KERA×鈴木裕美『フローズン・ビーチ』ビジュアル解禁

2019.04.01

近年、演劇界での名だたる賞を立て続けに受賞し、2018 年には紫綬褒章を受章、2019 年には第 26 回 読売演劇大賞 最優秀作品賞・優秀演出家賞を受賞するなど、その勢いが留まることを知らない、劇作 家・演出家ケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)。

KERA 作品は、どこかシニカルさを漂わせ、その世界観は独特で唯一無二。ナンセンス・コメディをベースと しながら、30 年以上の執筆活動の中で鮮やかに変遷し、一つの作風に留まらず、一人の作家が産み出し たとは思えない多様な作品を世に送り出して来た。 その数々の戯曲の中から、選りすぐりの名作を、才気溢れる演出家たちが異なる味わいで新たに創り上げる、シアタークリエ連続上演シリーズ「KERA CROSS」(東宝 キューブ)。その第一弾として『フローズン・ビー チ』を、鈴木裕美演出で上演することが決定。この度本公演のビジュアルが公開された。 『フローズン・ビーチ』は、1998 年、KERA が作・演出をし、劇団「ナイロン 100°C」公演として新宿・紀伊國屋 ホールにて初演された。女優 4 人で紡ぐミステリー・コメディであり、世相を鋭く映し出しながら、16 年にわた る女性同士の心の機微を描く密室劇の傑作として、第 43回岸田國士戯曲賞を受賞した。女性の心理を繊 細に描く名手と言われる KERA の、その才能を世に知らしめた、ナイロン 100°C初期の代表作である。

その傑作が、人間群像を深く描き切る人気演出家・鈴木裕美の手によって、今、新たに命が吹き込まれ る。 キャストには、第 24 回読売演劇大賞最優秀女優賞を受賞し、演劇界を牽引する鈴木杏、独特なメイク・ ファッションでお茶の間に大ブレイクし、今回、女優として初舞台を踏むブルゾンちえみ、TV ドラマ『下町 ロケット』の好演も記憶に新しく透明感のある存在感で映画・TV・舞台で活躍中の朝倉 あき、ミュージカ ルでの活躍はもとより舞台・映像問わず強い存在感を放つシルビア・グラブ、と彩り鮮やかでバラエティ に富んだメンバーが名を連ねた。

1987 年、1995 年、2003 年、のある夏の日を切り取り描き出された、それぞれの憎しみと赦し、拒絶と理解、 偶然と因縁に翻弄される女達を描いたミステリー・コメディの傑作。「KERA CROSS」の第一回に相応しい 記念碑的な作品を、鈴木裕美の演出、そして華やかなキャストでの上演に期待はふくらむ。

 

【STORY】
大西洋とカリブ海の間に浮かぶリゾート・アイランドにある別荘の一室。島を開発している資産家の娘・愛 を訪ね、バカンスにやってきた旧友の 千津とその友人・市子。愛の病弱の双子の姉・萌もいる。そこに、 愛の父と後妻の咲恵が予定より早く旅行先から戻って来る。咲恵のせいで母が 自殺したと思っている愛 は咲恵と、病弱ゆえに父の愛を独占する萌を妬ましく思っている様子。そんななか、市子がひょんなはず みで愛をベランダから 突き落としてしまう。 8年後。それぞれの人生がさまざまに変化する中、再び同じ 別荘の一室に集まった4人。そこで待ち受けていたのは衝撃の真実だった。 そして更に8年の年月が流れ …。16年にわたる女たちの複雑に絡み合った運命は思わぬ結末をむかえる。


【登場人物 (順不同)】
愛(萌と二役):見た目はそっくりの一卵性双生児。性格、行動は正反対。父を嫌っている。
萌:愛の双子の姉。心臓が弱い。
千津:愛の幼馴染。
市子:千津の友人。陽気でエキセントリック。癇癪持ち。
咲恵:双子の義理の母で盲目。

 

★公式HPリニューアルオープン!
https://www.keracross.com/

 

★ケラリーノ・サンドロヴィッチ (Kera)を「お気に入り登録」して最新情報を手に入れよう!
ケラリーノ・サンドロヴィッチ