ミュージカル『刀剣乱舞』2019年秋新作公演 岡宮来夢&田村升吾 インタビュー

待望の新作公演に新たな刀剣男士が出陣!


新たな刀剣男士が登場するミュージカル『刀剣乱舞』の最新作が、今秋に上演される。名だたる刀剣が戦士の姿となって戦う人気ゲーム「刀剣乱舞-ONLINE-」(DMM GAMES/Nitroplus)を原案とするミュージカル『刀剣乱舞』シリーズ。2.5次元作品の中でも屈指の人気を誇り、昨年末には『第69回NHK紅白歌合戦』への出陣も果たした。
新作公演から登場する鶴丸国永役の岡宮来夢と篭手切江役の田村升吾は、高揚感を胸に秘めながら、その盛り上がりを見つめていたという。

田村「情報解禁前なので誰にも言えなかったのですが、TVの前で“このコンテンツに参加するんだ”と、内心ザワザワしていました(笑)」


いざ出演が発表された時の反響は、予想以上。

岡宮「SNSでの反応が本当に大きくて。オーディションで出演が決まった時とは、また別のところのスイッチが入る感じがしました」


田村はデビュー前に演出の茅野イサムからレッスンを受けていたことがあり、初めて見た2.5次元作品がミュージカル『刀剣乱舞』だった。

田村「茅野さんから“お前らも『刀ミュ』に出られるように頑張れよ”と言っていただいていました。こうしてご一緒できることになったので、ご恩を返せたらという想いもあります」


岡宮は、自身が演じる刀剣男士・鶴丸国永との巡り合わせを明かす。

岡宮「鶴丸国永を所持していたとされている、平維茂が残した逸話の中に『鬼女紅葉伝説』があって。紅葉さんという美しい女性が鬼女になってしまい、それを平維茂が退治するお話なのですが、その紅葉さんが眠っているとされる長野市のお寺に、僕の母方のお墓もあるんです。不思議なご縁を感じて、オーディションに受かってすぐ、お墓参りして御礼を言いに行きました」


ミュージカル『刀剣乱舞』は、そういった各地に伝わる伝説や史実の要素も取り入れ重厚なドラマを描くミュージカルと、オリジナル衣裳で刀剣男士たちが煌びやかに舞い踊るライブの二部構成となっている。シリーズ初参戦のふたりは、本稽古に備えて春先からダンスや歌唱、殺陣のレッスンに励み中だ。

岡宮「僕は舞台出演二作目になるので、こうして準備期間があることがとてもありがたいです。稽古しているなかでは、憧れのヒーローになっている気分を味わえるので、殺陣にテンションが上がります(笑)」

田村「今回の編成は、太刀が二振りと打刀に脇差、そして槍が二振り。いろいろな刀剣男士が出てくるので、バリエーションも広がると思います。どんな殺陣になるか、今から楽しみ!」


「刀剣乱舞-ONLINE-」では、篭手切江は歌って踊れる付喪神を目指していて、鶴丸国永は日々“驚き”を求めている。

田村「篭手切江は、ミュージカルに出るべくして出たと言っていいキャラクターではないかと思います。特にライブは篭手切江の夢でもあると思うので、その場所ならではの姿を見せていけたら」

岡宮「僕は鶴丸国永として、どうしたら人が驚いてくれるのかを考える日々です。この世に長く在る刀剣なので余裕があって、だからこそ刺激や驚きを求めているのだと思うのですが、僕自身はキャストのなかでは若手なので……」

田村「いや、どんどん攻めていこう!」

岡宮「そうだね!(笑)先輩方に食らいついて、稽古の中から鶴丸国永のヒントになるものを見つけていきたいと思います!」


キラキラとした笑顔で意気込む岡宮と田村は、98年生まれの同い年。すでに絆もうかがえる。

岡宮「田村くんは振付の本山新之助さんと何度も一緒にお仕事していますし、僕からすると、ちょっとお兄ちゃんの感覚があります」

田村「本当に!?それは驚きだわ!」

岡宮「驚かせることができた(笑)。振り覚えも早いし、頼りにしています」

田村「いやいや。おこがましくて“はい”なんて言えない!」


フレッシュなふたりが、再演を含めシリーズ7作目となるミュージカル『刀剣乱舞』の新作公演にどう斬り込んでいくのか。期待が高まる。

岡宮「この作品に参加できることをありがたく、誇りに思います。そしてこの大作を乗り越えることができたら、自分がどれだけ成長しているのだろうと思いますし、伸びると信じて頑張ります!全身全霊をかけて取り組んでいきますので、応援よろしくお願いします」

田村「今回出陣する六振りで、どんな掛け合いと物語が生まれるのか、僕たちもすごく楽しみにしています。プレッシャーもありますが、それを越えていく作品をお届けできればと思っています。劇場でお待ちしています!」

 

インタビュー・文/片桐ユウ

 

※構成/月刊ローチケ編集部 6月15日号より転載

掲載誌面:月刊ローチケは毎月15日発行(無料)
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【プロフィール】
岡宮来夢

■オカミヤ クルム ’15年、『第28回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト』で準グランプリ。’18年、男劇団 青山表参道X 旗揚げ公演『SHIRO TORA ~ beyondthe time~』に蓮沼吉貞役で出演。

田村升吾
■タムラ ショウゴ ’16年、ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 氷帝学園 芥川慈郎役で舞台デビュー。月に舞台『どろろ』に助六役で出演した。