舞台『キングダム』演劇界のレジェンド・壤晴彦の出演決定!山口祐一郎と約35年ぶりの邂逅!三浦宏規・高野洸ら稽古場写真も初公開!!

2006年に「週刊ヤングジャンプ」(集英社)にて連載開始、既刊67巻の累計発行部数は9,500万部を突破した『キングダム』が初の舞台化!
様々なメディアミックスを経て、常に社会現象といえる盛り上がりを巻き起こし続けている。ついに2023年2月、「演劇の殿堂」帝国劇場で開幕する。

中華統一を夢見る少年、信役の三浦宏規・高野洸、嬴政/漂役の小関裕太・牧島輝、王騎役の山口祐一郎をはじめ、各ジャンルからの多彩なキャストが集結して注目を集める本作に、帝国劇場と縁の深いレジェンド・キャストが決定!秦の戦神として名高い「昭王」を、演劇界のレジェンド、俳優・壤晴彦が演じることが発表された。

壤は狂言大蔵流、茂山千五郎(四世・茂山千作・人間国宝)に師事。その後劇団四季を経てフリーに。1990年イギリス・エディンバラ国際演劇祭批評家賞を受賞した、蜷川幸雄演出・三島由紀夫作の「近代能楽集近代能楽集・卒塔婆小町」や、92年ロンドン・バービカンセンターで上演した「テンペスト」に主演した国際的に評価される俳優。帝国劇場でも、1987年「風と共に去りぬ」「NINAGAWA マクベス」、1991年に蜷川幸雄演出「仮名手本忠臣蔵」、2008年に宮本亜門演出のミュージカル「ルドルフ ~ザ・ラスト・キス~」に出演しており、縁深い。

壤は、昭王と竭氏(王弟・成蟜と共に政に対して謀反を起こす)の二役を演じる。壤と山口の共演は約35年ぶり。舞台『キングダム』では、死期の迫る昭王(壤)が、昭王に忠を尽くす王騎(山口)に対して中華への熱き夢を語る―劇団四季在籍時の先輩後輩にあたる壤と山口にどこか重なるような、演劇ファンにとっては奇跡の邂逅(かいこう)といえる名場面もあるようだ。

本作の稽古は12月にスタート。壤晴彦、そして壤との久しぶりの邂逅を果す山口祐一郎、信役の三浦宏規・高野洸、演出を手掛ける山田和也から最新の稽古状況についてのコメントと稽古場写真が到着した!

コメント

壤晴彦(昭王/ 竭氏)

僕は先輩・後輩を問わず「いい!」と思う人には常に敬意を感じます。劇団四季では大先輩の日下武史さん、同期の鹿賀丈史、そして後輩の山口祐一郎君がそうでしたね。 俳優としての演技に”清潔感がある”というのが共通項でしょうか?
彼が抜擢された『オンディーヌ』では水界の王の僕と彼のハンスはやりとりがなかった。彼とは『ジーザス・クライスト・スーパースター』でイエスとピラトで歌の応酬をしたのみ…今回初めて台詞を交わす事になります。それもこんなに壮大な物語の中で…昭王と王騎としては信頼と敬意を。竭氏としては不穏な腹の探り合い…ゾクゾクしますね。楽しみです 。

山口祐一郎(王騎)

壤晴彦さんへ

キングダム稽古場でお姿を拝見したとき、突然、1970年代後半にタイムスリップしました。私が研究生で朝の掃除を終えテラスで水を飲もうとすると、そこには既に、ケーツーさん(劇団では麦草平さんだったのですが、みなさん本名のケーツーさんと呼んでいらした)が、木洩れ日の中でベンチに腰掛け台本を読んでいらっしゃる。
「あっ、麦さん(心はケーツーさんでした)」
「…」
「あっ、お邪魔してすみません。あっ、おはようございます。私、17期山口祐一郎と申します」
「嗚呼、君か。次のジーザス。頑張れよ」と白い歯を見せた。格好良いなケーツーさん、と思った。
後年、ジロドゥーの『オンディーヌ』のハンスに抜擢されたとき、壤さんがぼくのチューター(個人指導教師)に専任された。そのとき演出家が呟いた。
「ホントは、ケーツーみたいに出来る奴が演じるべきなんだけどなぁ」
(その通りだよな)とぼくも素直に得心していた。だって、壤さんが紡ぎ出す科白には誰もが感動するのだから。
壤さん。2023年、不肖な弟子との共演。どうぞよろしくお願いいたします。

三浦宏規(信)

現在稽古真っ只中ですが、とてつもないパワーを持つ作品になると確信しています。
信じられないほどの運動量の舞台ですが、この稽古場は熱気に満ち溢れていて、笑いも絶えず 、とてもいい環境でお稽古をさせていただいています。

そして壤晴彦さんの出演も発表になりました。
読み合わせの時、壤さんの第一声を聞いた瞬間に稽古場の誰もがその重厚感のあるお声に、心と耳が震えたと思います。
目の前で毎日お芝居を見させていただけることが本当に幸せです。
自分も出演していますが、キャストの皆様があまりにも凄すぎて、もはや見に行くのを楽しみにしている時もあるほどです(笑)

舞台 『キングダム』ますます盛り上がってまいりました。
さて明日からは本番と同じセットでのお稽古です。
ワクワクが止まりません!

高野洸(信)

信役に追いついていくのがやっとな中、壤さん・山口さんのお芝居と存在感を目にする度に気が引き締まります。
最新の稽古状況については、殺陣も全てつきましたが本当にかっこいいです。本物の軍と比べると人の数はもちろん劣りますが、目の前に中華の戦場が広がっています。そしてどれも派手でリアルです。
初日までの残り時間を大事に、やれることをやりきります!

山田和也(演出)

舞台『キングダム』の稽古は今まさに佳境です。ここ数日は2幕のクライマックス場面に取り組んでいるのですが…… 主要キャストの殆どが入り乱れることになるので、演出家なのに目が幾つあっても足りません。そんな『キングダム』の世界に壤晴彦さんをお迎えすることになりました。数々の話題作に出演されていらした壤さんですが、私は特にミュージカル『レディ、ビー・グッド!』の壤さんが大好きでした。ご一緒できるのは最高の喜びです。

稽古場写真