ミュージカル『薄桜鬼』HAKU-MYU LIVE 4|久保田秀敏&井俣太良 インタビュー

現キャスト体制の集大成は忘れられないお祭りに!

「薄ミュ」の世界観をお祭り騒ぎのライブ形式で楽しめるミュージカル『薄桜鬼』HAKU-MYULIVE 4が12月に開催決定。現キャスト体制では集大成となるステージに、土方歳三役の久保田秀敏、近藤勇役の井俣太良は「今すぐにでもやりたい」と待ち切れない様子だ。

久保田 僕らの集大成と銘打たれていますが、僕らはいつでもその時点の最高を更新してきたし、いつだって集大成なんです。

井俣 たしかにそうだね。あまり集大成だから、という感じではないね。

久保田 今回も最高を更新して、さらに面白いものをお見せしますよ、という気持ちです。

井俣はシリーズ2作目から全公演に出演。記念すべき初回のライブ公演にも出演している。

井俣 最初は手探りな空気がありました。そこから常に最高を更新しているので、そういう意味では今回が一番面白いライブになると思います。体力的には結構きついのですが(苦笑)。

久保田 ふふ。

井俣 だけど、不思議と疲れないんです。お客様のパワーをもらって使って、またもらって。永久機関のようになるのがライブですね。

久保田は2021年の『真改 相馬篇』から出演。その胸にあるのは「使命」だと語る。

久保田 初出演時は、持てる全力を尽くしたものの、千秋楽を迎えても自分の中で掴めない感覚が残ってしまって。そこから作品を重ねて、自分なりの集大成として『真改 土方篇』に挑ませてもらいました。そこで燃え尽きたのですが、千秋楽を迎えたときに、不思議とまだ僕の務めがあるなと感じて。少しでも作品に恩返ししたいという気持ちが芽生えていて、これはもう愛だなと思いました。転換点で言うと、前回のライブにゲスト出演してくださった初代・土方歳三役の矢崎広くんの背中です。舞台袖から見たその背中に、誠の旗を僕が引っ張っていかなきゃいけない。僕の使命だなと感じたんです。

井俣 くぼひでくん(久保田)って本当に根から優しい人だから、鬼の副長を演じることに苦悩しているのを横で見ていて感じました。そこから、『真改 土方篇』で一気に爆発した。その姿は本当にストイックなもので。このまま彼は土方歳三そのものになろうとしているんじゃないかと思ったほどでした。

2人の局長&副長コンビも7年目。お互いの印象や関係性についても振り返ってもらった。

井俣 僕の場合は、初対面で強面の怖い先輩だと思われるのですが、そこから緩いおじさんであることがバレていくだけなので(苦笑)。

久保田 強面……ですかね?まあそういうことにしておきましょうか(笑)。こんな感じで、緩さと言いますか、懐の広さは昔から変わらないです。時々すごく抜けていてびっくりするのですが(笑)、こういう人が局長だからあの空気感が生まれたんだろうと思います。

井俣 カンパニーの大黒柱として見られていますし、そういう気持ちでやろうとしているのに、どうしても本質がこぼれ出ちゃう(笑)。

久保田 アハハハ!

公演に向けて井俣は「体感型アトラクションとして皆さんも全力で楽しんでほしい」と笑顔を見せ、久保田も力強く頷く。

久保田 僕らは毎公演、100の力で愛を届けています。今回もその愛を受け取っていただいて、みんなで忘れられないお祭りにしましょう!まだ『薄ミュ』は続いていきます。一つの終わりと新たな始まりの間に位置するこのお祭りを全力で楽しんで、声出して盛り上がっていきましょう!

インタビュー&文/双海しお
Photo/岡田晃奈
ヘアメイク/城本麻紀 橋本紗希
スタイリスト/MASAYA(久保田)

※構成/月刊ローチケ編集部 11月15日号より転載
※写真は誌面と異なります

掲載誌面:月刊ローチケは毎月15日発行(無料)
ローソン・ミニストップ・HMVにて配布

【プロフィール】

久保田秀敏
■クボタ ヒデトシ
ミュージカル『憂国のモリアーティ』シリーズやミュージカル『薄桜鬼』シリーズなど数多くの2.5次元舞台に出演。

井俣太良
■イマタ タイラ
劇団少年社中の旗揚げメンバー。近作は『ラルスコット・ギグの動物園』、ミュージカル『薄桜鬼』シリーズに出演。