写真左より)こてつ、崎山祐
『キングオブコント』3年連続決勝進出中のファイヤーサンダーが、2026年7月8日 から10日にかけて、座・高円寺2で第4回単独ライブ『どう考えても』を開催する。「ネタ狂い」と呼ばれるほど、ネタと向き合い続けるふたりの今のベストが堪能できるのが単独ライブ。ライブに向けての意気込みやふたりのネタとの向き合い方を聞いた。
――7月8日(水)から、単独ライブ『どう考えても』が始まります。おふたりの活動の中で単独ライブはどんな位置づけなのでしょうか。
崎山 もちろんツアーやほかのライブでもちゃんといいネタをやっていますけど、単独ライブはそのときのベストを見てもらう場という感じですかね。
こてつ そうですね。単独はDVDになったりもするので、それを見返したときに、去年のファイヤーサンダーってこんなんやったんやとか思われると思うんですよ。だから毎年ちゃんと成長してるぞっていうのを証明できるものなのかなと。
――毎年、単独ライブはそのときの想いをタイトルにしているとのことですが、『どう考えても』には、どんな思いが込められていますか。
崎山 本当にそのままです。これまでの『いいから褒めろ(第2回単独ライブ)』『まだ足りない(第3回単独ライブ)』と同じでずっと思ってることなんですけど、やっぱりどう考えても一番面白いので。
――『キングオブコント』で3年連続決勝進出するなど、年々評価も上がっていると思いますが、それでもまだ見合っていないですか。
崎山 全然足りないですね。もっとやけどなとはずっと思ってます。まあ、まわりの芸人からはこういうことを自分で言うからいけないんだとか言われますけどね。
――でも、その自信が武器なんじゃないでしょうか。
崎山 自信というか、僕からしたら僕らが一番面白いっていうのは、客観的に見ても事実なんです。本当にどう考えても。自分たちのネタでも良くない時はちゃんと良くないって思うので、僕の中では自信とは違うんです。ただ事実言ってるだけなのになとはずっと思っています。

――ファイヤーサンダーさんは常にネタを作り続けている印象があります。ネタを作り続けられる原動力はなんなのでしょうか。
崎山 怖いんですよ、一回止まるともうアイデアが出なくなっちゃう気がして。僕はまだ感じてはないですけど、先輩たちからは年を取ると発想力が衰えるみたいな話も聞くので、今のうちにやれるだけやっておかないと、と思ってます。
――昨年は初めて全国ツアー『巡る回る』もスタートしました。ツアーでは各会場ごとに違うネタを披露したんですよね。
崎山 そうですね。新ネタは各地方で一本ずつだったんですけど、とにかくネタいっぱい見てもらおうと。こんなことできる人なかなかいないし、あんま聞いたこともないので、それでやってみようと。
――新ネタライブ『ネタ狂い』を終えたばかりとのことですが(取材は4月下旬に実施)、こちらはいかがでしたか。
崎山 毎回、追い込まれすぎて、本当に生肉食べようかなとか思うんです。体調崩せば、休めるしとか。今回もそのくらい追い込まれたんですけど、なんとか最後は手ごたえがありました。これを一生繰り返してる感じですね。
――今はいったんひと段落しているタイミングですか。
崎山 そうですね。先週、引っ越しをしたんですけど、家のことや手続きが何もできていないので、昨日、今日はいったんそっちを片付けないとな、と。でももう単独に向けて動かないとなので明日からは切り替えます。今回の単独では、オープニングのVTRなどを僕が出演させてもらったドラマの監督の方にお願いしたんですけど、その方がすごい熱量を持ってくれていて、早くやりましょうって言ってくれているので。あと、今年は2年ぶりに(作家として)上田航平さんに入ってもらうので、早くネタを作って、上田さんとふたりで直せていけたらなと思います。
――こてつさんはどのぐらいのタイミングでライブの全貌が見えてくるんですか。
こてつ これまでは大体1週間前ぐらいだったと思います。今年はもう少し早いとうれしいですけど……。
崎山 1週間あれば全然余裕でできますね? それなのに、去年はミスして、さっき成長がどうとか言ってましたけど。
こてつ まあまあ、そうですね。なかなか、なかなかね……。
崎山 なんにも成長してないです。
――『キングオブコント』についてのお話も聞かせてください。現在3年連続で決勝進出中。もちろん毎年、優勝を目指して出場しているとは思いますが、これだけ決勝に出続けていると、昨年よりもいいネタをしたいなど、優勝以外にも目指すものが出てくるのかなと思うのですがいかがでしょうか。
崎山 どうだろう、勝ちたいは勝ちたいですけど難しいですね。納得いってないネタで勝ちたいかって言われたら、そんなことはないかもしれないです。でも、自分が納得いくネタをやれば、結果は自然とついてくるかなとは思うので、結局そこですかね。
こてつ 僕は優勝したいです。出続けたいって思いもあるんですけど、優勝したいんですよ。

――2026年は『ワタナベお笑いNo.1決定戦』で初優勝しました。こちらはどんな思いで出場しましたか。
崎山 今までは正直、勝てたらラッキーぐらいの感じでそこまで力を入れていなかったんですけど、今年は絶対に優勝したかったので、今持っている一番いいネタをちゃんとやりました。だから余裕で勝てると思ってたんですけど、意外とギリギリでの優勝でしたね。
こてつ ネタが送られてきたのが前日だったんですけど、やるネタを見て今年は本気なんだなと思いました。
――優勝して反響はいかがでしたか。
崎山 まだほかの賞レースとかで結果を残していない若手なら、優勝して名前が売れるとかあるんですけど、僕らはそこはあまり。でも、賞金が入ったのはでかいですね。
こてつ 僕は後輩たちから「もう出ないんですよね?」とか聞かれました。
崎山 ハナコさんが2連覇してたりするんで、どうしようかなと思いますが。
――後輩が本気で倒しにきてくれたらうれしいですよね。
崎山 無理ですけどね。こっちがちゃんと挑んだら、勝てるやつはいないです。
――最後に改めて単独ライブ『どう考えても』に向けて、意気込みをお願いします。
崎山 とにかく面白いものが見れます。単独ライブって大体、数本やったネタのうち2、3本が特に面白かったって感じじゃないですか。でも、僕らの単独ライブは本当に全部、ライブを通して全部面白いです。
こてつ そうですね。絶対に面白いし、僕らのことを好きになってもらえるので、本当にどうにか、とりあえず来てほしいです。なんか、嘘でも「とんでもない暴露します」とか言ったほうがいいですかね?(笑) でもそう言って見に来てもらって、暴露とかなくても、誰も怒らないと思います。面白すぎて。それくらい面白いです!

※崎山祐の「崎」の字は、(タツサキ)が正式表記
取材・文/梅山織愛
撮影/ローチケ演劇部
