劇団papercraft第7回公演『世界が朝を知ろうとも』は、既に発表されていた情報に加えて、あらたにメインビジュアルとあらすじが解禁された。
新作公演は、とあるラブホテルを舞台にしたオムニバス作品で、3つのエピソードから構成される。今回発表されたあらすじには、「この世の中では、皆何かしらの社会奉仕活動をしています。なぜなら人間、存在意義を感じれなくなるとムシになってしまうからです。ムシというのは、虫のムシです」と記載があるように、存在意義を失った人間はムシになってしまうため、皆「社会奉仕活動」に従事している世の中での物語が描かれる。
キャストには劇団4ドル50セントの前田悠雅、花柳のぞみの他、劇団papercraft作品2度目の参加になる井上向日葵らが名前を連ねているとともに、シンガーソングライターの紫野が生演奏として参加している。
作・演出は、これまでの劇団papercraft全作品を手掛け、最近ではショートムービーにて映像監督としても活動の幅を広げる海路が務める。
発表されたキービジュアルには、前述の前田悠雅と、緒形りょうの二人が写し出されており、男と女役として劇中に登場する二人の関係性が注目される。
そして今回、オムニバス作品であるため、それぞれのエピソードごとに全5種類のキービジュアルが製作されており、今回発表されたものを除くとあと4種類、徐々に SNS 等での公開が予定されている。
一体どのようなものになっているのか、デザインも楽しみの一つとなっている。
連日、公演中止の報が流れてくるこのご時世で、なぜ演劇をやるのか。よく聞かれます。自分でもそう思います。ただ、やりたいからなんだと思います。やりたいからやる。それ以上でもそれ以下でもない、といった感じです。
意味があるのか、ないのかなんて、その前後の文脈が決めるものであって、現在進行形の自分にとってはそんなこと分かるはずもなく、ただただそんな意味のあるのか、ないのか、なんてことを物語で描けたらと思います。
ドアを眺めています。
ラブホテルのドアです。
この世の中では、皆何かしらの社会奉仕活動をしています。なぜなら人間、存在意義を感じれなくなるとムシになってしまうからです。ムシというのは、虫のムシです。
ソーシャル・サービスと呼ばれる、その社会奉仕活動は、多岐にわたります。
だからこそ、疲れたのでした。
ドアの数だけ、ドラマがあるとは言いますが、お互い他のドアでは何をしているかなんて、知っているわけもないのでした。