3/30(木)、客席が360°回る世界で2番目の新劇場「IHIステージアラウンド東京」ついにオープン!
新劇場「IHIステージアラウンド東京」がついにオープンしました!3/30(木)には、こけら落とし公演となる、劇団☆新感線『髑髏城の七人』Season花の初演に先駆けたプレスコールが開催され、上演舞台の一部と新劇場内の様子が明らかになりました。その時の様子をキャストのコメントと併せてお届けします!
いよいよ初日を迎えるにあたっての心境と意気込み
小栗:なかなか大変な舞台なので、ケガをしないように気を付けたいと思います。
山本:実感が湧かない自分と、興奮してきている自分がいます。お客様からしたら、まさに初日がスタートの日なのでゴールの日まで走り続けられるようにと思っています。
成河:観客、スタッフ、役者、その場にいる全員で初めてを共有出来る喜びにとても興奮しています。たくさん稽古をしましたから、ひとまず全部忘れて、その喜びに身を投げ出して思いきり楽しんでやりたいと思います。
古田:事故なく、つつがなく終わりたいです。
小栗:とにかく大きすぎて、大変な劇場ですね。
山本:客席が回転することもさることながら、スクリーンの効果で間口が狭くなったり広くなったり色々な表現ができる。新しい髑髏城を作り上げたいという気持ちが強くなりました。
成河:舞台から見える景色は実は普段の劇場とあまり変わりません。スタンバイまでの距離と移動がとにかく大変ですが、一旦出てしまえば役者のやることは特に変わりません。変わるのはお客様とスタッフさんです。お客様には是非、まっさらな気持ちで座って頂いて、自分だけの特別な体験を味わって欲しいと思います。
古田:広すぎる。おいらたちはセットの外を移動しているので、一周300メートルくらいあるんじゃないかな。
小栗:お客様は絶対に楽しめると思うので、期待を裏切らないように頑張ります。
山本:劇場の力をもって、一回りも二回りもスケール感を広げられると思うので、「観に来て」くださいと同時に「感じに来て」頂ければ嬉しいです。
成河:間違いなく観たことも味わった事もない、新しい劇場体験をする事になると思います。そして最後はそれを忘れるくらい物語の中に没入して頂ける事をお約束します。練りに練って作られた日本最高峰のステージエンターテイメントをどうか心ゆくまでお楽しみ下さい。
古田:面白い面白くないは別にして、なんかすげーなここ、と思いますよ。
【ものがたり】
時は天正十八年(1590)。織田信長が死に、豊臣秀吉が天下を治めていたこの頃、都から遠く離れた関東の村々は<天魔王>率いる関東髑髏党に荒らされていた。
この日も、とある村が髑髏党の鉄騎兵たちに襲われていたところに傷だらけの<沙霧>が飛び込んでくる。彼女は、天魔王らの居城・髑髏城の抜け道が記された絵図面を持っていたために追われていたのだ。と、そこに派手な身なりの傾奇者たち・関八州荒武者隊の面々が登場する。先頭に立つのは、頭目の<兵庫>だ。しかし仲間の<三五>の裏切りにより、みるみるうちに窮地に陥る荒武者隊。そこへフラリと現れた着流し姿の男が、手にした大きな鉄煙管で鉄騎兵を叩きのめす。男は自らを<捨之介>と名乗り、沙霧に傷の手当てをさせるため、兵庫と共に関東一の色里“無界の里”へと向かう。
色里“無界”は宿場も兼ねているため人の出入りも賑やかで、その中には何か事情を隠していそうな怪しげな牢人<狸穴二郎衛門>らの姿もある。この色里一と評判の<極楽太夫>は「沙霧をかくまってほしい」という兵庫らの頼みを快く引き受けてくれた。
その夜。店の裏で再び沙霧は髑髏党に襲われそうになるが、捨之介と“無界の里”の主<蘭兵衛>がそれを阻む。そこに突然現れる、天魔王。実は捨之介と蘭兵衛と天魔王の三人は、ある時期、共に時間を過ごした間柄だったのだ。南蛮製の鎧と仮面を装着した天魔王には、捨之介の刀も蘭兵衛の短筒も歯が立たない。しかしこの場は、狸穴二郎衛門が間に割って入ったことで難を逃れられた。
天魔王、そして髑髏党との戦いを覚悟した捨之介は山奥にこもる刀鍛冶<贋鉄斎>を訪ねて、無敵の鎧を叩き斬る刀、必殺の“斬鎧剣”を打ってほしいと頼み込む。
しかしその頃、蘭兵衛は単身で髑髏城へ行こうとしていた。それに気づき、こっそりと後を追う沙霧。
捨之介、蘭兵衛、天魔王が抱える深い縁とは…。天魔王の謀略を、捨之介たちは阻止することができるのか…。