原作のときめきを劇場で実際に体感してほしい
月刊「LaLa」(白泉社刊)にて連載され、実写ドラマ化も大ヒットした漫画「桜蘭高校ホスト部」が初ミュージカル化!上流階級の家柄の子息や令嬢ばかりが通う私立桜蘭学院高等部で、美少年たちが生徒たちをもてなす「ホスト部」。華やかでにぎやかなホスト部メンバーと、ふとしたきっかけでホスト部員として活動することになった“隠れ紅一点”の藤岡ハルヒの日々を綴る物語だ。演出は菜月チョビ、脚本は赤澤ムックが務め、目覚ましく活躍中の若手俳優たちが出演する。注目のヒロイン、ハルヒを演じるのは山内優花。
山内「出演することは続報として発表されたので、それまで毎日ソワソワしていました(笑)。反響は気になっていたのですが、自分で確かめることは怖くて……友達伝いに聞きました。ものすごくプレッシャーを感じていますが、たくさんの方に愛されている作品に携われるのはとても幸せなこと。発表された今は“やるしかないぞ、やるぞ!”という気持ちです」
ハルヒ役はオーディションで決定。原作者の葉鳥ビスコもオーディション映像を見て「ハルヒがいる」と、山内の自然な佇まいにキャラクターを見出したという。
山内「取材のタイミングで葉鳥先生にもご挨拶させていただきました。その際にお話をされていたのは、ハルヒはとてもナチュラルな人であると。本人の振る舞いもそうですし、周りと関わるときも変なフィルターを通さず、誰に対してもフラットに接する人。自然体で純粋なところが一番の魅力なのだと思います」
山内にとっては全員初共演となるホスト部のキャスト陣だが、内4名とはビジュアル撮影や取材で顔合わせ済み。
山内「須王環役の小松準弥さんとは同い年。場を和やかにしてくださる方で、自然なやり取りができる安心感がありました。寡黙なイメージだった鳳鏡夜役の里中将道さんは、実際にお話してみると明るくて楽しい方。埴之塚光邦役の小西詠斗さんはそこにいるだけでキラキラしていて、まさにハニー先輩!銛之塚崇役の加藤将さんとも初対面でしたが、役と真逆のマシンガントーク。これは楽しくなりそうだなと思いました(笑)」
TVドラマに映画、名作ミュージカルと幅広く出演している山内。近年では2.5次元作品でも存在感を示している。
山内「子どもの頃、体調を崩したときには必ずミュージカル『美少女戦士セーラームーン』のビデオを見ていました。ブロードウェイミュージカル『ピーター・パン』に出演したときは子どもたちが客席で踊っている姿を見て、影響力の強さを感じると同時に、私も小さい頃に感じた憧れを追いかけて今、こうして舞台に立っているんだなと思いました。やりたいことがたくさんあるので今後もいろんなカテゴリーにチャレンジしたいと思っていますが、これからも見た人が元気や勇気を持てる“表現”に携わっていきたいです」
歌劇『桜蘭高校ホスト部』は、来年1月に開幕。
山内「原作では扉を開けるようにページをめくると、素敵で眩しい世界が広がっているという高揚感がありました。そのときめきを劇場で実際に体感していただけると思います。原作をお好きな方にも初めてご覧になる方にも、様々な愛に溢れた作品の良さをお伝えしたい。そこを第一として、“歌劇”ならではの良さも乗せてお届けすると誓います!ぜひ観にいらしてください」
インタビュー・文/片桐ユウ
※構成/月刊ローチケ編集部 12月15日号より転載
掲載誌面:月刊ローチケは毎月15日発行(無料)
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【プロフィール】
山内優花
■ヤマウチ ユカ ’94年生まれ。京都府出身。ミュージカル、舞台を中心に、映画、テレビドラマと幅広く出演中。