とはいえわたしは観られません)
上記4つ公演期間(ほぼ)被っているんですよ。えらいこっちゃ。
みなさんは都合つけて4つとも観てくださいね。

あと、これも見逃せないんですよね、テアトロコント特別編「破壊ありがとうのテアトロコント」。破壊ありがとうがテアトロコントに出るわけではなく、破壊ありがとうがテアトロコントやると(ですよね?)。これは楽しみ。
そして最後に。アーです、アー。大北栄人さん率いるアーがイベントやります。「アーのシットコムまつり」。過去の映像上映やいろいろやるみたい。こちらもみなさん、どうぞよろしくお願いします。