「Dr.STONE」THE STAGE ~SCIENCE WORLD~ 木津つばさインタビュー

(c)米スタジオ・Boichi/集英社・「Dr.STONE」THE STAGE製作委員会

「Dr.STONE」×科学実験=「科学ファンタジー演劇」

大人気漫画『Dr.STONE』(集英社ジャンプ コミックス刊)初の舞台化が決定した。物語の舞台は、全人類が一斉に石化するという怪現象に襲われてから、3700年後の地球。復活を遂げた主人公たちが強い意志と絆、そして“科学の力”で、様々な困難を乗り越えながら文明を再建させていく。サバイバル&サイエンスに満ちたファンタジー活劇だ。2.5次元作品を中心として数多くの舞台で主演を務める木津つばさが、主人公・千空を演じる。本作にかける意気込みを聞いた。

木津「初めに舞台化のお話を聞いたときは“ついに来た!”と思いました。『週刊少年ジャンプ』で連載を追っていた作品だったので、とてもテンションが上がりました。作品には“夢”がたくさん詰まっていて、登場するキャラクターもみんな魅力的。彼らが3700年後の世界に生きていることと“科学”の要素が結びついて、不思議な相乗効果を生んでいるように思います。夢を“叶えること”の素晴らしさも、この作品にあらためて教えていただきました。『Dr.STONE』の一員になれること、その空気を舞台上で味わえることを幸せに感じています」

主人公の千空は、人類が石器時代から近代文明を築き上げるまでかかった科学史200万年の歳月を一気に駆け上がり、科学で世界を取り戻すと決意した高校生。

木津 「千空については“新しい形のヒーローを見た”という印象です。豊富な科学の知識を用いて、ゼロから文明を築き上げようとする実行力や人柄に魅力を感じました。ずば抜けた記憶力も羨ましい! 僕は勉強よりもスポーツに夢中な学生時代を過ごしていたのですが、TVで見た『空気砲』のことは鮮烈に覚えています。科学って面白いんだなと目を輝かせていました。僕自身が文明を再建する世界に生きることになったとしたら……知識面にはちょっと自信がないので(笑)。みんなを鼓舞するポジションになって、全力を尽くします! 科学については一から千空に教えてもらいたいな」

主演作が続く身として心掛けていることは?という問いには「感謝を忘れないこと、努力を惜しまないこと」と、実直な回答。

木津 「自分では想像もしていなかった未来にいると思っています。ここまで応援してくださった皆様、仲間、支えてくださる全ての皆様のおかげでここに生きることができている。だから驕らず昂らず、作品と人に対して誠心誠意で向き合うことが大事。それが今を動かしているなと思うんです」

その木津が取り組む「Dr.STONE」THE STAGE ~SCIENCE WORLD~の開幕は7月。「親子で楽しめる演劇」をコンセプトに、実際の科学実験も盛り込まれるという。演劇を楽しみながら科学を学ぶことができる“科学ファンタジー演劇”に向けて、木津は千空の決めセリフを交えて呼び掛けた。

木津 「全く新しい形の演劇が待っていると思います。新しいものが生まれるその瞬間をカンパニーのみんなと、お客様と共に創り上げていければと思っています! 最高の作品をこの夏、全力でお届けします。一緒に科学を楽しみましょう!……全人類が100億%楽しめる最高の科学でお出迎えだ。唆るぜ、これは!」

インタビュー&文・片桐ユウ

※構成/月刊ローチケ編集部 6月15日号より転載

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【プロフィール】

キヅ ツバサ
■’98年生まれ。舞台「東京リベンジャーズ」花垣武道役で主演を務める。舞台のほかにも、ドラマ、映画など映像作品にも数多く出演。