
2025年11月19日(水)~11月30日(日)銀座博品館劇場にて上演される舞台「フォールポイント」(作・演出:広瀬格、主演:梅津瑞樹)に今回新たに出演が解禁となったのは、花柳のぞみ。梅津瑞樹、花柳のぞみ、柳下大、今村美歩、加藤啓の5人の俳優による濃厚な会話劇をお届けします。ストーリーとそれぞれが演じる役も解禁となりました。そしてあわせて解禁するのは“落下”する男を描いた白と黒を基調とした対照的な2つのキービジュアル。それぞれ「落下点(フォールポイント)」へ引き寄せられる緊張が表現され、現実と虚構の反転、選択の二面性が象徴されたビジュアルとなっております。
本作は、東映プロデュースで“広瀬格”が作・演出するオリジナル新作舞台となります。その独自の世界観と構成力により、現代演劇界で注目を集めるクリエイターの一人である広瀬が作・演出を手がけ、虚構と現実、記憶とアイデンティティといったテーマを巧みに織り交ぜ、外界から隔絶された白いVR開発室を舞台にした新感覚サスペンスを生み出します。
公演内容や、チケットの販売等、本作の詳細は随時、公式HP(https://toei-stage.jp/fall-point/)にてお知らせいたします。東映が仕掛ける新たな演劇企画、そして、出演者・スタッフの新たなる挑戦にご期待ください!
[イントロダクション]
外界から隔絶されたVR開発室で、男は何度も“落下”する。
記憶と罪、選択が交差する新感覚サスペンス。あなたは何を選択するのか。
外界から隔絶された特殊なVR開発室。
白を基調とした実験空間の中心に据えられた装置と、二つのルームで進む検証。
ある男は現実とゲームを交互に横断しながら同じ一日を繰り返す。
男が選択を変えれば、結末は変わるのか。
記憶の空白、きしむ世界、積み重なる違和感、揺れる善意、綻び始める空間。
やがて男は、物語を“観る”者から、“引き受ける”者へと踏み出していく。
「フォールポイント(Fall Point)」
行く末の見えないその地点。
落下する“そこ”に、男はどうしたら辿り着くのか。
劇場で新たに生まれる実験を目撃せよ。
[ストーリー]
「僕は、誰なんだろう」
七沢直希は、外界から隔絶された特殊な開発室にいた。
エーテルという企業が、起死回生を狙って開発した革新的なゲーム作品「フォールポイント」。
そのVRダイブシステムを開発するための場所だった。
最終テストをエーテルの主要メンバーで行う特別な日。
すべての開発の中心である天才クリエーター、七沢直希を筆頭に、AI開発主任の宇吹安那、社長の錦城壮吾、社長夫人の錦城花凜、この4人が開発室に集まっていた。
「ここから出られないってどういうことだよ!」
テストには参加しない予定のVR開発室室長、乾英俊が彼らに説明する。
突然のトラブルにより、この開発室唯一の出口が開けられなくなってしまったこと。
助けが来るとしたら、テスト終了予定時刻である2時間後。
それまで彼ら5人は、この密室で過ごすことになる。
ただ2時間を過ごすだけ。これ以上のトラブルは起こらない。
七沢直希はそう考えて、「フォールポイント」を起動する。
ある男の横にチューターを名乗る女性が現れて、告げる。
「このシナリオの最後に辿り着く時に、あなたは本当のあなたになれるでしょう」
その直後、意識が仮想空間に放り出され、その男は暗闇を転落していく。
どこまでも落ちた先の落下地点。
そこから物語が始まる。
この場所で待ち受けている運命は、まさしく地獄と呼べるものだった。
配役
七沢直希(梅津瑞樹)・・・ゲームクリエーター
宇吹安那(花柳のぞみ)・・・エーテル社AI開発主任
錦城壮吾(柳下大)・・・ゲーム開発会社・エーテル社社長
錦城花凜(今村美歩)・・・エーテル社重役。錦城壮吾の妻
乾英俊(加藤啓)・・・研究者。VR開発室室長