©『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』 Rule the Stage 製作委員会
音楽原作キャラクターラッププロジェクト『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』の舞台化シリーズ『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』Rule the Stage(通称ヒプステ)が贈るライブツアー『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』Rule the Stage《Division Jam Tour》vol.1が2025年11月・12月に開催される。
《Division Jam Tour》vol.1には、ヨコハマ・ディビジョン“MAD TRIGGER CREW”、シブヤ・ディビジョン“Fling Posse”、ハチオウジ・ディビジョン“WESTEND-MAFIA”、ディビジョン・ダンス・バトル“D.D.B”の計18名が出演。
ライブツアーの開幕を飾るキャストのうち、ヨコハマ・ディビジョン“MAD TRIGGER CREW”から碧棺 左馬刻役の植原卓也、シブヤ・ディビジョン“Fling Posse”から飴村 乱数役の三井淳平にインタビュー。2024年から『ヒプステ』に出演する二人に、「お客様の想像を超えたい」と語るライブツアーへの思いを語ってもらった。
――公演を重ねてきた中で、印象的だった公演や思い出深いエピソードはありますか?
植原 やっぱり最初の「-New Encounter-」ですかね。これまで色々な作品に出演してきましたが、他の作品にはない緊張感があったのを覚えていて。皆さんの目にどう映るのか、ドキドキしたことが印象的でした。淳平は緊張した?
三井 僕は、「早く観ていただきたい」という気持ちが大きかったですね。
――そんな三井さんの印象に残っている公演は?
三井 今年の7月に上演した「《Mix Tape1 Revenge》」です。初めてオリジナルディビジョンであるアカバネ・ディビジョン“North Bastard”の皆さんとご一緒したのが印象的でした。
植原 たしかに。
三井 彼らと共演すると決まった当初は緊張もありましたが、いざ稽古が始まると皆さんの素敵な部分、お茶目な部分もたくさん知れて、仲間になれたことが嬉しかったです。
――リーダーとしてそれぞれのチームを率いる立場です。チームの関係性や雰囲気の変化をどう捉えていますか?
植原 最初は、結束力を高めるために、自分なりにかなり飛ばして距離を詰めていきました。普段はそんなに積極的に行くタイプじゃないんですが、このチームに関しては、できるだけ密にコミュニケーションをとるようにしたくて。振り返ってみるとそれがいい効果があって、稽古でもかなり最初の段階から、お互いのパーソナリティを分かったうえで話ができたなと思います。そこから公演を重ねて、理解しあっているからこそ気遣える部分が増えてきたなと。分かり合っていないとできないお互いへの気遣いや、そこから生まれるバランスの良さというのを、今すごく感じています。
三井 初めから比較的等身大で関わっていたのもあって、雰囲気は最初の頃から変わっている感じはしないです。のほほんと楽しく、やる時はやる。仕事以外でも3人で笑っていることは多いので、これからもそういう時間を大切にできればと思います。

――ご自身が演じる役についてもお聞かせください。役作りの軸はどういったところに置いていますか?
植原 『ヒプステ』はパフォーマンスとしてのお芝居もあるので一言で表現するのは難しいのですが、碧棺 左馬刻に関してはとにかく“かっこいい”ということを大切にしています。言葉にするとすごくシンプルになってしまうのですが……人情深さや義理堅さ、彼が持つ確固たるプライドみたいなものを表現するうえで、植原卓也として間違いのないことをしたいという願望がある。軸というとやっぱり“かっこよく”いることだと思います。
三井 中王区との確執が故に思うように生きることが許されない苦しみや葛藤。そういったフラストレーションを可愛いパフォーマンスに昇華する。本来は相容れない真逆の要素による二律背反性が、乱数の芝居の軸かなと思っています。
――共演して感じたお互いの芝居の魅力、好きなところを教えてください。
植原 淳平は本当に「いくつだっけ?」と思うくらい大人なんですよ。この可愛らしい見た目に反して(笑)。
三井 嬉しい~。この取材の録音、僕もほしいな(笑)。
植原 各ディビジョンのリーダーが集まったときも、物怖じせず意見を言うし、芝居に対しても的確に捉えている。本当にリーダー陣の中でも一番大人なんじゃないかって思う瞬間が多くて。長い時間を一緒に過ごすうちに、これってやっぱり淳平の持つ才能の一つなんだろうなと感じています。
三井 嬉しいですね。ありがとうございます。たっくん(植原)はパフォーマンスにおいて、“MAD TRIGGER CREW”のリーダーとしての強さがやっぱり素敵で。キャリアに裏打ちされたスキルの選択肢がたくさんある中で、「ここは他の人にスポットを当てよう」と、やれるけどやらないという選択肢を取ることもできる。そういう視野の広さを持っていて、剛柔併せ持つところを尊敬しています。
植原 こちらこそ嬉しい言葉をありがとう。

――ライブツアーではトップバッターを務めます。ライブ公演に向けて、現段階で楽しみなこと、期待することは?
植原 ライブツアーということで、どんなことができるんだろう、何をやっていいんだろうって、純粋にワクワクしています。「《Mix Tape1 Revenge》」でヨコハマも少しだけコミカルなお芝居をお見せできたので、ライブでも色々な面を余すことなくお見せできたらいいなと思っています。
三井 やっぱりセットリストは大事ですよね!僕はライブも起承転結が必要な物語だと思っているので、セットリストを通して一つのストーリーを紡げたらと思っています。実はつい先日、シブヤの2人(夢野 幻太郎役の今井俊斗、有栖川 帝銃役の木津谷泰勇)と遊びに行ったばかりで。3人で「どんなライブになるのかな」ってたくさん話しました。どうお客様の想像を超えていけるのか、楽しみです。
植原 もう話したんだね。僕らはまだライブが決まってから会えていなくて。これから話をするのが楽しみです。
――ディビジョンメンバーのお二人に向けて、リーダーから一言ずつメッセージをお願いします!
植原 入間 銃兎役のYUKIには「ヨコハマの強みであるバチバチのパフォーマンスを、改めて皆さんに届けていこう」。毒島 メイソン 理鶯役の益永拓弥には「ライブ前にトレーニングはしますか?」と。もし筋トレするなら一緒にしようと思っています。
三井 先日会った今井くんがかなり身体を絞っていて。食事制限とトレーニングを頑張ったらしいので、「ライブまでにたくさんご飯食べて栄養つけてね」と。北海道出身の木津谷くんには「実家に帰省するのもいいけど、北海道初心者の僕と今井くんを置いていかないで、北海道を案内してね」と。なんなら実家に招待してくれてもいいし(笑)、北海道おもてなしツアーを楽しみにしていると伝えたいですね。
――では最後に、「他のディビジョンにここは負けない!」というご自身のディビジョンの魅力とともに、ライブに向けての意気込みをお願いします
植原 ヨコハマ・ディビジョンはクールでかっこいいポジションですが、そこに甘えず、磨けば磨くだけかっこよく、強くなれることはわかっているので、これからもヨコハマらしく“かましたい”です!僕らにとって初のライブツアーなので、皆さんと純粋に楽しんで最高の思い出を作れたらいいなと思っています。
三井 もちろん他のディビジョンもそうですが、仲の良さでは負けないと信じています。意気込みとしては、さらにシブヤの伸びしろをしっかり伸ばしていきたい。笑顔ではっちゃけることができる僕らのチームカラーを存分に活かして、しゃかりきに汗かいて、会場をハッピーにしていきたいです。乱数としても、ポッセのみんなにたくさんの愛を届けることが目標です。
取材・文/双海しお
