©時雨沢恵一 2022 ©舞台「キノの旅」製作委員会2022
株式会社KADOKAWA、電撃文庫の時雨沢恵一による不朽の名作『キノの旅 the Beautiful World』の初舞台化が決定した。
原作小説『キノの旅 the Beautiful World』は、2000年の発表から即座に人気を博し、シリーズ累計820万部を突破。現在23巻まで刊行されている。その世界観は多くの人を魅了し、ラジオドラマ、PS2版ゲームなど様々なメディアでも展開。2003年、2017年にテレビアニメシリーズの放送、2005年と2007年に映画化もされ、その後も人気は衰えず、2017年にはコミカライズ、20周年となる2020年にはファン投票をもとに選ばれた「ベストエピソード集単行本」が全3巻で刊行されるなど、長きに渡って多くの人に愛されている。
舞台版でも原作同様、様々な都市国家が散在する架空の世界を旅する主人公・キノと、その相棒でモトラド(二輪車)のエルメスが、歴史や文化、価値観、社会体制などが違う国を訪れる【記録】を中心に、物語が描かれる。
キャストには、主人公・キノ役に浪漫活劇譚『艶漢』(吉原詩郎役)や、演劇調異譚「xxxHOLiC」(座敷童役)などその中世的な魅力で注目を集める櫻井圭登。ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン(東方雅美役)、舞台『鬼滅の刃』(宇髄天元役)で活躍中の辻 凌志朗が相棒・エルメスを務める。演出に次世代を担う2.5次元舞台初挑戦の山本タカ、脚本は「BANANA FISH」The Stageをはじめ数多くの作品で活躍する畑雅文。原作よりピックアップしたエピソードを舞台上に紡ぎ、原作に忠実に描き上げるという。
「世界は美しくなんかない。そしてそれ故に、美しい。」
2022年5月、キノとエルメスの新たな旅がはじまる―――!
舞台化に際し、原作者時雨沢恵一、演出家山本タカ、キノ役櫻井圭登よりコメントが到着した。
チケット公式先行は3月22日(火)12:00より開始となる。
コメント
原作者:時雨沢恵一
皆様こんにちは。原作者の時雨沢恵一です。
今回『キノの旅』が舞台になります!いろいろなメディアミックスに恵まれてきた『キノの旅』ですが、舞台化は人類史上初です!とても嬉しいです!「作っていいですか?」とお話が来た時、二つ返事でお答えしました。つまりは「イエス!」、そして「イエス!」です。
どんな作品になるのか楽しみで楽しみで、夜は美容と健康のためによく寝ていますが、とてもワクワクしています!
演出家:山本タカ
今作の原点となる小説『キノの旅』を読んだ時、短いエピソードの積み重ねによって少しずつ「キノの世界」を知っていく感覚は、まるで頭の中で新しい地図が広がっていくようにも思えました。
「キノの世界」は、我々の生きる現代世界と同じ様に、明確な善悪はなく、価値観のるつぼとも言える状態です。
今作では、ひとつひとつの国、風景、人々を美しく表現し、キノが見た世界を追体験できる様な舞台にしたいと考えています。
どうぞ、劇場で、「キノの世界」を味わっていただけましたら幸いです。
キノ役:櫻井圭登
舞台「キノの旅」でキノ役を演じさせて頂きます櫻井圭登です。
長く愛され続けている、この作品に携われる事が出来て光栄です。
キノの旅は沢山の国が存在し、それぞれの人の価値観、その人にとっての善、悪が存在し、本当に考えさせられる作品です。
どうか皆様、キノの旅を見届けて頂けたら嬉しいです。
宜しくお願い致します。