©coly /舞台ブレマイ製作委員会
劇場で心地よいグルーヴを感じてもらいたい
colyが手掛ける人気アプリゲーム『ブレイクマイケース』がGroovy Stage「ブレイクマイケース」として舞台化される。皇坂 逢を演じる猪野広樹は“Groovy Stage”を謳う本作を「新たな演劇に挑戦していく作品」と捉え、期待を覗かせる。
「原作ゲームはすごくおしゃれで、シナリオも音楽もグルーヴマッチパズルも、幅広い年齢の方が楽しめるテイストだなと感じました。舞台となるAporiaは昼はカフェバーで、夜は『マルチ代行』を提供している。人間の欲望や、理想だけでは語れない現実にも焦点を当てたシナリオが印象的でした。最初はもっとキラキラした作品なのかなと思っていたんですよ。でもアプリをプレイしていくと、かっこいいだけで終わらない、一癖も二癖もあるキャラクターたちばかりで。今はゲームをプレイしている途中なのですが、彼らがなぜAporiaに集っているのか、すごく興味が湧いています」
猪野が演じる皇坂は、Aporiaの経営の実権を握る“有能で傲慢な王様”という人物だ。
「彼への第一印象は、『すごく気が強そうな澄ました男』でした(笑)。ゲームではキャラクターの情報が少しずつ分かってくるので、僕自身、まだ彼の全ては掴みきれていなくて。今は、早く皇坂のことがもっと知りたい、という気持ちです。僕は当然、王様というタイプではありませんが(笑)、口数が少ない方であることと、常に人を観察して頭を働かせるようにしているので、そういう部分は役作りに活かせる部分もあるのかな。あと、完璧主義というのも近いですね。僕は完璧を掲げるけどうまくできなくて苦しいと感じることも多いのですが、彼の場合は、完璧を目指した上で120%の結果を出すんだろうなと。僕もこの人数の多いカンパニーをうまくまとめることができたら、舞台上の皇坂 逢に説得力を持たせられるんじゃないのかなと思っています」
代行屋と役者、誰かを演じるという点では共通点があるように感じる。「荒事代行の強行部と交渉代行の交渉部なら力になれそう」と笑顔を見せる猪野に、役者としての矜持を聞いてみると、作品や役への愛が浮かび上がった。
「役が見てきた景色を僕自身が見たいということ。そして、それをお客さんに届けるということを一番大事にしています。特に原作のある作品では、あくまで役者はキャラクターを預かっている立場。そこに役者の人生を投影して、作品ごとに軸にすべき部分を決めていくのですが、最終的に届けたいものは作品です。僕を見てほしいというより、作品を楽しんでもらえればいい。この届けたいという気持ちは、ともすれば、愛という言葉でも表現できるのかなと思っています」
稽古はこれから。「点と点の状態から、皇坂として全員と関係性の線を繋いでいくことが大事になるだろう」と始動の時を待つ。
「この作品は全員が主役だと思っています。点と点を繋ぐほど、Aporiaスタッフ全員の個性が際立つはずなので、それぞれの関係値をしっかり築いていきたいですね。リアルな世界観に奥行きをもたらす亀田真二郎さんの脚本や田邊俊喜さんの演出、グルーヴ感という意味では間違いない梅棒の楢木和也さんによる振付・ステージングも今から楽しみです」
今年の目標はTOEICに挑戦すること。そして何より本作を成功させることだと意気込む。
「自分の責任をしっかりと果たして、お客様のために120%の力で作品を届けていきたいと思っています。魅力的なキャラクターたちが揃っている作品です。ぜひ劇場で心地よいグルーヴを感じてもらえたらと思います!」
インタビュー・文/双海しお
【プチ質問】Q:リフレッシュしたい時にすることは?
A:サッカーが大好きなので、サッカーを見るのも、やるのもリフレッシュになります。ただ、ケガをしたらまずいので稽古中はやらないようにしています。そういう時はサウナやゲームがリフレッシュ法ですね。
※構成/月刊ローチケ編集部 1月15日号より転載

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【プロフィール】
猪野広樹
■イノ ヒロキ
数多くの舞台、ミュージカルに出演。近作は『あんさんぶるスターズ!THE STAGE』-Blessing Moment-など。
