ゆうめい10周年全国ツアー公演『養生』いよいよラスト!!神奈川公演が12月19日(金)開幕☆舞台写真&池田 亮(作・演出・美術)からコメント到着!

2025.12.18

第32回読売演劇大賞 優秀演出家賞受賞作(池田 亮『養生』)
第68回岸田國士戯曲賞受賞作家による、ゆうめい結成10周年を飾る進化した代表作を全国ツアーで上演

11月に京都公演からスタートした、ゆうめい10周年全国ツアー公演『養生』。いよいよ全国ツアーの最後を締めくくる神奈川・KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオでの公演が12月19日(金)より開幕する。

昨年、4日間での公演にも関わらず大きな反響を呼び、今年2月に第32回読売演劇大賞優秀演出家賞を受賞した話題作『養生』(東京・下北沢 ザ・スズナリにて2024年初演)。原体験をもとにショッピングモールの夜勤現場を舞台に描いた本作は、時間と空間が交錯しながら選択肢の少ない現代を生きる人々の姿を鋭くもユーモラスに映し出し劇場をあとにする観客へ深い余韻を残した。そして第68回岸田國士戯曲賞を受賞し、読売演劇大賞でも空間演出が絶賛された池田 亮が、ゆうめい結成10周年の集大成として戯曲・演出・美術をさらに進化させ、新たな代表作『養生』をカンパニー初となる6都市ツアーで上演している。

このたび、本公演の作・演出・美術を務め全国を周って来た池田 亮(ゆうめい)よりオフィシャルコメントと舞台写真が届いた。

池田 亮(作・演出・美術) オフィシャルコメント

ゆうめい10周年を記念する初の全国ツアーは11月1日(土)に京都で開幕し、三重、福島、北海道、高知と公演を重ね、遂に6都市目の最終地であるKAAT神奈川芸術劇場 大スタジオにて『養生』を上演します。クリスマスシーズンから年末にかけての内容なので、時期がばっちり合いました。
10月の稽古場は横浜でして、帰ってきました。各地の会場キャパは130名から1500名まで、空間の振り幅が大きくても応えるべく各会場ごとに新作を作り上げるような旅でした。いろいろな場所を巡らせていただき、今まで以上に本当に多くの方々と出会えました。改めて、劇場でご観劇いただけたことを心より感謝申し上げます。
4tトラックで運ぶ養生テープと脚立の美術は公演を重ねるごとに傷も大分増えてボロボロになっています。ボロボロになればなるほど存在と作品が新しくなっていきました。もしかすると誰かと自分が生き延びることに繋がったかもしれないと、劇場の内と外を行き来することによって生まれ続ける、とめどない発見に気付いていく旅でした。劇場でご観劇いただき、その後の劇場を出た後も特別に面白くなれそうな『養生』の体験をお届けする所存です。
今までと今後のゆうめいを象徴する『養生』の旅の終点をどうか年末に見届けていただければ幸いです。そして良い年をお迎えください。また劇場にて心よりお待ちしております。

舞台写真

写真左から)本橋 龍、丙次

舞台写真 撮影/佐々木啓太