撮影:飯野高拓・飯野哲郎
ダンスエンターテインメント集団「梅棒」の遠山晶司による企画公演”遠山ドラマティア”シリーズ第2弾『C’est Promis(セプロミ)』が10月5日(木)に開幕する。
“遠山ドラマティア”は、梅棒のメンバーで演出家・振付師としても活躍する遠山が脚本・演出・振付を手がけるシリーズ。2021年に上演された第1弾『Fight For F』に続く本作は、福岡県筑後市に語り継がれる「羽犬伝説」を元にしたオリジナルファンタジー作品で、戦国時代と現代というふたつの時代で交錯していく運命と思惑や、かつて交わした約束の行末を描く。出演は、鶴野輝一(梅棒)、古谷大和、原田樹里(キャラメルボックス)ら全19名。
開幕に際し、脚本・演出・振付の遠山、主演の鶴野、古谷、原田のコメントをお届け!
■遠山 晶司[梅棒](脚本・演出・振付)
今回が第二弾となる遠山ドラマティア。
前作より“寒暖差“を多くつけた作品になりました。とっても楽しく盛り上がれるシーンもあれば、悲しいシーンもあります。そして、浅はかかもしれませんが“誰かを想う気持ち“に希望を託し、みんなで汗水垂らして作品を作り上げました。
お客様の心を打てるよう、一同心を込めてお送りしますので、是非楽しみにしてて下さい。
■鶴野 輝一[梅棒]
遠山晶司のやりたい事、見たい景色。
そこに1人1人が向かっていったセプロミ。
見た後にあの役はもしかしたらこういう感情だったのでは。
じつはああいう設定だったのでは。
あの人は一体どうなってしまったのか。
もしかして、、、
と沢山想像してください。
それが遠山ドラマティア。
いざ、開幕です。
■古谷 大和
今回、脚本と演出を務めてくださる遠山さんとは、これまでいくつかの作品で一緒に仕事をさせていただいたことがありました。
遠山さん自身の柔和で優しい人間性と、心の中にあるとても情熱的でロマンティックな部分がとても素敵な方だと尊敬しており、今回の遠山ドラマティアのお誘いに対して、迷いなく出演したいと思いました。
稽古合流が遅れる形になるがそれでも良いですかと返事をすると「大丈夫」と力強く仰ってくださいました。
僕の踊りのレベルもお芝居も知っている遠山さん、
後に、脚本は僕が参加が遅れても大丈夫な範囲で構成していることがわかりました。
遅れて参加した稽古場、とてつもない衝撃だったんです。
集まった出演者がみんなトップレベルの技術を持っていて。
身体を駆使して表現する様も、台詞を操り掛け合う姿も、重なり合った火花が美しくて、稽古場が常に眩しかった。
こんなにも輝いているのに遠山さん含め振付のYOUさん、プロデューサーの天野さん、キャストもみんな最後の最後まで全力で高みを目指していた。
僕は稽古場の経過なんてお客様には関係ないと思いますし、普段言及しないんですが、そのくらい綺麗だったんです。
この夏最後の、花火のような作品です。
全員が遠山ドラマティアのこの物語をより綺麗なものにしようと夜空に舞い上がって輝くような。
僕は、共演者の皆様のように綺麗に輝く技術はないけれども、せめてそこに残る煙のように。
物語の匂いと思い出をお客様に残せるよう尽くします。
劇場でお待ちしております。
■原田 樹里[演劇集団キャラメルボックス]
遠山さんが描く壮大で美しく優しい物語に、みんなで情熱を持って生命を吹き込みました。
言葉以上に物語るダンスと殺陣と、個性豊かなキャストの芝居。
それぞれが刺激しあい高め合って、舞台上では素敵な化学反応が起きています。是非、劇場で目撃してください!