怒涛の快進撃を続ける笑いのヒットメイカー福田雄一がイタリア古典喜劇に真っ向勝負を挑む!主演はムロツヨシ!
そして、脇を固めるのが、ここから主演舞台が何作も制作できてしまうだろう、、、と思えるほどの重量級のキャスト陣!
そんな多くの注目ポイントが満載のシス・カンパニー公演『恋のヴェネチア狂騒曲』が、7/5(金)についに開幕いたしました!
物語の舞台は水の都ヴェネチア。憎み切れないお調子者の召使トゥルファルディーノ(ムロツヨシ)が、2倍の給料をせしめようと、別々に2人の主人(堤真一・吉田羊)に仕えたことから、帳尻合わせの勘違いとすれ違いの「恋の大混乱」が巻き起こる…。まさに元祖ロマンチック・コメディであり、現代のコントやスラップスティックコメディの原型とも言える古典喜劇なのです。
この18世紀が生んだ人気戯曲を、豪華キャスト陣が大活躍する新たな喜劇に仕上げる福田雄一の思惑はいかに?!
【演出家+キャスト コメント】
■上演台本・演出:福田雄一 (ふくだ・ゆういち)
古典のしっかりした構造と人間関係の描き方は崩さずに、いわゆるコテコテのネタをどう上質な笑いに転化させるか。
自分としては、これが相当の挑戦でした。しかもこの豪華な顔ぶれ。稽古が近づくにつれて、どんどんプレッシャーが大きくなって、ムロくんとも「助け合っていこうね」と励まし合っていたほど(笑)。初日は終始爆笑ばこの爆笑が千秋楽まで続きますようにばお客さんには、「楽しくていいものを観たな」という感覚を持ち帰っていただきたいですね。
■出演:ムロツヨシ
初日を終えて、おもうこと。
すげーな、と。
新国立劇場が、笑ってました。客席もスタッフさんも、終演後の演出家もプロデューサーさんも、そして共演者も。
やっぱり客席からの笑い声があって初めて喜劇なんです。それが初日にあったこと。福田雄一を褒めてあげてください。
2 日目から、もっと好きなことやってみせます。来てくれる皆さまに笑ってもらって、さらに笑い声を聞かせてみせます。
と、言える初日なのに、明日が怖くて眠れないムロツヨシより。
■出演:堤真一(つつみ・しんいち)
“恋人同士”の役なんて久しぶりです(笑)。今回のチームは皆がそれぞれに意見をもって、限られた空間の中でいろいろなことをやってみせる人たちです。皆、頼もしくて、稽古が面白くて仕方なかったんです。その中で、ムロ君は本当にしっかりした座長らしい座長です。やはり笑いができる人は頭がいいばと思いました。僕も楽しみながら勉強させてもらっています。そんなチーム全体の活気が、きっと芝居にも出てくると思います。
■出演:吉田 羊(よしだ・よう)
福田組の皆さんは笑いの引き出しが豊富な方ばかり。今回の初参加には不安もあったんです。でも、昔から仲良しのムロさんが「大丈夫ですば福田組に必要なのは勇気ですば」と仰ってくださって、思い切って飛び込めました(笑)。この戯曲はコメディですが真ん中に通っているのは一途な愛の物語。「どうか堤さんと巡り合えますようにば」と皆さんに願っていただけるよう、愛しい人への情熱をしっかり届けたいと思います。
■出演:賀来賢人(かく・けんと)
初舞台が福田さん演出で、その出会いが今の僕の大きな軸です。コメディに対する愛と厳しさが半端ではない方なので、油断しているとすぐにバレてしまう(笑)。一番気持ちが引き締まる場所です。その福田さんの舞台で、今回、憧れの堤さんをはじめ、素敵な先輩たちとご一緒できるのが嬉しくてば稽古場でも、恵まれた環境だなあ、と思っていました。でも、いい意味で無責任に、皆さんを食い散らかすくらいの勢いで思い切りやろうと思っています。
~「恋のヴェネチア狂騒曲」あらすじ~
恋のためなら命がけば愛する人を追いかけて、はるばるやって来たのは水の都ヴェネチア。
ここで落ち合えるはずだったのに、すれ違いばかりでなかなか会えない恋人同士(堤真一・吉田羊)。
なぜなら、2人がそれぞれに雇った気のいい召使(ムロツヨシ)は、なんと同一人物だったのだ!
頭が切れるのか欲深いのか、2人の主人に仕えていれば給料も食事も2倍というちゃっかりした魂胆!
なんとかうまく立ち回っていたはずが、そこにもう一組の若い恋人同士(賀来賢人・若月佑美)と家族も入り乱れ、水の都ヴェネチアは恋と笑いの大混乱ばさてさて、愛すべきお調子者と恋人たちの運命は?
撮影 宮川舞子