演出:五戸真理枝×6組の男女が回替わりで贈る“普遍的な愛の物語”
リーディングアクト『メモランダムNo.136』
話題のリーディングアクト、いよいよ開幕!
2023年12月16日(土)に東京・紀伊國屋ホールにて初日を迎えるリーディングアクト『メモランダムNo.136』。上演に先駆け、関係者向けのゲネプロが行われました。
リーディングアクト『メモランダムNo.136』は、フランスの脚本家、ジャン=クロード・カリエールの「L’ AIDE MEMOIRE」を原作に、2022年「第30回読売演劇大賞」にて、最優秀演出家賞を受賞した文学座の五戸真理枝が演出を担当。綾凰華、宇佐卓真、小山内花凜、佐奈宏紀、汐谷友希、瀧澤翼(円神)、野本ほたる、別府由来という個性豊かなキャスト陣のなかから2人が回替わりで出演することも注目を集めています。
〈リーディングアクト〉とは、朗読劇と同じく手元に台本を持ちながら、ストレートプレイのように演技や演出を行うというもの。今回の『メモランダムNo.136』は、舞台となるパリのアパートの一室に、スザンヌという女性が訪ねてくるところからスタートします。フェランという人物を探してこの部屋にたどり着いたという彼女から「ここで休ませてほしい」と告げられた家主のジャン=ジャックは、スザンヌを出ていかせようと説得。するとスザンヌは彼の話をするりと変えていき、部屋に居座り続けることになります。過去に多くの女性と関係を重ねながらも心惹かれることのなかったジャン=ジャックが、スザンヌとの対話や衝突を通して、自身の考えや相手に望むもの、言葉の受け取り方が変化していく――。4日間という短い期間中に繰り広げるウィットに富んだ会話、徐々に打ち解けていくなかで見える感情の変化や恋愛心理を、ぜひ劇場でお楽しみください。
◆あらすじ◆
舞台はパリにあるアパートの一室。この部屋の主ジャン=ジャックが出勤するために身支度をしているところへ、女が尋ねてくる。「フェランさんはこちらですか?」ジャン=ジャックは自分はフェランではなく、この辺りにフェランという名は聞かない。と説明するのだが。女はスーツケースを部屋に持ち込み、しばらく休ませて欲しいと懇願する。出ていってもらおうと必死に説得するジャン=ジャックなのだが。小さなアパートで繰り広げられるたった4日間の物語の中に、人と人が出会い、衝突し、許しあい、慕いあい、焦がれ、別れを恐怖する、幾つもの愛の局面が軽快なタッチで描かれています。これはミニマムでいて果てしない、普遍的な愛の物語です。
舞台写真