和太鼓が鳴り響く!“トムラウシ監獄”で繰り広げる数々のエンターテイメント 舞台「トムラウシ」開幕

2023.02.05

サスペンス要素のあるストーリーを軸にしたストレートプレイのお芝居に、《和太鼓の生演奏をフィーチャー》したエンターテイメント作品、舞台「トムラウシ」が2月4日(土)に東京・自由劇場で開幕しました。
「トムラウシ」は、小説家・劇作家・演出家・シナリオライターとして幅広く活躍する “秦建日子”が書き下ろすオリジナル舞台作品。国による不当逮捕が横行していたある日。人気絶頂中の国民的俳優・大和仁(石黒英雄)もまた、ありえない理由で逮捕されてしまうところから物語が始まります。裁判所から下された判決は、100年の強制労働の刑。大和は、脱獄不可能といわれる雪山の牢獄「トムラウシ監獄」へと送られてしまいます。トムラウシ監獄に収容されているのは、不当な理由で逮捕されている個性的な囚人たち。トムラウシ監獄には、監獄長である”ジョウスバエ・ウスグロ・カシワモチ“(角田信朗/宮迫博之:Wキャスト)や、音波悠馬(細貝圭)などの看守たちが囚人たちの前に立ちはだかります。「簡単に諦めてんじゃねえよ」という台詞と共に、「脱獄」を図ろうとする囚人たち。そこに現れる音波梨花(大湖せしる)・七海沙羅(伊藤純奈)・佐々木夢(山口真帆)という力強い女性陣にもご期待ください。また、看守の“南部広海”役として日替わりゲストが出演。俳優の小出恵介やYouTuberの相馬トランジスタなどが各々の個性を生かした看守を演じます。
劇中で鍵となる和太鼓の演奏、歌、ダンス、ラップなど、「トムラウシ」がお送りする様々なエンターテイメントを是非お楽しみに。

初日を迎え、脚本・演出の秦建日子、主演の石黒英雄からメッセージが届きました。

コメント

脚本・演出:秦建日子
「トムラウシ」作演出の秦建日子と申します。まだまだ、コロナ禍が終息したとは言えない状況の中、全員元気に初日を迎えられたことを安堵しております。今回、稽古をしながら、あえて今、演劇をやる意味についてずっと考えていました。今やることに意味がある。今やるのでなければ意味がない。そう胸を張れる作品でなければ、わざわざみんなで作る必要がない。そんなことを考えていました。それに対する、自分の答えが、この「トムラウシ」です。全員にドラマがあります。全員が主役です。たくさんの方に観ていただけたら嬉しいです。

大和仁役:石黒英雄
早く本番がやりたいと言う気持ちでした。皆さんに見て頂くのが仕事なので、とても初日を楽しみにしておりました。全身全霊で大和仁を演じさせていただきます。こんなのおかしい、事実と違うのにこんなことがあっていいの?そんな現実がたくさんある世の中そのメッセージ性が強い作品になっていると思います。大和仁の役を通して、観る側が何かを感じ取って頂けたらと思います。それと、大太鼓のソロパートは、とても楽しんで打っています。注目してください。秦建日子さんの素晴らしい演出と、個性豊かなキャスト、熱意あるスタッフに囲まれた舞台「トムラウシ」。「お芝居」、「和太鼓」楽しんでいただける仕上がりになっております。是非、期待してお越しください。

 

あらすじ

こんな理不尽な世界はおかしい。
あんたたちも、そのおかしさに気づいているはずだ――。
国による不当逮捕が横行していたある日。人気絶頂中の国民的俳優・大和仁もまた、ありえない理由で逮捕されてしまった。裁判所から下された判決は、100年の強制労働の刑。大和は、脱獄不可能といわれる雪山の牢獄「トムラウシ監獄」へと送られてしまう。
牢獄で同室となった個性的な囚人たち4人は、理不尽な状況を受け入れ、トムラウシ監獄で死を迎える覚悟を決めていた。
「俺は、ここで死ぬつもりはない」
先にある人生を自分の意思で選ぼうとする大和。生きる意味を掛けて、選んだのは――「脱獄」。
トムラウシ監獄をぶっ潰すために大和は立ち上がった。
彼らは無事にトムラウシ監獄を脱獄できるのか?
そして、彼らが本当に戦うべき相手とは・・・・・・。

 

舞台写真