坪倉、谷田部、杉山の3人が揃って3年半ぶりにトーク&ネタライブを開催!
近年はそれぞれがドラマ出演し、俳優としても活躍するなど、芸の幅を広げてきた3人。
一説には不仲説(!?)も囁かれているが、今回のライブではその真相も語られるとか……!?
いったいどんなトーク&ネタが飛び出すのか?
デビュー時の楽しさを取り戻したという3人に話を聞いた。――トーク&ネタライブ『HOME GROUND』を開催されるそうですが、トークライブは久しぶりだとか?
坪倉「コントライブはやっていたんですが、トークライブは3年半ぶりですね」
谷田部「そんなにやってなかった?」
杉山「思ってた以上に時間が経ってましたね」
――久しぶりだけにどんなトークの内容になるのか気になります。
坪倉「3年半も空いちゃいましたからね。まず、なぜこんな期間が空いたのかの説明と謝罪をしなければいけないと思っています。すべては僕と杉山の仲が悪かったせいです」
杉山「おいっ!」――そうだったんですか?
谷田部「詳しくはネットで調べて貰うとして(笑)、じゃあまずそこらへんの詳しい話からはじめようか」
杉山「スタートから謝罪すんの? 何があったか知らないお客さんは困っちゃうだろ?」
坪倉「今の時代、説明責任をちゃんと果たさないといけないでしょ。お客さんと谷田部にどっちが悪かったか判断してもらうところからだよ」
谷田部「そうだね。そこで納得して貰って、最終的に3人で抱き合おう」
杉山「負けた側は抱き合いづらいけどな!」
谷田部「そこはちゃんと反省して、切り替えて頑張っていこうよ」――いきなり荒れそうですね(笑)
坪倉「実際、お互いのことで知らないことも多いんですよ。この3年半、杉山がどういうことをしていたのかも知らないし。会ってはいるんだけど、改めて話したりはしていないんで」
杉山「それはありますね。人から聞いて、そんなところに行っていたんだ? ってことがあります。それはオレも知りたい」――そう考えると3年半って長いですね。
坪倉「谷田部に子どもも生まれてますからね。そうだ、いっそのことライブに出せばいいじゃん?」
谷田部「え!? 息子をステージに?」
坪倉「全然アリでしょ。一応、僕のなかでは谷田部の子どもまでは“我が家”だと思っていますから」
谷田部「あ、子どもも“我が家”なんだ(笑)」
坪倉「ただ、嫁はまだ認めてないけどね」
杉山「認めてやれよ!結婚してんだからさ!一応、名字も谷田部なんだからさ!」
坪倉「嫁と杉山は同じくらいの距離感だから」
杉山「俺もそこかよ!初期メンバーだろ!そもそも息子は喋れるの?」
谷田部「けっこう喋るよ。2歳半だからね。うちの息子はゆんぼだんぷの〈……ぽっちゃん〉ってネタとか、お相撲さんのお腹のタプタプとか大好きだから杉山を見たらゲラゲラ笑うかもしれない」
杉山「太っている人が好きなんだね」
坪倉「そういえば杉山は谷田部の息子を一度も抱っこしてないんじゃない?」
杉山「(抱くのが)怖いんだよ、落っことすかもしれなくて」
坪倉「まあ、蹄が引っかかるからな」
杉山「蹄はねえよ! 豚じゃないんだから!」■3ヶ月に1回やっていきたいと思っています。
――めちゃくちゃ楽しいトークになりそうですね。しかも新作コントもやられるんですよね?
坪倉「『HOME GROUND』って企画は、僕らが毎年やっていたトークライブの企画名だったんですけど、今回からリニューアルして、トークだけじゃなくて新作コントも混ぜて3ヶ月に一回やっていこうと思っています」
谷田部「ここらで我が家もリフォームして力を入れていこうかなと」
坪倉「今までは単独ライブをやるにしても、けっこうテレビのネタ番組を意識して作ったり、『キングオブコント』とか賞レースを意識していたところがあったんですけど、今はいい意味で、好きなことをやったらいいんじゃないかという心境になってきました。ちょっとここ数年……正直なところネタ作りはサボってたんで」
谷田部「新しいネタでもう一度、自分たちでやってみようと。そこから久しぶりに3人で集まってネタ作りをしました」――新作コントの手応えは?
