舞台一人で挑むオートフィクションミステリー『ナルキッソスの怒り』が
東京芸術劇場 シアターウエストにて上演中!
開幕前の公開ゲネプロと囲み会見が行われ、出演の成河と演出の藤田俊太郎、二人のコメントが到着!
コメント
成河
原作との出会いから1年以上前になりますが、非常に特殊な様式で書かれた戯曲なので、そのまま翻訳して日本で上演するのはほぼ不可能な状態でした。僕自身が言葉の細部まで関わらせていただくような創作スタイルでないと上演は難しいと感じたので、「どうすれば上演できる形になるのか」を試行錯誤し続け、1年間準備して今に至ります。
難しく聞こえてしまうかもしれないですが、「見ること・見られること」が大きなテーマの一つになっています。その関係を、ダイレクトに、直接的に扱っています。ですが何のことはない、ずっとお客様とお喋りをしているような状態なのです。その日のお客様がその日の作品を作りますし、その時その時に完全な「共演者」になる。お客様と一緒に作るということが、毎公演行われることになります。少しだけ、怖いお話になる部分もあります。でも、最後まできちっと手を繋いで安全な場所にお連れしますので、どうか怖がらずに。その先にある豊かで穏やかな「人の営み」にたどり着くために、しっかりと手を繋いで、そこを乗り越えていけるような2時間を過ごしていきたいと思います。
藤田俊太郎
あらゆる様式を内包した、鮮烈で非常に大きな物語だと感じました。まずはこの作品に出会えたことに感謝しています。原作を読んだ際、あらゆる想像力が刺激され、さまざまな場面や思いを巡らすことができました。「この仕事を一緒にしたい」という強い思いを抱くなか、成河さんに出会い、さらに想像力が膨らみました。そこから稽古を重ねることでまたさらに膨らみ、そして初日に至る、という状態です。
ひとつ、皆さんにお伝えしたいのは、劇場に入ってからこの作品はどんどん成長していくということです。成河さんのお芝居や、この作品への取り組み。これが何とも名付けようがないほど、非常にユニークな作品だと思っているのですが、「演じている姿を見てください」という言葉では、少し違っている気がしています。 舞台上で表現者としてそこに存在し、伝える。その姿をぜひ目撃していただきたいなと思います。そして、自慢のスタッフワーク。プランナーやスタッフ陣の一人ひとりが、この作品にある種、惚れ込んで入れ込んで、色んな工夫をして一緒に作ってきました。ようやく、お客様にとても良い状態でお渡しできる場所にたどり着きましたので、ぜひ楽しんでいただきたいと思っております。
囲み会見写真




舞台写真












©『ナルキッソスの怒り』2026
撮影/岩田えり
