演出・松尾スズキ、主演・間宮祥太朗『カッコーの巣の上で』開幕!舞台写真及びコメントが到着

2026.06.07

撮影:夛留見彩


人間は、管理されてもなお、人間であり続けられるのか。自由とはいったい何か。
松尾スズキが笑いと痛みで鮮烈に突きつける、人間賛歌の物語が開幕!

PARCO PRODUCE2026『カッコーの巣の上で』が、PARCO劇場にて6月7日(日)に開幕しました。

1960年代の精神病院を舞台に、人間の尊厳と社会の不条理を描いたケン・キージーの小説『カッコーの巣の上で』(1962年発表)。1975年にジャック・ニコルソン主演で映画化され、映画史にその名を刻みました。舞台版は『ラ・マンチャの男』の脚本で知られるデール・ワッサーマンの脚色により1963年にブロードウェイで初演、2001年の再演ではトニー賞リバイバル作品賞を受賞するなど、演劇史においても燦然と輝く作品です。日本では1978年にパルコ・劇団四季提携公演としての初演以降、繰り返し上演されてきました。(日本初演タイトルは「カッコーの巣をこえて」)
型破りなアウトロー、主人公マクマーフィーが患者たちに問いかけるのは、人間として当たり前に持つ【自由】と【権利】。ともに笑い合い、ゲームや賭け事を楽しみ、人生の【自由】を手に入れること。そして、人間としてあってしかるべき【権利】を求めること。マクマーフィーの行動は患者たちの表情を生き生きとさせ、閉ざされていた心を次第に解き放ち、また人間の尊厳を取り戻すため奮闘するその姿は、大きな共感とともに胸を打ちます。
演出を手がけるのは、演劇界の奇才、松尾スズキ。人間が抱える闇や歪み、グロテスクさをブラックユーモアに変え、エンターテインメントへと昇華させる松尾の手腕で、新たな『カッコーの巣の上で』が誕生します。今この時代にこそ響く、人間賛歌の物語です。

6月7日(日)の初日に先駆けて行われた開幕前会見とプレスコールよりコメントと舞台写真が届きましたので以下に掲載します。

 

コメント

間宮祥太朗
松尾さんとはご一緒させていただくのが二回目なので、今回の『カッコーの巣の上で』の台本を読んでいるときは、前回よりも松尾さんの台詞として頭に入ってくることが多くて、相変わらず演出される一つ一つが面白いです。また、前回はコロナ禍で制限された中での稽古でしたが、今回はカンパニーの皆でカードゲームをやって盛り上がったりとすごく楽しい稽古場でした。この作品は過去にたくさん上演されてきているので、こうして自分も携われるのはすごく有難いことですし、誇りに感じています。出演のお話しをいただいた時に、松尾さんが『カッコー~』を演出するなんて絶対に面白いだろうなと思いましたが、それは稽古期間からゲネプロをやってきても変わらず、むしろこれからどんどん面白くなると思います。期待と自信をもってこの作品に挑めています。観に来てくださる方が感じることは人それぞれ違うと思いますが、とにかく楽しんでいただいて、この舞台で描かれている、原作にあるスピリットを感じて帰っていただければ、すごく良い演劇体験になるのではないかと思います。ぜひ楽しんでください。


江口のりこ

いよいよ初日を迎え、すごくドキドキしています。また松尾さんとご一緒出来て本当に嬉しく思っています。松尾さんはとても優しい方ですが、私にとってはどこか怖い演出家さんというイメージがあり、眼差しが鋭くて怖いときもありますが、こちらがある程度できるようになるまで見守ってくれる部分もあり、大きな優しさがある方だなと思いました。何年か前に『カッコーの巣の上で』の舞台を観ました。面白かったのですが、今私たちがやっている方がものすごく面白いです。本当にそう思ってます。音楽も素敵ですし、舞台美術も衣裳も良いし、役者の皆さんも面白くて、やればやるほど新たなことを見つけていって、どんどん面白くなっていくだろうなと感じています。東京公演は有難いことにチケットが残り少ないですが、地方も何か所か回るので、旅行も兼ねて地方に観に来ていただけたら嬉しいなと思います。


坂東龍汰

『カッコーの巣の上で』はとても有名な作品なので、今回素晴らしいキャストの皆さんと松尾スズキさんの演出の中に、ビリーとして僕がどう立っていられるかなということを日々考えながらやってきました。僕の演じるビリーは自由と規律の間で揺れて立ち続けることができなくなってしまうという、ひとつ象徴的なキャラクターでもあるので、皆さんのお芝居をしっかりと感じながら演じられるように頑張っています。演出の松尾さんとは今回が初めましてでしたが、僕が出てないシーンで松尾さんを観察できる時間がありまして、演出をされている時の松尾さんが演者の顔と一緒の顔をされていたのがすごくかっこよくて印象に残っています。一公演一公演、大切に全力でやりますので楽しみにしていてください!


皆川猿時

演出の松尾さんとは何度もご一緒させていただいてますが、この作品に対して真っ正面から向き合って、みんなで真剣にやろうということで取り組んでいました。僕がそれを理解できなくて、いつもの感じでちょっとふざけてやっていたら、松尾さんに「皆川はもっと普通にやってくれ、俺の顔を見ればわかるだろ」と言われしまって(笑)。その時の目がすごく綺麗な白目でした(笑)。これは松尾さん本気だなと思って、そこから心を入れ替えました。僕は出番が少ないので稽古を見ている時間が多く、一番お客さんに近い出演者だと思っています。そんな僕が面白いと思うので間違いなく面白いです!緊張感のある芝居ですが、笑えるところは笑っていただいて、観た後は元気になって帰っていただけたら嬉しいです。よろしくお願いします!


松尾スズキ

自由に生きたいと思うのが当たり前の考え方ですが、自由に生きようとすると不幸になる。それが世の常ではないかと思うのですが、そういう悲劇的な物語に笑いも入ってエンターテインメントとして優れている作品です。一人一人のキャラクターがすごく立って描かれている部分も好きで、前々から舞台でやりたいと思っていました。
今回、実力者が集まってくれたので、最初の本読みから既に出来上がっていて非常に頼りになりました。普段あまりやることのない舞台美術1セットのみで展開していて、役者の演技がとことん楽しめる舞台になりました。そういった部分では今までの松尾とは違うかもしれません。世界のどこでやっている『カッコーの巣の上で』よりも面白い作品になったと自信があります。ぜひ劇場にお越しください。

 

【あらすじ】
オレゴン州立精神病院。
ここでは絶対権力を持つ看護婦長ラチェッドによる指揮のもと、入院患者を監視・統制している。
そんな精神病院に、陽気で破天荒な若い男が入院してきた。男の名はランドル・P・マクマーフィー。マクマーフィーは刑務所の強制労働から逃れるため、精神異常を装っていた。患者の人間性までも統制しようとするラチェッドの管理体制に反発するマクマーフィー。そんな彼の行動や言動は、それまで無気力だった入院患者たちに生きる気力を与えていく。
ある夜、マクマーフィーは女友達を病院に連れ込み、パーティを催し、今まで吃音のせいで女性経験がなかった入院患者のビリーに女友達をあてがう。ところが、その乱痴気騒ぎをラチェッドに知られてしまい・・・・。

 

舞台写真

撮影:杉能信介

撮影:杉能信介

撮影:杉能信介

撮影:杉能信介

撮影:杉能信介

撮影:杉能信介

撮影:杉能信介

撮影:杉能信介