KERA・緒川たまき、新ユニット「ケムリ研究室」結成!新作 ケムリ研究室 no.1『ベイジルタウンの女神』上演決定!

2020.06.05

ナイロン100℃を主宰し、劇作家、演出家、音楽家、映画監督など多彩な顔を持つ、ケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)。劇団公演、プロデュース公演、ユニット公演など、舞台作品を、精力的に、立て続けに創作している。そのKERAが、2020年、新たなユニットを結成する。
共にユニットを立ち上げるのは、女優・緒川たまき。ユニット名は、その名も「ケムリ研究室」。
ケムリの向こうに立ち上がるのは、果たして何色の景色だろうか。

 

今回、KERAと緒川は、記者向けのオンライン映像で、ユニット結成披露を行ない、立ち上げの経緯や、今後の構想など熱く語った。KERAが「創作のパートナー」と公言する緒川と、今回改めて、共同企画者として作品作りをスタートさせるが、ユニット立ち上げは、5、6年程前から構想し、準備に時間をかけて結成に至った。「ケムリ研究室」というユニット名は、実験基地を想起させる“研究室”と、2008年上演『シャープさんフラットさん』の、KERAが自身を投影したキャラクター“辻煙”にちなんで名付けられたとのこと。

 

また、9月上演予定となる、ユニット旗揚げ第一回新作公演『ベイジルタウンの女神』の上演も発表された。
出演には、緒川たまきの他、仲村トオル、水野美紀、山内圭哉、吉岡里帆、松下洸平、尾方宣久、菅原永二、植本純米、温水洋一、犬山イヌコ、高田聖子など、強力な話題のキャストが集い、「ケムリ研究室」の立ち上げを華々しく飾る。KERAは「作風は、公演ごとにバラバラになると思います。旗揚げ作品『ベイジルタウンの女神』は『キネマと恋人』同様、間口の広い誰でも楽しめる作品になると思います。ふとした事から貧民街で暮らすことになった、俗世知らずの女社長を巡るコメディです。頭の中には3本分位の構想があり、年一本か少なくとも二年に一度のペースで公演を打ちたいと思っています。
緒川さんは、今回ユニットの企画者、主宰者ですので、若干今までと心持ちが違うと思います。世の中の方が目にしていない緒川たまきさんもいっぱいいるような気がしていますし、年輪を重ねて若い時には見せてこなかった幅も、もっと見せたいと思います。
できる限りのことをやっていきたいと思っています。是非とも客席で、お会いできることを楽しみにしています。」と抱負を語った。緒川たまきは、「KERAさんが得意とされる群像劇以外でも、短くて少人数のお芝居など、今まであまりやって来なかったものも出来たらいいなと思っています。演劇と映画の繋がり方なども追求していきたいと思います。秋の新作も、演劇ファンのみならず、映画ファンの心もくすぐるようなものになればいいなと考えています。
皆様にお届けできるように頑張りたいと思います。そして劇場でお芝居を見るということを楽しんでいただける状況になっていることを祈っています。」とユニットへの意気込みを語った。KERAと緒川たまきの創作のラボラトリーがどんな実験作を生み出すか、期待は尽きない。