今や“若手俳優の登竜門”とされている、ミュージカル『テニスの王子様』。2003年春に1stシーズンが誕生、7年の月日を経て2010年5月にそのシーズンが幕を閉じてからもなお、2ndシーズン、3rdシーズンと、その人気は衰えることを知らない。
今回開幕したばかりの「3rdシーズン 青学(せいがく)vs 六角」は、2014年11月にスタートした3rdシーズンの5本目の本公演。これまでに「不動峰公演」、「聖ルドルフ公演」、「山吹公演」、「氷帝公演」の本公演に加え、各校ごとの魅力を堪能できる「TEAM Live」、「コンサートDream Live」を成功させてきている。
前作の「青学 vs 氷帝」で青学8代目のキャストが卒業し、今回の公演より新青学が始動。新青学は12名、六角は7名という19名の新キャスト、そして氷帝キャストを加えた総勢28名がフレッシュな新風を巻き起こす。
関東大会準決勝に進んだ青学。その前に立ちはだかるのは、全国レベルの実力を持つ千葉の古豪・六角中。顧問手製の木製ラケットを使用していることもそうだが、明るさが特徴の強豪校。3年の首藤聡はミュージカル初登場のキャラクターということもあり、今回の座組に期待をしているファンも多いことだろう。この決勝を前に、部長手塚がケガで不在になることが分かり、その大きな穴を埋めるために青学部員が一丸となって挑む熱のこもった姿は、六角の明るさと対をなしていてとても印象的だ。また、今回直接の対決はなかったチーム氷帝もその存在感で舞台にしっかりと爪痕を残している。
8曲の新曲をお披露目し、約1時間55分の2幕構成で上演された公開ゲネプロは、終始キラキラと眩しいほどの若さと爽やかさと熱量を迸らせ、さすがのテニミュの貫禄と魅力を感じさせてくれる公演となった。
その後行われた囲み会見でも、その前評判を裏切ることのない、フレッシュさと爽やかさとアツさが弾けていた。
囲み会見に登場したのは、越前リョーマ役の阿久津仁愛、手塚国光役の宇野結也、葵剣太郎役の矢代卓也、佐伯虎次郎役の二葉 要の4名。公演に向けて意気込みを語った。
チーム新青学から、阿久津は「今回、新青学としての初公演となるので、何事にも全力で取り組んでいきたい」、宇野は「新たなメンバーでの公演なので、フレッシュな気持ちで全身全霊、一公演一公演頑張ってまいります」と初々しくコメント。
そしてチーム六角からは、矢代が「六角中のパワー、情熱、そして笑顔を届けられるような公演にしたい」、双葉は「氷帝公演とは違って、六角公演は、温かさや明るさが重要となると思うので、存分に発揮して皆さんを笑顔にしたい」と新青学の二人とはまた違う初々しさで公演の雰囲気を伝えてくれる明るいコメントが飛び出た。
公演の見どころについて、阿久津は「この六角公演では、生意気で負けず嫌いのリョーマがプレッシャーを感じるシーンがあるので、そこでリョーマの気持ちになってもらえたら」と語ると、宇野は「六角公演はとても明るく楽しい公演なのですが、私部長不在という中で、各々が新たな壁にぶつかって、それに立ち向かって乗り越えようとする姿が印象的だと思うので、そこを楽しみに観ていただきたい」と部長らしく全体を評価。
一方で矢代が「六角中には新キャラクターの首藤聡が加わり、日替わりネタもあるので、日々違う六角公演を楽しんでいただけたら」と六角中サイドの見どころについてコメントすると、双葉は「今回は新曲が8曲も入っていますので、今までテニミュを支えてきてくださったファンの方々にも新鮮な気持ちで楽しんでいただけると思う。試合も臨場感を出せるように精一杯練習してきたので、ぜひ観て欲しい」とトータルの見どころを語るなど、チームワークはバッチリのようだ。
最後にファンへメッセージをコメント。
双葉 六角公演は、楽しさや明るさがキーポイントだと思います。僕たちは楽しむ準備は万端なので、その気持ちをお客さまと共有して、最高に、全公演を笑顔で帰れるようにしたいと思います。
矢代 さえさんと被っちゃうんですが、六角公演は楽しいがモットーだと思うので、皆さん、遠くにいる一人ひとりに笑顔を届けられるような公演にしていきたいと思います。ぜひ皆さん楽しんでください。
宇野 この舞台に立てることがとても嬉しいです。新たなメンバーでこの3rdシーズン、この舞台をもっともっと盛り上げられるように、全身全霊頑張ってまいります。
阿久津 稽古や合宿で学んだことを、しっかりと全力で尽くし、8代目の古田一紀さんが言っていた、『一公演一公演熱を持って』という言葉を意識してしっかりと頑張っていきたいと思います。ぜひ…
さすがに今回が初舞台、しかも初主演となることもあり、囲み会見に緊張をしたのだろう。思わず詰まり、固まってしまった阿久津を、宇野が優しく背後からサポート。その後「ぜひご期待ください!」と阿久津も笑顔を取り戻したのが印象的だった。
「ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 青学(せいがく)vs 六角」は、TOKYO DOME CITY HALLにて12月25日(日)まで、その後、大阪、愛知、宮城、福岡公演を経て、凱旋公演として東京にて上演される。
【公演情報】
©許斐 剛/集英社・NAS・新テニスの王子様プロジェクト
©許斐 剛/集英社・テニミュ製作委員会
ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 青学(せいがく)vs 六角
【東京公演】
2016年12月22日(木)~12月25日(日)
TOKYO DOME CITY HALL
【大阪公演】
2016年12月30日(金)~2017年1月8日(日)
大阪メルパルクホール
【愛知公演】
2017年1月20日(金)~1月22日(日)
日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール
【宮城公演】
2017年1月28日(土)~1月29日(日)
多賀城市民会館 大ホール
【福岡公演】
2017年2月3日(金)~2月5日(日)
キャナルシティ劇場
【東京凱旋公演】
2017年2月9日(木)~2月12日(日)
TOKYO DOME CITY HALL
原作:許斐 剛『テニスの王子様』(集英社 ジャンプ コミックス刊)
オリジナル演出:上島雪夫
演出:本山新之助
音楽:佐橋俊彦/坂部 剛
脚本/作詞:三ツ矢雄二
振付:本山新之助/上島雪夫
出演: <青学(せいがく)>
越前リョーマ役 阿久津仁愛/手塚国光役 宇野結也/大石秀一郎役 松村 優/不二周助役 定本楓馬/菊丸英二役 永田聖一朗/乾 貞治役 加藤 将/河村 隆役 鈴木雅也/桃城 武役 吉村駿作/海堂 薫役 牧島 輝/堀尾聡史役 相馬眞太/加藤勝郎役 奥井那我人/水野カツオ役 畠山紫音
<六角>
葵 剣太郎役 矢代卓也/佐伯虎次郎役 二葉 要/黒羽春風役 陽向謙斗/天根ヒカル役 坂垣怜次/樹 希彦役 高木眞之介/木更津 亮役 佐藤祐吾/首藤 聡役 千葉冴太
<氷帝>
跡部景吾役 三浦宏規/忍足侑士役 井阪郁巳/宍戸 亮役 小早川俊輔/向日岳人役 北乃颯希/芥川慈郎役 田村升吾/滝 萩之介役 山﨑晶吾/樺地崇弘役 八巻貴紀/鳳 長太郎役 渡辺碧斗/日吉 若役 内海啓貴
チケット料金:6,000円(全席指定/税込)
★詳しいチケット情報は下記ボタンにて!