舞台『弱虫ペダル』新インターハイ篇〜箱根学園王者復格(ザ・キングダム)〜 醍醐虎汰朗 インタビュー

主演3作目となる『ペダステ』シリーズ最新作!

渡辺航が描く大人気ロードレース漫画を原作とした、舞台『弱虫ペダル』。独自の表現技法“パズルライドシステム”で話題を呼び、11作にわたってシリーズ化されている同作。その12作目となる最新作が3月に上演される。主演を務めるのは、前々作『新インターハイ篇~スタートライン~』から主人公・小野田坂道を演じる醍醐虎汰朗だ。

醍醐「前作(『新インターハイ篇~ヒートアップ~』)は2作目ということもあって、気持ちに少し余裕を持てました。ハンドルさばきにも慣れて技術を向上できましたし、座長としての自覚も芽生えた部分があって、まだまだキャリアは足りないけど、もっと引っ張っていける存在になろう、と。そのために稽古から常に本気で取り組んで、座長としての姿勢を見せようと心がけました」

公演を重ねるたびに成長していく醍醐の姿は、自転車の初心者でありながら強敵がひしめくインターハイを戦う小野田坂道に重なる。

醍醐「自転車を始めたばかりなのに、“ゼッケン1(前年の優勝者の証)”を背負う坂道とは、立場が似ていると思うんです。僕も芸能界に入ってまだ浅いのに、こうして座長をやらせていただいている。技術が足りない分、気持ちでカバーしようというところにも、近いものを感じます」

ハンドルを使ってのマイムに、レースの躍動感を表現する目まぐるしいフォーメーション。体をハードに動かし続ける演出が最大の特徴であり、迫力の演技を支えるのはキャスト同士のサポートだ。まるでロードレースのような、原作にも負けないチームワークで作品を作り上げる。

醍醐「汗だくになって倒れ込むくらいペダルを漕いで(=走ること)、『部活みたいな舞台だ』って言ってるんです(笑)。舞台裏ではスタッフさんだけではなくキャスト同士でも、酸素スプレーを渡したり、マッサージをしたり、お互いにサポートし合って。出番が来ると、『行ってこい!』って声をかけてくれたり、役を超えた友情や絆を感じます。全員が一生懸命だからこそ支え合えるのだと思うし、もっと頑張ろうって思えるんです。お客さんには全力で取り組んでいるところを見てもらって、僕たちの熱い気持ちが伝わったら嬉しいです」

インタビュー・文/編集部

※構成/月刊ローチケ編集部 1月15日号より転載

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【プロフィール】
醍醐虎汰朗
■ダイゴ コタロウ ’00年、東京都出身。’17年、一般公募で舞台『弱虫ペダル』の小野田坂道役に抜擢される。テレビドラマなど、映像作品でも活躍中。