筒井あやめ(乃木坂46)&秋田汐梨 W主演 パルコ・プロデュース『目頭を押さえた』開幕!

2021.06.04

向かって右→筒井あやめ、向かって左→秋田汐梨 撮影:御堂義乘

 

第65回岸田國士戯曲賞の最終候補にノミネートされるなど、演劇界で近年その才能に注目が集まる劇作家=横山拓也がついにパルコ・プロデュース公演に登場。

本作「目頭を押さえた」は、伝統的に林業を生業としてきた関西圏の山間のとある集落を舞台に、写真家としての才能を開花させていく高校3年生の遼と、その仲良しの従姉妹で同級生の修子の二人を軸に、その家族や教師たちの人間模様を描いた作品。2012年の初演以来、横山拓也が主宰する劇団、iakuでも繰り返し上演されてきた。伝統と新しいもの、田舎と都会、平凡と非凡、死と生といった正反対の価値観が混在する中で、その間(あわい)を揺れ動く人物たちの葛藤に胸を揺さぶられる、真摯な人間ドラマ。

主演を務めるのは、乃木坂46の最年少メンバーとして唯一無二の存在感を放ち、グループのドラマやコントで光るセンスを見せる筒井あやめと、Seventeenモデルとして活躍しつつ、話題作への出演が続き確かな演技力で注目されている秋田汐梨。また、今や演劇界で実力派となった林翔太が、二人の憧れの教師役として出演。次世代俳優として群を抜いた輝きをもつ彼女らが飛躍を見せる作品にPARCO×横山拓也(作)×寺十吾(演出)×新進キャストの初タッグで贈る意欲作。

東京公演は7月4日(日)まで東京芸術劇場 シアターイーストにて。その後、大阪、名古屋公演有り。
チケットは好評発売中。お悩みの方はいまのうちに是非!

コメント

筒井あやめ
杉山遼役を演じさせて頂きます、筒井あやめです。
お芝居という未知な世界に飛び込むということで最初は不安な気持ちでしたが、今は楽しめています。見てくださる方を「目頭を押さえた」の世界に引き込むことができるよう、精一杯頑張ります。

秋田汐梨
いよいよ初舞台の本番!不安や緊張でいっぱいですが、皆さんに良いものをお届けできるよう、最後まで気を抜かず頑張ります。楽しんでお芝居ができたらいいな、と思っています。

林翔太
このカンパニーは本当の家族のように仲が良くてとても居心地が良いです。田舎で暮らす家族の日常を覗き見している感覚でこの作品を楽しんでいただけたら嬉しいです。

向かって右→林翔太、向かって左→筒井あやめ 撮影:御堂義乘

<STORY>

枝打ちの事故で亡くなった人を、穢れだって言って、その喪屋に置くんだよ。
そういう場所なんだよ。

畿央地域の山間にある人見(ひとみ)村。衰退の一途を辿るこの村の林業と、この地で古く から行われてきた喪屋(もや)における葬儀。この2つの伝統を担ってきた中谷家と、8年前に都市から越してきた杉山家は親戚関係にあったが、杉山が葬祭コンサルタント業を人見村に持ち込んだことで、家族間の溝は深かった。ただ、同い年の高校生の娘たちは、子どもの頃から親友のような存在である。

杉山の娘・遼は、母の形見である一眼レフカメラを愛用し、村に暮らす人たちのポートレートを 「遺影」と称して撮影してきた。中谷の娘・修子は、遼の写真が大好きでいつも率先してモデルになった。そんな修子と遼が迎えた高校三年生の夏。

この小さな田舎でセンセーショナルな出来事が起きる。それは、村に暮らす大人や子ども、すべての無名人たちの未来を、哀しみを伴う希望で包んだ。

向かって右→梶原善、向かって左→秋田汐梨 撮影:御堂義乘