劇団『ドラマティカ』ACT4/魔女とお菓子の家|山本一慶 インタビュー

©ENSEMBLE SQUARE/劇団『ドラマティカ』製作委員会

キャラクター同士の関係値を
楽しんでほしい

劇団『ドラマティカ』ACT4/魔女とお菓子の家の上演が決定した。今回の題材は、グリム童話の『ヘンゼルとグレーテル』。これは、演出を務める山本一慶のアイデアがもとになっているのだそう

「脚本の打ち合わせをしていく中で、今回のメンバーならどんな内容がいいかという話になって。それぞれの関係値を考えると『ヘンゼルとグレーテル』がいいんじゃないかと挙げさせてもらいました」

劇団『ドラマティカ』とは、『あんさんぶるスターズ!!』に登場する演劇サークル。山本なら、長年演じてきた氷鷹北斗として役に扮する劇中劇の構造となっている

「単体として観ても楽しめるものを毎回目指していますが、『あんスタ!!』の関係値を知っていることで、さらに面白くなるのが劇団『ドラマティカ』の魅力。今回は、『Valkyrie』の斎宮 宗と影片みか、さらに(元メンバーの)仁兎なずなもいる。この3人の関係値はもちろん、そこに残りの3人が加わることで、どんな関係値が広がっていくのかを楽しんでいただけたら」

キャスト陣は、山本を筆頭に『あんステ』をよく知る俳優たちが揃っている

「(山崎)大輝はすごく素直。だから一緒にいて安心しますし、お芝居にもその素直さが出ているところが魅力ですね。猪野(広樹)くんはどちらかと言うとクールな役やオラオラ系の役の印象も強いので、今回はまた新しい一面が見られるんじゃないかと期待しています。(大崎)捺希は本番になるといきなり前のめりになって、お客さんとのキャッチボールを楽しむ人。今回もどうお客さんを舞台上に引っ張り上げてくれるか楽しみにしています。(工藤)大夢は共演経験もありますが、稽古でも自分から周りへ話しかけに行くタイプではないので、今回はその壁を取っ払いたいです。そして(安井)一真は、いい意味で役に本人の魅力が乗っかるタイプの役者さん。演じる日々樹渉にも一真の魅力が出ているので、そこに今回演じるパティの魅力も加わったら、さらに面白いことになるんじゃないかと思います」

6人のキャラクターが織りなす「奇跡」が本作の見どころ。ちなみに山本が経験した「奇跡」といえば…?

「高校生のとき、教室で友達2人がいきなり喧嘩になったんですよ。今にも手が出るぞという空気の中、1人が噛んでたガムを相手にペッて吐き捨てて。それはまずいと思ったら、吐いたガムが相手の口に入ったんです。もう本人も周りのみんなびっくりして、おかげでその場がおさまりました(笑)。あれは、もうやめなさいっていう神様の声が聞こえた瞬間でしたね」

山本が劇団『ドラマティカ』の演出を手がけるのは初。また新たな風が吹き込むことになりそうだ。

「なぜ『ヘンゼルとグレーテル』ではなく『魔女とお菓子の家』というタイトルなのか。ここも想像を膨らませる材料の一つ。とはいえ難しい内容ではありません。素直に楽しんでいただいて、笑顔で帰っていただけたら」

インタビュー&文/横川良明

※構成/月刊ローチケ編集部 7月15日号より転載

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【プロフィール】

山本一慶
■ヤマモト イッケイ
ミュージカルや舞台を中心に活躍。俳優としてだけでなく、演出家としても活動している。6月にフォトブック「WHY?」(幻冬舎)が出版された。