初日を間近に控え、Dステ17th「夕陽伝」の公開稽古、囲み取材が行われた。
多くの報道陣を前に、台詞が飛び交う緊迫したシーンや、殺陣の多い見どころ満載な場面を中心に公開され、
稽古場で距離が近いこともあり、驚くほどの迫力だった。
大和朝廷の時代、豪族の長・凪大王(ナギノオオキミ)と、その息子たち海里(カイリ)、都月(ツヅキ)を中心に物語は進む。
時が流れ、彼らの国も安泰ではなく、勢いを持った部族の台頭に脅かされる。
国の存亡をめぐる様々な思惑は兄弟をも巻き込み、また、幼なじみの陽向(ヒナタ)の政略結婚も絡んで、生死をかけた争いの日々へと突き進んでいく。
父である王に山本亨、二人の息子には瀬戸康史と宮﨑秋人が扮する。兄弟の幼なじみには、初舞台の小芝風花が挑む。
役者デビューして10年目を迎えた瀬戸は「殺陣が200手くらいあって生傷が絶えない。チームワークで乗り越えていく」と
意気込みを語った。また、演劇の魅力は「舞台上の空気感と、客席の空気感が合わさってできあがるところ」とも話し、
舞台にかける気持ちの強さを感じさせた。
宮﨑はD-BOYSに加入して初めての舞台にして、念願のDステ出演。瀬戸との初めての共演に
「プレッシャーはありますが、先輩・後輩関係なくやるだけ」と頼もしい。
Dステ12thの「TRUMP」も手がけた末満健一による、古代日本の神話を下敷きにした脚本は、
骨太な物語でありながら、親子、兄弟、男女といった人間関係に関わる心情を細やかに追っている。
「AZUMI」など数多くの作品を演出している岡村俊一が、ともすると重々しくなりがちな内容を、
華やかで躍動的、エンターテインメント作品として楽しめる舞台に作り上げている。
稽古場でさえ感じる勢いや熱さが、劇場空間でどのようにパワーアップして届けられるのか、初日が待ち遠しい。
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