時は紀元前。苛烈な戦乱の中にある中国・春秋戦国時代を生きる戦災孤児の少年・信と、その玉座を追われ、のちの始皇帝となる若き秦王・嬴政(えいせい)―2人の少年が時代の荒波にもまれながらも、友との約束のために、そして己の夢のために史上初の中華統一を目指す大人気コミック『キングダム』。
原作屈指の人気キャラクターであり、舞台版では本作が初登場となる羌瘣(きょうかい)。
哀しみの一族とも呼ばれ、千年を超える歴史を持つ伝説の暗殺一族“蚩尤(しゆう)”の一人である羌瘣は、特殊な呼吸法を操る“巫舞”によって、その身に神を堕として戦う今作のキーパーソンだ。そんな羌瘣を山本千尋が演じることが決定!

世界ジュニア中国武術選手権大会で優勝経験を持ち、卓越したアクション技術で他の追随を許さない山本。2016年に公開された『キングダム』連載10周年特別動画では羌瘣役に抜擢され、まるで漫画からそのまま抜け出してきたような佇まいと役作りで登場。羌瘣ならではの特徴的な剣さばきを披露し、『キングダム』ファンの大きな注目を集めました。さらに、映画『キングダム2 遥かなる大地へ』(2022年公開)では、羌瘣が姉のように慕う羌象(きょうしょう)役を、圧倒的な説得力と表現力で演じた。近年はNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』のトウ役、Netflix オリジナルドラマ『今際の国のアリス』シーズン2のリサ役で脚光を浴びるなど、映画・テレビ・舞台と幅広いフィールドで活躍している。山本千尋の羌瘣に、期待が高まる!
山本千尋メッセージ
本日スタッフの皆様と、とても集中力のみなぎった、静かな場所で撮影させて頂き、いよいよ始まるんだなと、とても楽しみにしております。
騒乱の世に生きる一人の女性として、力強く生きていければ良いなと今からとても楽しみです。
――舞台『キングダムⅡ-継承-』のご出演が決まってどのように感じましたか?
『キングダム』という作品が大好きです。まず連載10周年記念動画に携わらせていただきまして、羌瘣(キョウカイ)という役に愛着を持ちました。そして映画『キングダム2 遥かなる大地へ』では羌象(キョウショウ)として出演させていただき、『キングダム』の様々な現場を体験させていただきました。
今回オファーをいただいて、舞台『キングダム』の初演映像を観てものすごく感動して「自分は舞台でここまでリアルにアクションを演じられるのか」と、簡単にお返事ができずにいました。ですがすぐに、30代という節目を迎えるところでお話をいただいたことにまずは感謝をして、「自分以外の人が舞台で羌瘣を演じているのは見たくない」という思いに変わり、今回、頑張らせていただきたい、とお引き受けしました。
――10年前の連載10周年記念動画で羌瘣を演じられた際、どのように感じられましたか?
当時ちょうどロサンゼルスに留学していたんですけれど、記念動画のお話をいただいてすぐに帰国しました。それだけ『キングダム』という作品が好きでしたし、大きなチャンスの一つだと感じていました。記念動画の時は、漫画を読み返しながら、自分なりに研究をして、アクションを自分で考えていきました。私の持っている漫画にはいっぱい付箋と折り目が入っています(笑)。3歳から中国武術をしていましたので、それが初めてちゃんと形になったと言いますか、羌瘣は、私が経験してきた中国武術の完成形のようなキャラクターなのでとてもやりがいを感じました。記念動画での羌瘣との出会いが、武術の恩師への恩返しにもなりましたし、「ああ、武術してて良かったな」と思える一番の瞬間だったかもしれません。
――この舞台の出演者で唯一、映像でも舞台でも『キングダム』の世界を生きることになるわけですが、改めてどのように感じてますか?
実写映画のときも、連載10周年記念動画のときも、スタッフさんや演者のみなさんが、ものすごい熱い思いを懸けて作品を撮られている姿を間近で見させていただいているので、舞台では自分の3歳から培ってきたものを全て出すぞという思いで頑張ります。「舞台の羌瘣は山本千尋に任せて良かった」と思ってもらえるように挑みたいと思っております。
――今回共演で、信役に三浦宏規さんと高野洸さん。王騎役に山口祐一郎さんとなりますが、3人の印象を教えてください
お三方とも本当に第一線で活躍されている方たちばかりで、ご一緒させていただくのがとても恐縮です。三浦さんはバレエをされている姿を見たことがありまして、やはり幼少期から培ってきたものの軸みたいなものが素晴らしいなと思っているので、ご一緒できることを楽しみにしております。高野さんは実は特撮で少し共演させていただいたことがありまして、その時に「なんて好青年なんだ」という印象を受けました。人の絆は、舞台上だけではなく、ちゃんと話し合いをしていく中で生まれてくるものだと思っているので、たくさん自分からコミュニケーションをとっていけたらなと考えています。山口さんのティザービジュアルを見させていただいたんですけれど、存在感がありとても惹きつけられました。今後30代に向けて舞台でももっと頑張っていけたらなと思うので、たくさん見て吸収させてもらいたいです。
――ロングラン公演となりますが、特に何に気を付けたいですか?
まず、怪我をしないこと。そして、練習通りにすることを心がけようというふうには思っております。舞台『キングダム』の初演映像を見させていただいた時に、とんでもないアクションの量になるんだろうなと身構えてはいますが、私自身、普段からのトレーニングに割と自信を持っているので、気負いせず、いい意味で、自分の培ってきたものを信じて、共演者の皆さん、スタッフの皆さんと力を合わせて、お客さんにお見せできるといいなと思います。
――舞台の魅力というのはどういうところに感じますか?
やはり、生でしか見られない楽しさだと思います。
3年前に(劇団☆)新感線の舞台に初めて出演させていただいたんですけれど、その時に映像とは違う刀の軌道だとかを教えていただいて、舞台の上で大きく見せる体の使い方というものに感動しました。今回、羌瘣を演じるにあたって生かせるんじゃないかなと思っています。
――今回舞台の衣裳、袖を通されて改めてどんなことを思いますか?
本当正直な感想を言うと「懐かしいな」っていう思いがしました。
記念動画の時から10年ぶりでした。10年という月日で自分も成長できたように思えました。また感動したのが、舞台衣裳のスタッフの皆さんが、赤一色でも何色もたくさんの色を用意してくださっていて。舞台の照明に当たった時に一番映えるものだとか、お客さんがどの方向から見るかということまで全て考えてくださっているんです。これはきっと舞台でしか経験できないことだと思いました。私も「もう一度きちんと羌瘣という役に向き合わなければいけないな」とスタッフさんのおかげで改めて感じました。
