スーパー歌舞伎『ヤマトタケル』四都市公演のグランドフィナーレ開幕!中村隼人&市川團子&中村壱太郎&中村米吉が博多座前で初日鏡開きを開催!

1999年、「芸どころ・博多」の新たなシンボルとして誕生した博多座。開場以来、歌舞伎やミュージカル、宝塚歌劇をはじめ歌手による座長公演やコンサートなどあらゆるエンターテインメントに対応できる演劇専用劇場として九州を始め全国にも劇場のファンは多い。そんな今年25周年という記念イヤーである博多座で、10月8日(月)に開幕したスーパー歌舞伎『ヤマトタケル』。同日の朝、本作に出演する若手歌舞伎俳優、中村隼人・市川團子・中村壱太郎・中村米吉が、25周年イヤー記念セレモニーとして開催される鏡開きのために集結!小雨まじりの中、彼らを一目見ようと多くのファンも詰めかけた。

左から)中村米吉、市川團子、中村隼人、中村壱太郎

博多座正面入り口階段に施されたスーパー歌舞伎『ヤマトタケル』の文字。大きな声援が飛び交うなか、笑顔で手を振って登場した中村隼人・市川團子・中村壱太郎・中村米吉。

まずは隼人が「本日はあいにくの雨、しかし恵みの雨ということで、お集まりいただきありがとうございます。2月3月の東京新橋演舞場から始まり、名古屋、大阪、そして博多座が集大成です。この4人が集結するのはこの博多座が初めて。38年前に團子くんのお祖父さま(二世市川猿翁)が歌舞伎の未来のために創ったと言っても過言ではないこの作品が受け継がれています。作品の持っているパワーに負けないように必死に勤めてまいります」と熱い意気込みを語った。

左から)市川團子、中村隼人

続いて、猿翁の孫である團子は「博多座が開場してすぐの2000年11月に、祖父がスーパー歌舞伎の『新・三国志』で博多座に出演しました。私も昨年2月に同じ『新・三国志』で博多座の舞台に初めて立たせていただきました。私は母が福岡出身で私自身も福岡生まれということで、『ヤマトタケル』の集大成の舞台を博多座で勤めさせていただくことを本当にうれしく思っております」と話し、福岡との深い縁を知った観衆から大きな拍手が沸き起こった。

左から)中村米吉、市川團子

そして壱太郎は「本当にありがたいことに本日満員御礼でございます。今日は團子くんと米吉くんが主人公とヒロインでございますが、今日観て安心しないでください!私と隼人くんのバージョンもございます!!たくさんのバージョンでご覧いただきたいと思います(笑)。満員御礼の日も立見席が出るということで当日券もございます。千穐楽まで毎日“満員御礼”を公約に掲げまして乗り切っていきたいと思います」と大きく手をあげながら選挙演説さながらのアピールに笑いが起きる場面も。

左から)中村隼人、中村壱太郎

最後に米吉は「今回の公演は(交互出演)で8パターンの上演の形がございます。8つ全部とは言いませんが、少なくとも4つは観ていただけたらと思います(笑)。『ヤマトタケル』は次にいつ上演されるかわかりません。どうかお見逃しのないよう、ぜひご通行中の皆様も、通りの向こうの皆様も博多座にどうぞよろしくお願いいたします。博多座の25周年という記念すべき年でございますので悔いのないよう良い公演にできるよう勤めます」と目の前のファンはもちろろん、劇場前の道を歩く人々、博多の街に向かって呼びかけた。

左から)中村米吉、市川團子

セレモニーの最後には、「よいしょ!よいしょ!よいしょー!」の掛け声とともに鏡開きが行われ、最後には今回の博多座公演のテーマである“集結せよ!”を観衆とともにカメラに向かってコール。

セレモニー終了後は博多座スタッフによるお客様へのふるまい酒が行われ、公演前から大きな熱気に包まれた。

スーパー歌舞伎『ヤマトタケル』が博多座で上演されるのは、実に11年ぶり。初日公演では立見も出るほどの満員御礼。躍動する若手俳優たちと初演から参加するメンバーらも脇を固めた充実の舞台に、客席からは万雷の拍手が贈られた。