「罪のない嘘」~毎日がエイプリルフール~ 菅原りこ インタビュー

笑いしかない、家族愛に溢れているコメディです!

 

昨年5月にNGT48での活動を終了した菅原りこが、三谷幸喜・作の舞台『罪のない嘘~毎日がエイプリルフール~』に出演。人生で2度目の舞台出演ということもあり、すでに緊張の毎日が始まっているという。

菅原「出演が決まったとき、“なんてことが起きたんだろう!”って、びっくりを通り越して気を失いそうになりました(笑)。豪華なキャストのなかに私の名前もポンっとあって、申し訳ない気持ちになったんですけど、今は一緒にお芝居ができるんだ、と気持ちが高まってきているところです」


『罪のない嘘~毎日がエイプリルフール~』は、1996年に三谷幸喜が〈劇団東京ヴォードヴィルショー〉のために描き下ろしたシチュエーション・コメディ。今回、9年半ぶりに上演されるのも話題のひとつ。

菅原「『記憶にございません!』も映画館に観に行きましたし、小さい頃から映画やドラマで見ていた三谷幸喜さんの作品に携われて感激です」


物語は、借金まみれでマンションを手放した主人公が、娘にいいところを見せようと小さな嘘をつくところから始まる。

菅原「本当に、笑いしかない、家族愛に溢れているコメディです」


菅原が演じるのはお父さん(佐藤B作)に婚約者を紹介しようとする娘の役。

菅原「私の役名は“ちよみ”と言うんですけど、今、実際のお父さんとお母さんから“りこ”じゃなくて、“ちよみ”って呼んでもらう生活をしています。でも、お父さんに恋人を紹介するという経験はしたことがないので、稽古を通してその雰囲気を出せるように頑張っていきたいなと思います」

鍵を握るのは“嘘”のつき方。物語では小さな嘘がとんでもない状況を引き起こすきっかけになっていくのだが、菅原も幼少期に小さな嘘をついて大騒動になったことがあるという。

菅原「小さい頃に、大きな箱に入ったアイスクリームをこっそり食べちゃったんです。どうやらそれはお母さんが家族みんなで食べるために取って置いたものらしくて、ある日、お母さんが“アイス減ってるけど、誰が食べたかわかる?”って聞くので、咄嗟に『お父さんが食べてたよ~!』って嘘をついたんです。そうしたらお父さんが『えっ~~!』って。すぐにお母さんに私が嘘をついているのがバレて、怒られてしまいました(笑)」


共演者も佐藤B作、ふぉ~ゆ~の辰巳雄大、関西ジャニーズJr.の室龍太、小林麻耶、鈴木杏樹、片岡鶴太郎と舞台経験豊富な面々が揃う。

菅原「佐藤B作さんから、『ちよみは重要な人物だから、一緒にがんばろう』と言ってもらえたり、鈴木杏樹さんからも声をかけてもらったり、緊張してカタコトでしかお話できなかったんですけど、皆さんとご一緒するのが本当に楽しみです」


今回の舞台は1月~3月まで、全国6カ所を回るロングラン公演となっている。

菅原「長期間の舞台なので、体調管理もしっかりしていきたいと思いますし、九州や広島は生まれてはじめて行くので、今から楽しみです」


2020年は女優・菅原りこを堪能できる一年になりそうだ。

菅原「まずは、“ちよみ”役を一生懸命やります。“ちよみ”の素直な面だったり、優しいところ、困ったり、怒ったりするところ、いろんな“ちよみ”を見せたいと思います。ぜひご観にきてください」

 

インタビュー・文/高畠正人
Photo/中田智章

 

※構成/月刊ローチケ編集部 1月15日号より転載
※写真は本誌とは異なります

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【プロフィール】
菅原りこ
■スガハラ リコ ’00年、新潟県出身。NGT48のメンバーとして活動したのち、’19年5月にその活動を終了後。現在は女優、タレントとして活躍している。