今年2023年、お蔭様でPARCO劇場は開場50周年を迎えました。このPARCO劇場開場50周年記念シリーズの一環として、1月に続き、4月に「ラヴ・レターズ~2023 Spring Special~」を上演いたします。
本作「ラヴ・レターズ」は、近年日本で上演されることが多い朗読劇の先駆けとなった名作です。1989年にニューヨークで初演され、世界中で静かなブームを起こしていたこの作品を、PARCO劇場は1990年8月、いち早く日本初演し、以来33年間、継続して上演をしてきました。この間、年齢も個性も異なる様々なカップル、延べ514組(再演を含む延べ)が、一つの台本を読み続けています。
初演以来、翻訳・演出家として、本作品の立役者であり続けた青井陽治が2017年に逝去し、2018年からは藤田俊太郎が演出を引き継ぎました。ミュージカル「ジャージー・ボーイズ」(16,18,22年)、そして4月のPARCO劇場公演「ラビット・ホール」の演出などで、最も注目を集める演出家の一人である藤田俊太郎は、青井陽治の演出を大切にしながらも、「ラヴ・レターズ」の新たなページを紡いでいます。
俳優だけでなく芸人、声優、アーティスト、映画監督、アナウンサー、アートディレクターなど様々なキャスト、様々な組み合わせで、常に新たな感動を生み出す「ラヴ・レターズ」。 どうぞ引き続きご期待下さい。
50周年を飾る「ラヴ・レターズ」は、様々なジャンルで大活躍中の豪華な4組が競演!
「ラヴ・レターズ~2023 Spring Special~」には、PARCO劇場の50周年イヤーを飾る強力で、多彩なキャストが顔を揃えました。4月12日は、チャラ男キャラでブレイクし、テレビで見ない日はない大活躍中のりんたろー。(EXIT)と、2006年にミス・ユニバース世界大会で準グランプリに輝き、ファッション誌やTV等で常に華やかに輝く知花くららが登場。4月19日に出演するのは、「科捜研の女」にレギュラー出演するほか、ミュージカルでも人気の石井一彰と、若手女流噺家のホープと言われ、昨年真打昇進も果たした注目の落語家の蝶花楼桃花。4月21日には、「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-」や「アイドルマスター Side M」など話題作に多く出演し、歌手としても活動中の人気声優伊東健人と、無二の存在感でドラマや映画に引っ張りだこの筧美和子が登場。4月23日には、ミュージカル界での躍進がめざましく、「モダン・ミリー」への出演で第30回読売演劇大賞の優秀男優賞も受賞した廣瀬友祐と、宝塚歌劇団100周年を支えるトップスターとして君臨、退団後もミュージカルを中心に、ライブや映像作品でも大活躍中の柚希礼音が出演します。
コメント
演出:藤田俊太郎
りんたろー。(EXIT)さんと知花くららさん。
石井一彰さんと蝶花楼桃花さん。
伊東健人さんと筧美和子さん。
廣瀬友祐さんと柚希礼音さん。
心ときめく魅力的なカップルの誕生をとても嬉しく思います。繊細な手紙の肌触りや優しさ、アンディーとメリッサの魂をリハーサルの時間で大切に創っていきたいと思います。手紙に込められた親愛、ここにいないあなたへ、そしてずっとそばに居続けているあなたへ。アメリカで暮らした男女の50年間に渡る真実の愛と素晴らしい言葉の交歓を、観客の皆様へお届けします。開場50周年を迎えたPARCO劇場でお待ちしております。
りんたろー。(EXIT)
このような歴史あるエンターテイメントに携わらせてもらえる事を光栄に思います。SNSやアプリケーション等で容易に繋がれてしまうこのご時世、一方で謎のウイルスが人と人との繋がりを断ち切ってしまったこのご時世。「手紙」というツールを軸にして今、人に何を届けることが出来るだろうか。自分自身もパートナーと出会い結婚というものを経てアンディーという人物とどうやって溶け込んでいくのか今から楽しみであり、大きなチャレンジでもあります。是非お越しください。
知花くらら
手紙には、書き手の体温と息遣いが滲んでいるような気がします。その時の心を、直筆で送る美しい贈り物。りんたろー。さんとご一緒させて頂くのは初めてですが、ともにどんなラブストーリーを紡げるのか、とても楽しみにしております。
石井一彰
憧れていたこの作品に関わることができ嬉しいです。たくさんの方々が挑戦し作り上げてきた「ラヴ・レターズ」。青井陽治さんをはじめとする多くの方の想いがつまったこの歴史ある作品に誠実に向き合い、演出の藤田さんそして共演させていただく蝶花楼桃花さんと新たな1ページを作れるように頑張ります。よろしくお願いします。
蝶花楼桃花
ラヴ・レターズ大好き!何度、客席から拝見したことか。男女が座って手紙を読む、シンプルな物語。同じ文章だからこそ無限の可能性が生まれる。落語に似てるかも!? 高座では何人もの登場人物をひとりで演じる私が、今回はメリッサだけになれるなんて!私にとっての非日常に、今からワクワクしています。石井一彰さんのアンディとともに、メリッサとして生き抜きます!
