『HUNTER×HUNTER』THE STAGE 3|高橋 愛 インタビュー

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体格変化のある
ビスケのギャップに注目してほしい

冨樫義博氏による漫画『HUNTER×HUNTER』の舞台化第三弾、『HUNTER×HUNTER』THE STAGE 3が5月17日(土)より東京で、続いて6月には大阪でも上演される。まだ見ぬ父親に会うため、父と同じハンターを目指すべく過酷な試練に立ち向かう主人公・ゴンが、その仲間たちとの絆を深めながら成長する姿を描いた大ヒット冒険活劇の舞台版は、その完成度の高さから大きな話題となっている。『G.I. (グリードアイランド)編』が描かれる第三弾は、幻のハンター専用ゲーム “グリードアイランド” の世界を、ゴンと親友のキルアが駆け巡るストーリーだ。二人が旅の途中で出会い、その師匠となるハンターのビスケ役で出演する高橋 愛に、舞台版に初参加する心境、作品や役柄の魅力などを聞いた。

「ずっと読んでみたいと思っていた漫画ではあったのですが、これまで原作を読んだことがなかったので、出演のオファーをいただいてすぐに、アニメを最初から一気に見たのですがすっかりハマってしまって。生きるヒントがたくさんあるなと思いました。大人は忘れてしまっているようなゴンの言葉が刺さるんですよね。なんて純粋なのって心洗われるいい台詞がいっぱいあるので。そういう作品の舞台に立てることが光栄ですし、“頑張ってビスケ演じます!”って気持ちです」

ビスケは金髪のツインテールの可愛らしいビジュアルのキャラクター。少女らしい姿ながら実年齢は57歳で、ムキムキのマッチョになる体格変化があるというギャップの多い人物。SNSで高橋扮するビジュアルが発表されると「再現度が高い」と大反響に。

「衣裳を着てメイクをしてウイッグを被った瞬間に、“あ!ビスケだ”って(笑)。着ぐるみみたいで自分じゃないみたいな感じでした。でも、普段は付けない赤いカラコンを付けるだけでテンションが上がって。ビジュアル撮影のあと、そのまま付けて帰りました(笑)」

ビスケと高橋には共通点があるようで。

「磨けば光るゴンとキルアのことをほっとけなくなるビスケのおせっかいなところは自分に似ているなと。後輩たちにも同じようなことをやるので(笑)」

ビスケはゴンとキルアに戦い方を教える師匠。アクションにも初挑戦する。

「モーニング娘。の中でも運動音痴のほうでしたし、普段ストレッチもまったくやらないので不安もありますが、教えていただいたトレーニングを積んで、お稽古に入ったときにはアクションが身についているようにしたいと思います」

ビスケとして注目して欲しいところは。

「やっぱりムキムキにはなると思うので、本気を出した時といつもの可愛らしい姿とのギャップはビスケの見せ場になるかなと思います。そして、心も実力も成長していくゴンの姿をお客様にも感じていただきたいですし、師匠としても見守っていきたいですね」

登場するキャラクターが個性的なのも今作の魅力だが、高橋が気になるのはヒソカだそう。

「ちょっとセクシーなところが大好きなんです(笑)。原作で、いつもオールバック風の髪型のヒソカが髪を下しているシーンがあるんですけど、舞台でもそのシーンが楽しみです」

ゴンやキルアの保護者的な存在のビスケ。自身はカンパニーではどんな存在に?

「おせっかいは出てきちゃうんじゃないかなと思います。みんな若いから、“体調、大丈夫?”とか、言っちゃいそうだな(笑)。どうなるか予想がつかないから、稽古が始まるのがすごく楽しみです。今ハマっているお団子を差し入れて、キャストの皆さんとの距離を縮めていけたらなと思っています(笑)」

インタビュー・文/井ノ口裕子

【プチ質問】Q:手土産を選ぶポイントは?
A:片手で食べられるものを選ぶようにしています。おにぎりやお団子、私の大好きなどら焼きといった和菓子を選ぶことも多いです!ケーキも好きだけど、切るのは大変だしクリームがお洋服につくといけないので(笑)。やはり、休憩中にパッと食べられるものがいいですよね。でも、差し入れはいつも『Uber Eats』で自宅に届けたものを現場に持っていくので、お気に入りの商品があっても場所も店舗名も分からないのが現状です(笑)。

※構成/月刊ローチケ編集部 4月15日号より転載

掲載誌面:月刊ローチケは毎月15日発行(無料)
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【プロフィール】

高橋 愛
■タカハシ アイ
2001年に『モーニング娘。』5期メンバーとしてデビュー。同グループのリーダーを務めたのち、2011年に卒業。現在は俳優・モデルとして活動するほか、自身のプロデュースブランドを立ち上げるなど活動の幅を広げている。