坪倉「今回は僕らが単純にやりたいネタだけをやるって決めたので、最新作は某ドラマのパロディコントです」
――なんとなく想像はつきますけど。坪倉さんも出演されている下町を舞台にしたドラマですか?
坪倉「『東京ラブストーリー』かも知れないですよ?」
谷田部「世代ですからね。『SUITS/スーツ』かも知れません」
杉山「そこはライブで確認して欲しいですね!」
――ライブならではのコントが見れそうです。
谷田部「今、できている新作コントはパロディなんで、賞レースとかでやるようなネタではないですし、クオリティの高さでみんなをびっくりさせるタイプでもありません。単純に自分たちがやっていて楽しいことをネタにしたんです」
坪倉「かといってテレビに出たくないわけじゃないですけどね(笑)。もともと僕らが最初にテレビに出るようになった下ネタも、〈よし、このネタでテレビ出るぞ!〉と思って作ったわけじゃないですからね」
――坪倉さんの下ネタを杉山さんが〈言わせねえよ!〉と突っ込む、“我が家”の代名詞ネタは、確かにテレビ向けではないかも知れません。
坪倉「あのときは僕のなかで下ネタをやるのがめちゃくちゃ流行ってて、舞台でやるのが単純に楽しかったんです。お客さんも笑ってくれるし、好きだからやっていただけ。そうしたら、そのうちにテレビから誘われるようになって。今はそのときの気持ちに近いです」――原点回帰のようなモードなんですね。
坪倉「そうですね。なにか新しいものが生まれればいいなと。それにライブなんでスベってるところも見られるのも見どころです(笑)」
谷田部「ああ、それはライブならではだね」
坪倉「良くも悪くもスベったところをどう面白くフォローしていくかもライブの醍醐味です。スベる前提になってますけど」
谷田部「たまに坪倉がスベり続けることがあるんですよ。営業で着物の会に呼ばれたことがあるんですけど、お客さまは全員、品の良いおばあさまばかりなのに、坪倉がずっと下ネタを言い続けてスベり続けてるんです。それを見たらだんだん笑いが止まらなくなってきて。で、後ろを見たら杉山も笑ってて」
――ツッコミの杉山さんまで笑っちゃったら、誰が突っ込むんですか?
杉山「坪倉は一生懸命、やり切ろうとしているんですけど、谷田部が笑ってるんですよ。それを見たらオレもおかしくなってきて。あれはライブならでは出来事でしたね」――今回、チケット料金も2000円とリーズナブルですし、はじめてお笑いライブを見る人も足を運びやすいですよね。お笑いライブの臨場感を体験して欲しいですね。
谷田部「はい。料金は安く設定しました。気楽な気持ちで遊びに来て欲しいので」
杉山「そうそう。別にトークのときとか喋っててもいいですしね」
坪倉「スマホのアプリやったり、ラインしててもいいです。ただ、コントだけはちゃんと見てほしいですけどね!」
杉山「僕らも全員、40歳を超えて、いい意味で肩の力が抜けているので、それを踏まえたネタだったりトークになると思います」
坪倉「気楽に来て貰って、俺たちのことは厳しい目で見てほしいね」
杉山「厳しい目で見られるの? そこは優しい目で見て貰おうよ」
坪倉「ファンの方は優しいので、何年かぶりにライブをやるっていっても来てくれるんですけど、まず、『HOME GROUND』を今後も続けていいのかってところも含めてジャッジして貰いたいですね。きっと、ライブをやらない期間があったことへの怒りや悲しい気持ちもあったことでしょう。その気持も受け止めて、僕らは次がないくらいの気持ちでやります(笑)お客さんから合格点をいただきたいと思います!」
取材・文/高畠正人
写真/ローチケ演劇部員