総選挙で選ばれた男たちが群雄割拠するシリーズの枠を超えた完全オリジナル作
人気ゲーム『龍が如く』が舞台に飛び出す。しかもこの公演、昨年末におこなわれた『龍が如く』シリーズ20周年記念キャラクター総選挙上位10名のキャラクターが出演する舞台オリジナルのスペシャル版。すでに命を落としていたり、時系列的に出会わないキャラクターが選ばれたり、ゲームの設定上ではありえない事態だけにいったいどんな内容になるのか?期待は高まるばかり。
「『龍が如く』は以前にゲームでプレイしたこともあります。普段関わることがない世界を知ることができるので興味深いし、そういうことがあるんだなと思ってゲームをしていました。裏社会を知る上での教科書ですね」
こう語るのは宇野結也。シリーズ誕生から20年を超え、ますます広がる『龍が如く』の世界。ここまで長く愛されるには多くのファンからのが支持があった。
「出演を発表したあと、女性からの反響も大きくて、この作品が幅広く愛されていることに驚きました。生と死、黒と白、そういう世界で生きている男たちの極限状態での人間模様が魅力なんだなと思います」
宇野が演じるのは桐生一馬という極道の世界で生きる『龍が如く』を象徴する男。
「やっぱり男が憧れる男ですよね。男の理想像が詰め込まれた人間じゃないかと思います。桐生一馬って自分ベースで物事を考えるよりも、第三者や組織の立場から自分の存在意義を見出している。僕も役者としてどうしたらこの空間がよくなるかとか、自分がどうしたら作品にプラスになるかを考えるので、そういうところは似ている部分だと思います」
宇野以外の出演者としては、人気投票一位を獲得した真島吾朗役の菊池修司、第三位の冴島大河役の桜庭大翔が決定している。ふたりとはすでに共演作があるので良いグルーブ感が生まれそうだ。
「また一緒に出られるのは嬉しいです。ちょうど今日も筋トレについて連絡を取り合っていました。『龍が如く』を知っている人からすると、この3人が仲良くしている姿は想像できないでしょうね(笑)」
他に出演するキャラクターは、春日一番、錦山彰、エリック・トミザワ、杉浦文也、などシリーズファンにはお馴染みの面々。
「そのメンバーって同時に存在することって可能なのかな?亡くなっている人もいるし……。まだ稽古が始まっていないので楽しみにしています」
内容に関しては、まだ謎の部分が多いが、今回のキャストは20~30代がメインなので、必然的にキャラクターもその年齢になるようだ。
「演出の西田(大輔)さんとは以前もご一緒していますが、こういう作品は得意だと思います。役者だったり、空間だったり、環境を一気に変えられる方だという印象です。僕たちの『龍が如く』という船の舵を上手く切ってくれるんじゃないかと思っています」
マンガやアニメから飛び出して役者が演じるのが、2.5次元舞台の醍醐味だが、『龍が如く』のようなリアルなゲームが2.5次元舞台になるのは珍しいともいえる。
「2.5次元の新しい一派が生まれるんじゃないかと思います。キラキラしていない2.5次元、濃い人間ドラマの2.5次元舞台が生まれるんじゃないかという予感がしています」
公演まであと少し。楽しみにしていることは?についての答えはたった一言。
「“オレが桐生一馬だ”ってセリフを言うこと。彼の人生が全部詰まっているので、あのセリフを吐いたあと、それに見合う男になっていたいなと。それが今、楽しみにしていることです」
インタビュー・文/高畠正人
※構成/月刊ローチケ編集部 6月15日号より転載

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【プロフィール】
宇野結也
■ウノ ユウヤ
’16年、ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン手塚国光役でデビュー。以後、特技であるアクションを武器に舞台・映像作品に多数出演。
