舞台『脳内ポイズンベリー』合同取材会レポート!│八木勇征(FANTASTICS from EXILE TRIBE)

2015年映画版、2020年舞台版で好評を博した水城せとなの人気コミック「脳内ポイズンベリー」が装いも新たに、この夏、東京・明治座、大阪・クールジャパンパーク大阪WW ホールにて上演!
本日、8月26日(金)からの東京公演の初日を目前に合同取材会が行われ、脳内会議メンバーの<議長>:吉田 役の八木勇征(FANTASTICS from EXILE TRIBE)が出席し、作品・舞台への思いなどを語ってくれた。

―作品の印象と魅力をお聞かせください

登場人物が主人公・いちこの脳内の感情を擬人化したという設定が面白いと思っており、

一人の中にもいろんな人格やバックボーンがあって、その感情の個性があるのが面白いと思いました。僕自身も共感出来る部分がたくさんあったし、パッと見、ポップでコミカルだけど、深読みできる内容だと思っていて、恋をする相手によって騒いだり、落ち着いていたりという対極さが面白いし、次どうなるのかワクワクするような感覚でした。

―舞台版ならではの魅力や見どころをお聞かせください

脳内で起こるシーンは、生で演じるからこそのチームプレイだと思うし、一人一人の芝居の歯車がかみ合ってこそ成り立っている舞台だと稽古を重ねるごとに思います。現実の世界と、いちこの脳内で起こっていることが分かりやすく、細かいセリフのバトンパスのようなお芝居の掛け合いがすごく見どころだと思います。

相手の男性側の脳内も見られる、原作にはないオリジナルのシーンが最後に入るのも見どころになっているのではないかと!

―お稽古も終盤に差し掛かっているかと思いますが、手ごたえをお聞かせください

キャスト・スタッフに支えられて、クオリティの高い吉田になれている気がしています。本番で空気感も違えば、皆さんのお芝居も変わってくると思うのですが、全員の波長・歯車が嚙み合ってきたと日々思っております。今は早く本番がやりたいと思いますし、お客様の反応も楽しみです。1日1日クオリティを上げて、楽しんでいただけるように準備したいと思います。

―外部のお芝居は初めてですが、舞台ならではの現場の空気感はいかがでしょうか?

2時間弱をお芝居だけで埋めるのは初めてなので、頼りになるスタッフの方々と一緒に出来て、僕自身鍛えていただいて、やっていて充実感があります。

やってみないと分からないことがたくさんあると思いましたし、新しいことに挑戦させていただいて、出演させていただけてよかったなと思います。

―稽古場で印象的だった出来事はありますか?

演出の佐藤さんの還暦の誕生日のお祝いが出来ました。佐藤さんも節目の年に舞台ができて嬉しいとおっしゃっていて、佐藤さんにアドバイスしていただいたことを糧に、吉田を任せてよかったなって思っていただきたいと僕自身も身が引き締まったというか、お言葉をもらって、気合が入りました。

―舞台と映像作品で違いはありますか?

映像はレンズの向こうに向き合ってるので、細かい表情とかで伝えるものだと思うのですが、舞台は正面だったり、いろんな角度からお客様が見てくださっているので、ステージ上で行う芝居だけでなく、お客様からどう見えているのかを客観的に意識をしないといけないと思っています。お芝居になると面と面で演じてしまうことがあったので、リアルタイムで見られているということを意識しないといけないと感じました。

舞台は毎公演同じタイミングじゃないこともあると思うし、それぞれひとりひとりの声も違うと思うので、自分自身でその差を感じるのも楽しみですし、キャストの方たちと合わせて、毎公演違う歯車のかみ合い方をすると思うので、やっていて新鮮だなと思います。

―舞台の経験を普段のFANTASTICS from EXILE TRIBEの活動に生かせるところはありますか?

今回は事前に細かい動きをつけることはせず、どのタイミングで動き出したいということを演者に任せていただいて作り上げていきました。そこから調整して立ち位置とかも決めていってという感じだったのですが、まずは自分で考えることが多かったです。

グループでも、ライブでセットリストを組む時に、この曲順で、こういうステージングにしたいなってイメージすることっていうのはいかせるんじゃないかと思いました。ジャンル問わず、何かをイメージしながら考えるということは、いろんなところに使えて、こういうタイミングで曲を入れたい、こういう照明で、こういうステージングで、と、お客さんにこういう感情を持ってもらえるんじゃないかと考えることは舞台で培うことができたと思います。

―演じる吉田についてお聞かせください

稽古に入って気付いたことなんですけど、吉田は議長然として冷静に見えていないといけないと自分で思っているキャラクターですけど、実はめちゃくちゃ優柔不断で、ほかの感情に頼ったり、右往左往したり、多数派に従ったり。議長然としているけど風見鶏だなって。でも、いちこに対して幸せになってほしいと誰よりも思っていて、自分自身に対する熱い思いや一生懸命さがあると思っています。

―吉田と重なるところや共感できるところはありますか?

人に対して警戒心があるところ。

早乙女くんに対しては、好きだけど、好きだからこそ、あーどうしよう、とあわあわしていているけど、越智さんは大人でいい人だけど、越智さんには揺れてないからこそ、越智さんが言ってきたことに警戒心が強かったりするのは分かるな、と思います。

―吉田を演じるにあたって意識していることはありますか?

動きは、ワタワタしてるし、常に焦ってるし、優柔不断だし、視線定まらないし、頼りないように見えるよう意識しています。

お芝居を始めたばかりのころは、声からお芝居を作っちゃうことがあったんですが、それでは感情が乗ってこないので、声は意識しないようにしています。

―八木さんとして、いちこにアドバイスするなら何をいいますか?

好きな人に対して、その人を傷つけないためのウソはつかない方がいいよ、と。

優しさの嘘は、正面向かって接したい人に対してつくべきじゃないと思いました。

―八木さんの感情で一番強い感情は?

僕は(脳内会議メンバーでいうなら)“瞬間の感情・ハトコ( “衝動”担当)”の一面が強いですね。その場の感情でバッと動くことが多いので、思い立ったら吉日タイプ、即行動です。

―最後にメッセージをいただけますでしょうか

僕自身としては、初めての外部の舞台ですが、すごく環境もよく、キャストの方々も心優しくアットホームな感じですし、素敵なスタッフ・キャストの方々と出来ることがすごく光栄ですので、いろんな人にこの作品にのめりこんで時間を過ごしていただけるよう、大切に届けていきたいと思います。全力で吉田を演じさせていただきます。

舞台『脳内ポイズンベリー』は、8月26日(金)~9月6日(火)まで東京・明治座で、9月10日(土)~9月12日(月)まで大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA WWホールにて上演される。チケットはローソンチケットで好評販売中!(一部、予定枚数終了の場合有り)