写真左から）高崎翔太、橋本祥平

歳月を超えて紡がれるKnightsの絆

あの5人が帰ってきた！「『あんさんぶるスターズ！THE STAGE』-Desperate Checkmate-」は、2017年に上演された～Judge of Knights～以来、久々の『Knights』メイン公演。月永レオ役の橋本祥平、瀬名泉役の高崎翔太をはじめ、キャストも変わらずのカムバックだ。

橋本　まさに奇跡ですよね。『Knights』は僕らにとっても大切な居場所。ずっとまたやりたくて、それまでこの場所は誰にも譲らないぞという気持ちだったので、こんな機会をいただけてめちゃくちゃ嬉しいです！

今回演じるのは、2年生のレオと泉。『Knights』結成までの秘話がついに明かされる。

高崎　基本的に瀬名はレオを『王さま』呼びなんですけど、前回の公演で久しぶりに再会したときだけ『れおくん』と呼んでいたんです。僕の中では、久々すぎてつい昔の呼び方が出ちゃったという解釈だったんですけど、今回のエピソードを読んだら、ずっと瀬名は『れおくん』呼びで。当時、僕はこのエピソードをまだ知らなかったので、やっぱりそうだったんだって驚いたし、あの頃やっていたお芝居とつながった気がして嬉しかったです。

より深く掘り下げられるレオと泉の物語。二人の関係性の魅力を語るとすると？

高崎　友情とか愛情という言葉では括れない、切っても切れないつながりがあるよね？

橋本　言葉にするなら、ソウルメイト。深い部分で惹かれ合うものがあるんだと思う。

高崎　瀬名にとって、レオは追いつけない存在でもある。瀬名が努力家なのは、天才のレオがつくる完璧な楽曲を完璧に届けたいという気持ちがあったからじゃないかな。

前回のメイン公演は2017年。歳月を重ねた分、より魅せられるものがきっとある。

橋本　レオは、かなりエネルギーが必要な役。実は、いつも僕が楽屋で騒がしくしているのは、いつかレオをやるためでした（笑）。

高崎　嘘つけ（笑）。でも確かに、（23年に開催した）-Party Live-の感想を聞いたら、手ごたえを感じたって言ってなかった？

橋本　意外と自分の中に残ってたんだよね。

高崎　僕は（原作で泉の声優を務める）伊藤マサミさんと昔から仲良くさせていただいて。初めて瀬名を演じるときも、伊藤さんから台詞を録音したものをいただいて、それを練習するところから始めたんです。だから今回も伊藤さんに脚本を読んでもらおうかな（笑）。

橋本　それはズルい（笑）。今回は、今までフィーチャーされてこなかったレオの陰の部分が描かれます。明るい笑顔の裏に隠された寂しがり屋の一面をしっかり見せていけたら。

高崎　瀬名は、周りのことを考えて常に人のために動いているキャラクター。でも実は弱さもあって。一人ぼっちでステップの練習をしているとき、瀬名は何を考えているのか。アプリやアニメでは描ききれなかった部分を表現したいし、それが生の演劇でやる意味だと思います。

劇中では、レオの楽曲の力に甘え、当時レオと泉が所属していたユニットのメンバーたちは努力を忘れていた。そんな怠惰な空気を覆すように、2人は行動を起こしていく。
橋本と高崎もまた激しい競争を乗り越え舞台に立ち続けている。エンタメの世界で生き残るために必要なものとは何だろうか。

橋本　第一線で活躍している人って、皆さん腰が低いんです。人に愛されてナンボの世界。いい人であることは大事だと思います。

高崎　あとはやっぱり魅力。熱すぎて付き合うのはちょっと面倒臭い人もいるけど、最終的なパフォーマンスが素晴らしいと、その面倒臭さも魅力になる。そういう人に憧れますね。

インタビュー＆文／横川良明
Photo／篠塚ようこ
ヘアメイク／ 北崎実莉（橋本）・成谷充未（高崎）
スタイリスト／ヨシダミホ（橋本）・岩田友裕（高崎）

【プチ質問】Q：手土産を選ぶポイントは？
A：
橋本　紙パックのストローをさして飲むドリンクを差し入れるのですが、その際、箱で買ったほうが「持ってきたな」という感じが出るので、ここがポイントです（笑）。箱買いするならオーケーストアがオススメです。

高崎　劇場に入る前にコンビニでコーヒーを買う時間もないという人もいると思うので、劇場にペットボトルのコーヒーがあったら嬉しいじゃないですか。だからペットボトルのブラックコーヒーを差し入れています。

※構成／月刊ローチケ編集部　4月15日号より転載
※写真は誌面と異なります

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