伊東健人
演劇、朗読好きの多くの方が触れたことのある、または存在を知っているであろう「ラヴ・レターズ」。今回出演が叶って本当にワクワクしています。初めましての筧美和子さんと、まさに一期一会の、奇跡のような舞台になるのではないでしょうか。僕も愛というものが何かを知るにはまだまだ青い人間ではありますが、僕なりの精一杯の愛を、観劇される皆様に伝えられるように務めます。よろしくお願いいたします。
筧美和子
これまでたくさん上演されてきた「ラヴ・レターズ」に出演できること、とても嬉しいと同時にすごくドキドキしております。手紙はまごころが籠る不思議なものだと思います。伊東健人さんとどんな風に2人の世界を紡ぐことが出来るのかとても楽しみです。アンディーとメリッサ。2人の愛が溢れたりこぼれたりしたらいいなと、わくわくしています。
廣瀬友祐
不朽の名作、歴史ある朗読劇「ラヴ・レターズ」に出演させて頂くことへ感謝と喜びを感じています。演出家の藤田俊太郎さんとの新たな出逢いにも感謝します。
ご一緒させて頂く柚希礼音さんと共にどんな手紙の向こう側へ行けるのか今からとても楽しみにしてます。足を運んで下さるお客様の心に触れますように。
柚希礼音
500 回以上の上演を重ねてきた「ラヴ・レターズ」にまさか自分が出演させていただく日がくるとは。非常にドキドキしております。今回、私にとって初めての朗読劇になります。動きに頼らないで物語を伝える、とても大きな挑戦ですが、ずっとご一緒させていただきたかった演出の藤田俊太郎さん、とても頼りにしている廣瀬友祐さん、やっと念願叶ってお芝居で共演ができ、嬉しいです。そして初の PARCO 劇場。初めて尽くしです。是非とも今回、思い切って飛び込んでみたいと思っています。1 日だけではありますが私も楽しみながら、皆様に素敵な時間をお届けできるよう頑張ります。宜しくお願い致します。
手紙で綴られる2時間のドラマがあなたを感動で包みます。
舞台にはテーブルと二脚の椅子。並んで座った二人が、手にした台本を読み上げるだけの2時間。大掛かりな仕掛けも、目をひく照明や音響もない、このシンプルな舞台が、これほど見るものをとらえてはなさないと、誰が想像できたでしょうか。 俳優によって、観客によって、同じ作品とは思えないほど全く新しく生まれ変わる舞台。世代、年代、個性に応じて全く新しい「ラヴ・レターズ」が誕生します。俳優が身体的演技を行なわないゆえに、一層その声と姿に彼等の演技を超えた真情がほとばしるのを目の当たりにし、観客は新鮮な感動を分かち合うのです。
Story
かけがえのないあなたへ贈る、リーディングドラマ
男と女二人だけ
手紙を書き手紙を読む・・・
今夜あなたもラヴレターを書きたくなるでしょう。
幼馴染のアンディーとメリッサ。自由奔放で感覚人間のメリッサ。真面目でいつも何かを書いているアンディー。思春期を迎えて彼らは一番近い異性としてお互い十分相手を意識しはじめる。しかし、ついに決定的に結ばれるチャンスを迎えた夜、二人は友達以上にはなれない自分たちを発見する。大学を出た二人はそれぞれ結婚し、まったく別の道を歩き始める。海軍を経て法曹界に入り上院議員まで登りつめるアンディー。アートの道に進んだものの行き詰まって精神的破綻をきたすメリッサ。久しぶりに再会した二人は別々に過ごした日々を取り戻すかのようだった。しかし・・・。