©P98-23・『HUNTER×HUNTER』THE STAGE製作委員会
原作の世界観がどう表現されるかワクワクしている!
「週刊少年ジャンプ」で現在も連載中の大人気漫画『HUNTER×HUNTER』が新たに舞台化され、この5月に東京・天王洲 銀河劇場にて上演される。今回の舞台では、主人公ゴンが仲間となるキルア、クラピカ、レオリオに出会い、ハンターになるための過酷な試験に立ち向かう〈ハンター試験編〉と、イルミによって家に連れ戻されたキルアをゴンたちが助けに行く〈ゾルディック家編〉が描かれる。キルアの兄で暗殺一家ゾルディック家の長男イルミを演じる上田堪大は、今作の出演が決まって初めてアニメを観て
「少年の夢が満ち溢れている物語で、子どもの頃に観ていたら、自分の人生が変わっていたかもしれないと思うほどハマっちゃいました」と明かした。「アニメを観ていて、僕が演じるならイルミだなと、自分でも納得しました。自分に任せられたということはそういうことだなと感じて、覚悟を持ってやろうと思いました」
自身が演じることになるイルミという人物の魅力をどう感じているのか?
「飄々としていて読めない人であるところ。あとは、弟のキルアに対する屈折した愛情ですね(笑)」
役作りについては、「2.5次元作品はどれでもそうですが、原作のキャラクターというひとつの正解があるので、それをしっかり押さえた上で、僕にしかできない表現を加えたら、どういう化学反応が起きるのかを大事にしています」と話し、さらに驚いたのは役柄に合わせて体型を作るということ。
「体重を12キロ増やしたり、1カ月で9キロ絞ったりすることもあります。そこに関しては、ここ数年こだわってやってきたので、誰にも負けたくないところかもしれません。イルミのポイントは二の腕なので、できる範囲で頑張ります」
解禁されたキャラクタービジュアルもかなり話題になっている今作だが――。
「自分でいうのもあれですけど、似てるなって思います(笑)。仲のいい演出家さんも『あまりにも似てて感動した』とLINEをくれました。出演者全員かなりクオリティが高い仕上がりなので、重要な第一関門はクリアしたんじゃないかなと」
そんな魅力的な共演者の中でもとくに気になるのは、やはりキルアだという。
「気になるのはキルア。愛する弟役の阿久津仁愛くんですね。まだお会いしていないんですけど、情報解禁になってすぐに僕のツイッターをフォローしてくれたので、その時点でもう愛があります。原作では煙たがられる兄ですけども、役者同士では慕われるように頑張りたいなと思ってます(笑)。あとは奇術師のヒソカ役の丘山晴己さんのぶっ飛んだ感じを存分に味わいたいです」
最後に改めて意気込みを聞いた。
「原作の世界観が板の上でどう表現されるのか、僕自身もワクワクしています。原作ファンの方々の期待にも応えられるように、演出家さんはじめスタッフと出演者一致団結して、どんな舞台を創りあげられるのか楽しみつつ、稽古に励んで、本番に向けて頑張っていきます。ぜひ、劇場に足を運んでいただいて、生の舞台を楽しんでいただけたら幸いです」
インタビュー&文/井ノ口裕子
※構成/月刊ローチケ編集部 3月15日号より転載
掲載誌面:月刊ローチケは毎月15日発行(無料)
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【プロフィール】
上田堪大
■ウエダ カンダイ
’88年生まれ。’13年の初舞台以降、舞台を中心に活躍。主な出演作はMANKAI STAGE『A3!』シリーズなど。