音楽劇『瀧廉太郎の友人、と知人とその他の諸々』 兼崎健太郎 インタビュー

 

         kanesaki

明治時代、新しい時代の日本の音楽を作った男たちと、

それを取り巻く面々がおくる、ハートフルなドラマ

 

2014年1月の初演から1年。

前回に引き続いて原田優一さん、和音美桜さん、佐野瑞樹さんの出演に、

新垣里沙さん、白又敦さん、兼崎健太郎さんが加わり草月ホールに帰ってきます。

今回、瀧廉太郎役である兼崎健太郎さんにインタビューしました。

 

瀧廉太郎といえば、日本が世界に誇る作曲家の一人かと思いますが、率直にこの役のオファーがあった時の心境はどうでしたか?

兼崎「もちろん嬉しかったですが、難しい芝居になりそうだなって思いました。どれくらいの時代背景なんだろうと考えました。」

 

この作品が持つ魅力は一体何だと思いますか?

兼崎「心が温まる、とても優しい作品だと思いました。生きることや、頑張ることを後押ししてくれるような作品だと思います。日本歌曲を改めて色んな方に思い出してもらえるし、日本の音楽をこういった人が引っ張ってきたという所を知ってもらえますよね。」

 

演じる瀧廉太郎は、どんな人として捉えていますか?

兼崎「弱くも、正直に懸命に生きた人だと捉えています。」

 

演じる上で心がけたいことはなんですか?

兼崎「当時の時代背景や、どんな生活をしていたか。そういったことが芝居に繋がると思う。音楽に対して執着と、生きることへの絶望感を大切にして演じたいです。感情を内に秘めて、マグマの様にフツフツしているような部分に表れていくと思います。」

 

共演者や演出の板垣さんの印象は?

兼崎「佐野さんとは数年振りの共演で、僕が大好きな役者さんで楽しみです。演出の板垣恭一さんは、全ての役の感情をしっかりと理解されていて、感情の作り方など、とても繊細なお芝居を求める方です。リアルな感情を皆さんにお芝居で常にぶつけていきたいですね。」

 

この音楽劇では瀧廉太郎の日本歌曲を存分に味わうことができます。兼崎さんにとって、日本歌曲の魅力はなんだと思いますか??

兼崎「一度聞くと頭に残って口ずさんでしまう様な所かな。歌う上では子供の頃を思い出して無心で歌おうと心がけています。」

 

最後に一言お願いします!

兼崎「幅広い年代の方に観てもらえる、そんな作品だと思います。子供の頃に絶対に耳にしたことがある歌が出てきたり、笑えるシーンもありますし、観た後に勇気をもらえる作品です。興味本意でも観に来てもらえれば後悔させない作品にしたいと思います。」

 

 

兼崎健太郎_2

Profile

兼崎健太郎 かねさき・けんたろう

1984年6月2日生まれ。山口県出身。特技は料理、書道2段。2006年ミュージカル「テニスの王子様」真田弦一郎役でデビュー。以降、舞台では「夢をかなえるゾウ」井沢役、「テンペスト」黒龍役、「今日からマ王」グウェンダル役、「HUG~ステレオサウンズ」、「逆転裁判」主演/成歩堂龍一役などがあり、映像としてはTVK他「戦国鍋TV」、MX「テリー伊藤の世界のタビセツ」、映画「刺青~背負う女」、2015年主演映画「浅草探偵物語」が公開予定となっている。