伝説の家庭教師(かてきょー)が舞台に復活(リボーン)する!
『家庭教師ヒットマンREBORN!』が待望の舞台化!『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて連載され、TVアニメ化も人気を博した天野明による少年漫画だ。
うだつの上がらない中学生・ツナこと沢田綱吉をイタリアンマフィア・ボンゴレファミリーの10代目ボスに育て上げるための家庭教師(かてきょー)として現れたヒットマン(殺し屋)・リボーン。リボーンは「撃たれた時に後悔したことを死ぬ気でがんばってしまう」という秘弾「死ぬ気弾」を使い、ツナをマフィアのボスに相応しい人間とすべく、「仲間」とともに死ぬ気で取り組んでいく。
飄々としたキャラクターだが、見た目は赤ん坊であるリボーンを演じるのは、アニメでもリボーンの声を担当してきたニーコ。
ニーコ「去年、アニメ放送開始から10周年を記念したイベントがあったので、久しぶりにファンの皆さんと熱を共有していて。また何かやれたらすごく楽しいなと思っていたので、出演を知った時は飛び上がって喜びました! ビジュアル撮影で衣裳のスーツに袖を通した時には心地良い緊張を感じましたね。声に始まって、心もリボーンになっていたんですけど、ついに身もリボーンになったなと(笑)」
ツナたちの前に立ちはだかる強敵・六道骸を演じるのは和田雅成。ビジュアル撮影現場で骸に扮した和田に向かい、ニーコは「骸様だ!」と歓声を上げたという。
ニーコ「セリフを言っているわけじゃないのに、もうオーラから骸でした!」
和田「有り難いです!漫画を死ぬほど読み込んで、アニメも見てから撮影に臨んだ甲斐がありました。僕もニーコさんと初めてお会いした時に“(リボーンの)まんまじゃないか!(笑)”と思っていました。声を演じられていた方が舞台にも居てくださるのはとても心強いこと。ファンの方とのつながりをお任せできる分、僕たちは別のところの勝負をキチンと作っていかなくてはと思っています」
ニーコ「舞台版に携わる皆さん、魂が熱い人たちばかりなんですよ。スタッフの方も作品愛が強いですし、キャストの方もプレッシャーを背負いつつ、期待と興奮を持っている。“絶対に『家庭教師ヒットマン REBORN!』を良い舞台にするぞ!”と、全身全霊をかけています。漫画やアニメファンの方々が見ても、“舞台、いいね”と思っていただけるものができると思います」
“ジャンプっ子”だった和田も、連載時から『家庭教師ヒットマン REBORN!』を愛読していた1人。2.5次元作品への出演を重ねてきたからこその視点で作品の魅力を語る。
和田「2.5次元の舞台で一番懸念するのが“原作を知っている人にしか分からない”という状態。でも『家庭教師ヒットマン REBORN!』はすごく分かりやすい物語で、読み手側を置いてきぼりにしないんです。もし原作を知らなくても楽しめる作品になると思います」
公演は2018年秋。期待が高まる。
和田「個人的な楽しみですけど、六道骸と戦う雲雀恭弥役の岸本勇太は、また共演したいと思っていた役者なんです。ぜひボッコボコに……いや、噛み殺されないように気を付けます(笑)」
ニーコ「『家庭教師ヒットマンREBORN!』の、全く新しい伝説の始まりだと思っています。物語を目の前で体感できる舞台の良さを楽しんでいただきたいです!」
インタビュー・文/片桐ユウ
※構成/月刊ローチケ編集部 7月15日号より転載
掲載誌面:月刊ローチケは毎月15日発行(無料)
ローソン・ミニストップ・HMVにて配布
【プロフィール】
ニーコ
■ニーコ ’83年生まれ。’06年にアニメ『家庭教師ヒットマンREBORN!』のリボーン役に抜擢され、以降声優としても活動。
和田雅成
■ワダ マサナリ ’91年生まれ。数々の人気舞台に出演。代表作に舞台『刀剣乱舞』、ミュージカル『薄桜鬼』などがある。