山崎努主演で1985年PARCO劇場にて上演された伝説の舞台が再び!
当時アタワルパを演じた渡辺謙がピサロに挑む!
2020/3/13(金)~4/20(月)PARCO劇場オープニング作品第一弾として「ピサロ」の上演が決定!
『エクウス』『アマデウス』『ブラック・コメディ』といった作品を生み出し、トニー賞最優秀作品賞、ニューヨーク劇作批評家賞といった多くの賞を受賞した英国の劇作家ピーター・シェーファーの傑作戯曲『ピサロ(原題:ザ・ロイヤル・ハント・オブ・ザ・サン)』。
太陽を父とする帝国2400万人を従えるインカの王を、粗野な成り上がりのスペイン将軍ピサロとならずもの167人で生け捕りにしてしまうという、インカ帝国征服を主軸にした内容となっており、1985年にPARCO劇場でテレンス・ナップ演出、山崎努主演により上演され、PARCO劇場の功績が語られるとき、必ず取り上げられる作品です。
演出を務めるのは、25年以上に渡り、ロイヤルバレエのメンバーとして出演、振付師としても活躍。2014年『ウィンド・イン・ザ・ウィローズ』でローレンス・オリヴィエ賞ベスト・エンターテインメント賞に輝いたウィル・タケット。本年トム・ストッパードの異色作「良い子はみんなご褒美がもらえる」(堤真一主演)をそのバレエ、オペラ、ミュージカル、演劇といった舞台芸術全てを内包した演出で好評を得た彼がこの伝説的な舞台をどう演出するか見ものです。
今回、ピサロを務めるのは渡辺謙。1985年PARCO劇場での上演時、当時無名だった渡辺は太陽を父とする帝国2400万人を従えるインカの王アタワルパを、ピサロを演じた山崎努に引けを取らない演技で見事に演じ切り、本作で渡辺謙という名を世に知らせることになりました。
総勢約40名となる出演陣で送る本作は、文化とは何か、国とは何かと、壮大なスケールがまさに圧巻!PARCO劇場オープニング作品第一弾を飾る本作に是非ご期待ください!
<渡辺謙コメント>
『ピサロ』は35年前に山崎努さんとご一緒させていただきました。俳優を一生の仕事としてやっていく覚悟が決まった舞台でした。当時、山崎努さんに何度もぶつかっていっては、弾き飛ばされることを繰り返したことを思い出します。その経験がそれ以降の仕事でも、押し寄せてくるものにただ立ち向かっていく、そんな自分のスタイルを今でも変えずにいられているのだと思います。
デビューもここ「下谷万年町物語」でした。そして14年ぶりに舞台に戻ったのも、ここPARCO劇場での「ホロヴィッツとの対話」でした。ここでの舞台は常に自分にとって俳優人生のエポックな劇場なのです。今年60歳という人生の節目に、新生PARCO劇場で再びこの戯曲に立ち向かえることを運命だと感じています。もう一度Rebornするためにこの作品があるような気がしています。前回の舞台とは時代も変わり、全く違う作品になっていくと思います。きっと今まで味わったことのない芝居づくりが、これから待ち受けているような予感がしています。
この作品は我々人類が繰り返している異文化の衝突が描かれています。その「衝突」が起きた時「おまえはそこでどう生きるんだ、どう感じるんだ」とピーター・シェーファーは問い続けているのではないでしょうか。俳優としても一人の人間としてもどう生きるんだと、問われている気がしてなりません。もう一度自分を更地に戻して、そこから自分の中にあるものを自身に問う旅になるような気がします。
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渡辺謙